シャクリをくり返し、イカが乗るたびに重さが増すスルメイカ釣りは、爽快でエキサイティングな釣りです。また、イカそうめんや塩辛、船上干しなど、釣った後に様々な料理を楽しめるのも大きな魅力。でも、まずは数を釣らないとその醍醐味を満喫できません。今回、太平洋側で行われているこの釣りにフォーカスし、釣果を伸ばすためのキモを解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・五井)
目次
数を釣るためのタックル
数釣りを達成するためには、技術とタックルの強化が必要です。このうち、即効性があるのが後者。そこで、まずタックル面の話から進めていきましょう。
醍醐味いっぱいのスルメイカ(提供:TSURINEWS編集部・五井)この釣りでは掛けることも大切ですが、それと同じくバラさないことが数を釣るために大切です。多くの人がシャクりやすいように硬くて短いサオを使いますが、波が高い日などは、こうしたサオだとバラシが生じやすいのも確か。
波のある日はバラシ回避が最大の課題(提供:TSURINEWS編集部・五井)これを防ぐのに有効なのが、曲がるサオを使うこと。張りを持ちながらも、負荷が増すにつれて曲がり込んでくれるサオがベストです。一方でキレ良く大きくシャクったほうがよく掛かる日もあるので、硬いサオと曲がり込むサオを日によって使い分けるのも方法です。
張りと曲がりのバランスが大切(提供:TSURINEWS編集部・五井)リールの巻き上げ力がカギ
掛かったイカをバラさないためには、取り込み中にラインテンションを緩めないことが大切。そのためにはパワフルな電動リールが必要です。
パワフルな大型電動リールが不可欠(提供:TSURINEWS編集部・五井)ただし、こうした電動リールに本来の性能を終日しっかり発揮させるには、性能の優れたリチウムイオンバッテリーが欠かせません。
リチウムタイプは、瞬間的にたくさんの電気を送り出せるので、リールが回転する瞬発力が鉛バッテリーと比べて向上します。この効果により、バラシの要因になる瞬間的なテンションの抜けを防いでくれるのです。
また、高い電圧を長い時間安定して供給できる能力や、重量面(同容量の鉛バッテリーの半分以下)でも優れています。
バッテリー選び
海という過酷な環境で使うので、信頼性や保証がしっかりしたものを選ぶのが第一です。そこで、お勧めするのがビーエムオージャパンの「リチウムイオンバッテリー13.2Ah」です。
リチウムイオンバッテリー13.2Ah(提供:TSURINEWS編集部・五井)「リチウムイオンバッテリー13.2Ah」の詳細についてはこちらをチェック!
バッテリーの専門メーカーの製品なので信頼性は抜群。優れた防水性能(IP65)を備えています。また、このバッテリーは高電圧を長い時間発揮し続ける能力にも長けています。一般的な鉛バッテリーと比較するとその持久力はこちらのグラフを見れば一目瞭然です。
13.2Ahと鉛バッテリーの放電比較(提供:TSURINEWS編集部・五井)ちなみに、鉛タイプのバッテリーは電気の残量の低下とともに急激に電圧が低下します。電圧が落ちてくると、リールのモーターの回転力も低下し、ディスプレイに表示された速度よりも実際はもっと低い速度でしか巻けていないという現象が起こります。ゆえに、「必要な電圧を長く維持できる能力」を備えたバッテリーがこの釣りには不可欠なのです。
なお、同じスルメイカ釣りでも、200~300号のオモリを使用する状況で、最低100匹、できれば200~300匹オーバーを目指したいという強者の人には、さらに大型の「リチウムイオンバッテリー14.4V/26.4Ah」がお勧め。こちらもビーエムオージャパンの製品で、13.2Ahと同じく、優れた防水機構、性能はそのままに、倍の電池容量を誇るスーパー横綱です。
「リチウムイオンバッテリー14.4V/26.4Ah」が気になる方はこちらをチェック!
