現役船長が徹底解説【2024年始の玄界灘ルアーゲーム状況】ヤズ多めでヒラマサ苦戦?

現役船長が徹底解説【2024年始の玄界灘ルアーゲーム状況】ヤズ多めでヒラマサ苦戦?

年明けは1月4日、1月8日、1月9日と出船してジギング便とティップラン便でそれぞれヒラマサ・アオリイカを本命に狙ったがいずれも厳しい釣果となってしまった。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

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年明け直後は苦戦続き

1月4日はジギングでの出船で初心者も多い日だったが、一日を通してヒラマサらしいアタリもなく、ヤズでさえ単発で拾っていく展開。ジギング初挑戦の方が、初青物をキャッチするなどの嬉しい場面もあったが、全体としてはかなり厳しい釣果で新年の滑りだしは苦い結果となってしまった。

1月8日はティップラン便で出船。前回出船した4日からシケ続きで海のコンディションの心配の中での釣りだったが、この日も過去イチといっても過言ではないほどの貧果。この5年間、厳しい日こそあれども、それでも多少の釣果を出すことができていたティップランだが、この日キャッチできたのは一日を通して1尾のみ。ショートバイトや身切れなどはあったものの、水温低下なのかシケの影響による水質変化なのか、とにかくエギに対する反応が悪く、精神修行をしているかのような一日となった。

そして、1月9日。この日はジギングでの出船。初釣りのリベンジを果たそうと気合いも入れての出船で、乗船者も常連で慣れている人ばかりだったので期待もあったが、結果としてはヤズ4尾のみと振るわず……。

現役船長が徹底解説【2024年始の玄界灘ルアーゲーム状況】ヤズ多めでヒラマサ苦戦?今年は例年と比べてヤズが好調(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

午前中は予報ハズレのシケで風裏メインでの釣りを余儀なくされ、波風が落ち着いてからはランガンモードで西へ北へ南へと動き回ってもどうすることができずに終わってしまった。

1月14日での出船は復調の兆し

そんな過去最悪レベルの滑りだしとなったので、直近の出船日となった1月14日も不安が多い中での出船。しかもこの日は午後から爆風モードになる予報だったので短時間釣行になることが予想された。

現役船長が徹底解説【2024年始の玄界灘ルアーゲーム状況】ヤズ多めでヒラマサ苦戦?開始2投でキャッチしたヒラマサ(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

それまでの釣果を踏まえながらポイントを選定し、釣りを開始する。すると開始1分でヒット。これまでが嘘のようにこの日はあっさりと本命のヒラマサをキャッチすることができた。この1尾でヒントを得ることができて、この後も小移動を繰り返しながら立て続けにヒット。やや単発気味ながらもヒラマサを追加していき、ところどころでヤズも連発。コンスタントに青物のヒットをカウントしていく。

正午に潮が変わってからヒットペースはダウンし、予報通り時間が進むにつれて徐々に風も強くなってきたので、少し早めに帰港することにしたが、午前中いっぱいは順調に釣果を重ねていくことができて、それなりにまとまった結果となった。

現役船長が徹底解説【2024年始の玄界灘ルアーゲーム状況】ヤズ多めでヒラマサ苦戦?ヒラマサを狙う中でヤズも連発(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

今年はヤズが多めで、そのせいかヒラマサは苦労することも多いが、春に近づいてくるにつれてヒラマサの調子も上がってくると予想する。なかなかシケが多い季節なので出船機会には恵まれないが、ナギの日は全力で狙っていきたい。

<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>

 

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博多湾シーバスゲーム~タチウオ、近海ジギング・SLJなどバリエーション豊富なルアー船。釣り方レクチャーも的確で丁寧です。

この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年1月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。