夜焚きのシロイカ(ケンサキイカ)釣りでは、状況に合わせて釣り方を使い分けていると思いますが、そうした手法のひとつに電動イカメタル(メタルスッテ)があります。導入する人が増えているこの釣り方について、そのメリットや実践法について解説するとともに、実釣で効果を発揮した例を今回紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・五井)
目次
電動イカメタルについて
電動イカメタルとは、本来手巻きのリールを使うことが多いイカメタルを、電動リール使って行う釣りのこと。ロッドや誘い方などは通常のイカメタルと同じです。一方で、この釣り方ならではのメリットがあります。
導入者増加中の電動イカメタル(提供:TSURINEWS編集部・五井)電動リールのメリット
取り込みや回収をくり返しても手巻きと比べて腕が疲れません。回収速度も速いのでノンストレスで釣りが楽しめます。さらに、以下のようなメリットがあります。
-
-
- 深ダナを攻めているときに急に、浅ダナで釣れだしても素早く対処できる。
- ボトムの大型狙いや冬のヤリイカメタルなどで深場を効率よく攻められる。
- 大型のイカがダブルやトリプルで掛かっても巻き上げが楽。
- 電動イカメタルならではの素早い「巻きアワセ」ができる。
レバーひと押しで即アワセが可能(提供:TSURINEWS編集部・五井)なお、リールの機種によっては親指の動きひとつで巻きアワセができるので、一瞬のアタリや、フォール中にイトがフケた状態でアタリが出たときも即座に対応できます。
ボトムの大型狙いも楽にこなせる(提供:TSURINEWS編集部・五井)マッチする電動リールは?
100~200番の小型電動リールがマッチします。また、操作上ダブルハンドルのものが適しています。
ダブルハンドルの小型電動リールが最適(提供:TSURINEWS編集部・五井)なお、電動リールを使用する際には、専用のバッテリーを持参するのがベター。多くの遊漁船が電源を備えているものの、船の電源は電圧が不安定になることがあるからです。
リールのバッテリーについて
電動リール用バッテリーなら、どの容量でも適合しますが、種類はリチウムタイプがお勧めです。一番の理由は、とにかく軽くてコンパクトなこと。サイズのわりに容量が大きな点も挙げられます。
加えて、電気の放出力にも優れているので、リールのモーターを俊敏に回転させることができます。このため、高いレベルで巻きアワセが行え、メリハリの効いた巻き誘いも思い通りにできます。
どんな機種を選べばいい?
いくつかの機種がありますが、お勧めなのがビーエムオージャパンのリチウムイオンバッテリー6.6Ah。
リチウムイオンバッテリー6.6Ah(提供:TSURINEWS編集部・五井)コンパクトなボディは、ドカットなどのタックルケースに入れても嵩張らず、荷物が1つ減ったような感覚になります。また、重量も750gと軽く、船釣りで使われる一般的な12Ahの鉛バッテリーと比べると約5分の1以下の重さです。
スマホと比べてもこの大きさ(提供:TSURINEWS編集部・五井)電圧は14.4Vで、近年のハイパワーなモーターを搭載した電動リールの性能を十分に引き出すことができ、容量も電動イカメタルをひと晩楽しむのに十分です。
さらに、IP55の防水性能を備え、水しぶきがかかっても安心です。誤接続による故障を防ぐ逆接防止機構や過電流保護回路も備えています。
このほか、本機専用の「リチウムイオンバッテリーシリコンケース」も別途発売されています。
リンクリンクバッテリー使用時、使用後の注意点
なお、電動リール用バッテリーを使用する際は、海水に浸るような場所において使用しないこと。使用後は水で洗い、水分をふき取って保管しましょう。
使用後は水で洗う(提供:TSURINEWS編集部・五井)さて、電動イカメタルの特徴や関連タックルについて解説してきました。
続いては、この釣り方がフィールドで威力を発揮する様子を、実釣を通じて紹介します。
最盛期の響灘へ
釣行したのは7月上旬。舞台は全国屈指のシロイカ(ケンサキイカ)フィールドの響灘。実釣を担当するのは、今回の記事作成で協力してくれたビーエムオージャパンの黒川さんと浦野さん。
船が入ったのは水深60mほどのポイント。ヒットパターンとしては、上げの誘いよりもテンションフォールや、タナへとフリーフォールさせている最中にアタリが出ることが多く、これを掛けていく釣りとなりました。
穂先を返すアタリを捉えることがキモに(提供:TSURINEWS編集部・五井)こうした状況下、2人は電動イカメタルならではの巻きアワセを駆使してシロイカを連発。
特に沈下中のスッテがタナに入った瞬間にアタックしてくるようなケースでは、瞬時にイトフケを取ってアワセも決められる「電動巻きアワセ釣法」が強さを発揮しました。
フォール中に出たアタリを掛けゲット(提供:TSURINEWS編集部・五井)そして時間の経過とともに、ボトムでも中層でもイカがよく乗るようになりましたが、青物やマダイも集まってしまい、特に中層では掛けたイカを捕食される事態が発生するようになりました。
そこで、2人は魚がいないボトムに狙いを絞り、掛けたあとは電動リールならではの素早い取り込みで、イカが捕食されるのを避け、安全に釣果を追加していきました。
魚を避けてボトムの良型をキャッチ(提供:TSURINEWS編集部・五井)60mという深場を攻めながら、魚に気づかれる前に素早く取り込む……。手巻きだと相当疲れる作業ですが、電動なら楽にこなせる。それに、巻き上げ中にロッドを持つ手が疲れても、もう片方の手で支えることができるので、疲れを感じることなく深場を攻めることができました。
両手が使えると取り込みが楽に(提供:TSURINEWS編集部・五井)なお、体の負担が少ないことは、釣りを快適に楽しむ以外に、集中力を長く維持できることにもつながります。緻密な誘いや瞬間的なアワセをくり返すイカメタルでは、体力の浪費を防ぐことも大切なのです。
後半は高速手返しで数伸ばす
後半に入ると水深40mほどでアタリが頻発し始めました。とはいえボトムにもイカはいる。黒川さん、浦野さんともに、電動リールの素早い回収力を活かし、ボトムを攻めつつ、中層で釣れれば素早くタナを攻め変え、チャンスを逃さず釣果を追加しました。
高速手返しで数を伸ばした(提供:TSURINEWS編集部・五井)その後、イカは上ずり続け、40m付近が主戦場に。ここからは、電動リールならではの素早い手返しでマシーンのようにイカを追加。沖上がりまで釣果も動きもペースを落とすことなく、沖上がりを迎えることができました。
終了時のバッテリー残量(提供:TSURINEWS編集部・五井)最後に、電動イカメタルの参考タックルとして、当日の道具立てを以下に記します。
当日使用したタックル(提供:TSURINEWS編集部・五井)・ロッド=天龍 ブリゲイド トバリ BT682-M
クレイジーオーシャン OWEX-B57TE・リール=SHIMANO フォースマスター200DH
DAIWA シーボーグ100J・鉛スッテ=クレイジーオーシャン メタラー15~30号など
・バッテリー=リチウムイオンバッテリー6.6Ah
今回お世話になった宝生丸(提供:TSURINEWS編集部・五井)手数を増やせば楽しさも倍増
夜焚きのシロイカ釣りは日ごと、時間帯ごとに効果的な釣り方が変化します。
ゆえに、手数が多いほど有利。状況対応力を高めるために、電動イカメタルもぜひ技のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
リンクリンク<五井/TSURINEWS編集部>
-