バッテリーのメンテナンスについて
使用後は水洗いし、水分をふき取って保管してください。
14.4V/26.4Ahはベテラン勢に大好評(提供:TSURINEWS編集部・五井)防水仕様の専用バッグも
両モデルとも海水が足下を濡らす船上でも安心して使えるよう、「リチウムイオンバッテリーバッグS(13.2Ah用)」と「リチウムイオンバッテリーバッグM(14.4V/26.4Ah用)」という専用の防水バッグが発売されています。
なお、リチウムイオンバッテリー14.4V/26.4Ahの方は、専用バッグに収める場合に別売パーツの「延長電極セット」が必要になります。
以上が数釣りを達成するうえで有効な、タックルの強化点です。さて、ここからは、スルメイカ釣りを看板とする釣り船の船長に聞いた「技」について書いていきましょう。
コードを繋いだまま収納可能(提供:TSURINEWS編集部・五井)
スルメイカ釣りの聖地の船長を直撃
話を聞かせてくれたのは、スルメイカ釣りで全国的にもメジャーな愛知県の大山沖をフィールドとする同県・南知多町豊浜漁港の竜宝丸の船長。腕利きの釣り人たちを日々見ている船長が教えてくれた好釣果を上げる人の釣り方を以下にまとめました。
豊浜漁港の竜宝丸(提供:TSURINEWS編集部・五井)アタリを逃さない
上手な人は、仕掛けを落としている最中にスルメイカのアタリを拾い、イカの濃いタナを特定するという。「重いオモリが高速沈下していくなかでアタリなんてわかるの?」と思うかもしれませんが、上手な人は仕掛けが沈んでいく途中に、トンという違和感のような感触を捉えるそうです。
仕掛けがタナを通過しているときは、深度表示よりも手元に神経を集中させ、違和感があれば止めて誘うなり、シャクリ上げる際にその層を重点的に攻めましょう。
抱かせる「間」を作る
イカの活性が高いときはシャクっているだけでも乗ってきますが、そうでないときはシャクリ終えた直後にしっかり止め、イカが抱く「間」を与えます。シャクリからシャクリに移る間にピタリと止めます。
ただし、あまり長く止めると見切られるので、完全に仕掛けの挙動が止まったときにトンと来なければ次のシャクリに移りましょう。
プラヅノを横転させる!?
釣り人が誘っている最中、縦方向に移動しているプラヅノをイカは垂直運動で追いかけているわけですが、プラヅノが縦向きだと点でしか捉えられない。これが横(斜め)を向けば、イカからよく見えるし、足で掴める面積が増えます。シャクリ終えたときに意図的にサオを下げてラインスラッグを生み出せば、仕掛けが弛んでプラヅノが一瞬斜めを向きます。
これにより、イカがプラヅノを捕捉しやすい状態を生み出せます。ただし、イカが掛かっているのにミチイトを弛ませるとバレてしまうので、渋い時の単発狙いや、仲間のイカを連乗りさせるためのスイッチ役(群れの食い気に影響を及ぼす一匹目)を掛けるために使いましょう。
仕掛け選びも堅実重視で
大山沖では直結仕掛けをメインに使いますが、これは投入や取り込みを迅速に行うことに特化したベテラン向きのもの。使いこなせれば効果的ですが、ビギナーや、経験が少ない人にはブランコ仕掛け(プラヅノに短いエダスが付いているもの)がお勧めと船長は言います。
また、ハリ数も欲張らずに6~7本で始め、慣れたら徐々に増やすのが適切なやり方だそうです。ちなみに、ブランコ仕掛けならシャクって止めたときに、プラヅノが尻を跳ね上げ、先に紹介した「プラヅノを横(斜め)に向ける」操作が自然とできます。
仕掛けをうまく捌くために
なお、仕掛けを捌くうえでサオ受けが不可欠ですが、スルメイカ釣りはヘビーなタックルを使うので、強度があるものが必要です。そこでお勧めしたいのが、ビーエムオージャパンの「極みグリップ ミドルヘビー(船釣り用万力セット)Ⅱ」。ステンレス製で強度も十分です。
極みグリップ ミドルヘビー(船釣り用万力セット)Ⅱ(提供:TSURINEWS編集部・五井)「極みグリップ ミドルヘビー(船釣り用万力セット)」が気になった方はこちらをチェックしてみよう!
実用面にこだわった造り込みは秀逸(提供:TSURINEWS編集部・五井)本製品のほかにも、各種ロッドホルダーをはじめ、さまざまな船釣り用品やボート用品が同社から発売されているので、同社ホームページを覗いてみてください。
ビーエムオージャパンの船釣り用品が気になった方はこちらをチェック!
大山沖のタックルとお勧めアイテムの紹介
最後に、今回の記事作成にあたり、本稿でも紹介したバッテリーを製造・販売するビーエムオージャパンのスタッフと、6月上旬に開幕間もない大山沖のスルメイカ釣りに挑戦してきました。
台風通過の影響もあり、正直釣果は伸び悩みましたが、掛けたスルメイカのバラシを抑え、ポツポツながらも手堅くお土産を確保。名物の船上干しを帰宅後に味わいました。当日使ったタックルを紹介しますので、同海域に釣行する際の参考にしてください。
今釣行での使用タックル
当日使用したタックル(提供:TSURINEWS編集部・五井)ロッド:ピュアテック・’24 ゴクスペシャル イカスペック LBF リミテッド
リール:シマノ・ビーストマスターMD6000
オモリ:250号(潮の流速や狙う水深によっては300号を使う場合もあります)
さて、待望のシーズン開幕を迎えたスルメイカ釣り。今回取り上げた大山沖ではすでに200匹や300匹を超える釣果も聞かれ、大いに盛り上がっています。
名物の船上干し(提供:TSURINEWS編集部・五井)とは言え、潮や天候に悩まされ苦戦する日があるのも確か。だからこそ、仕掛けやタックルなど万全の布陣で臨んでください。もちろんバッテリーもですよ!
<五井/TSURINEWS編集部>

