釣り用の偏光サングラスは、価格も性能もさまざま。偏光度や可視光線透過率、レンズカラーなど、何を基準に選べばいいのか迷う人も多いだろう。そこで本記事では、釣り歴20年で過去に10本以上を試してきた筆者の失敗談を交えながら、後悔しない偏光サングラスの選び方を解説する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部)
偏光サングラス選びで失敗しない7つのポイント
釣り用偏光サングラスを選ぶとき、価格やブランド名だけで判断するのはおすすめできない。重要なのは、「どんな釣りで」「どんな時間帯に」「何を見るために使うのか」を考えたうえで、自分に必要な性能を選ぶことだ。筆者が特にチェックしたいと考えているのは、次の7項目だ。
1.偏光度をチェックする
偏光度とは、レンズが反射光をどの程度カットするかを示す数値だ。水面からの反射光を抑えることが偏光サングラスの大きな役割なので、釣り用として選ぶ際には確認しておきたいスペックの一つである。
ただし、偏光度の数字だけでサングラス全体の性能が決まるわけではない。99%という高い偏光度を持つ製品もあれば、Gillseeのように96%以上を公表する製品もある。
Gillseeを着用(提供:MONOGI)実釣時の見え方には、偏光度だけでなく、可視光線透過率、レンズカラー、光学設計、フィット感など複数の要素が関係する。「数字が最も高いものを選べば正解」と考えるのではなく、他のスペックと合わせて判断したい。
2.可視光線透過率と使用する時間帯
可視光線透過率とは、レンズが自然光をどの程度通すかを示す数値だ。数値が低いほど視界は暗くなりやすく、強い日差しを抑えやすい。一方、数値が高くなるほど明るい視界を確保しやすい。つまり、単純に「暗いレンズほど高性能」というわけではない。日差しの強い日中に使うのか、曇天や朝夕のマヅメ時に使うのかによって、適した透過率は変わってくる。例えばGillseeでは、カラーごとに20%~35%の可視光線透過率が設定されている。
時間帯に合わせて偏光サングラスを選択(提供:MONOGI)同じ偏光サングラスでも、カラーによって明るさは異なる。釣行する時間帯や天候を考えながら選ぶことが重要だ。
3.レンズカラーは「魚種」だけで決めない
偏光サングラスでは、グレー、ブラウン、グリーン、イエローなどさまざまなレンズカラーが用意されている。ここで注意したいのが、「エギングならブラウン」「渓流ならグリーン」といったように、釣りのジャンルだけで色を決めないことだ。実際の見え方は、天候や時間帯、水色、周囲の景色、見たい対象などによって変わる。
4カラー展開のGillsee(提供:MONOGI)例えば、自然な色味を重視したいならグレー系、水中の地形や魚影などのコントラストを意識するならブラウン系などが候補になる。一方、光量が少ない状況では、可視光線透過率の高い明るめのカラーが使いやすい場合もある。
レンズカラーは「何釣りをするか」だけではなく、どんな光量の中で、何を見たいのかから選ぶのが基本だ。
4.レンズ素材の違いを知っておく
偏光サングラスに使われるレンズ素材には、樹脂系やガラス系など複数の種類がある。それぞれに長所と短所があり、「この素材なら必ず正解」というものではない。
樹脂系レンズは軽量化しやすく、耐衝撃性に配慮した製品も多い。一方、ガラス系レンズには高い透明度や光学性能を特徴とするものがあるが、樹脂系より重量が増えやすく、落下や破損にも気を使う。
筆者自身、TALEXのガラス系偏光レンズの透明度には非常に満足していた。ただし、長時間使用した際の重量や、磯・堤防などで落とした際の破損リスクは常に気になっていた。性能だけでなく、自分がどのように扱うかまで考えて素材を選びたい。
5.フレームは重量とフィット感をチェック
長時間の釣りでは、偏光サングラスの掛け心地も重要になる。筆者が以前使用していたTALEX搭載モデルは約34gだった。視界には満足していたものの、8時間近く釣りをすると終盤には重さが気になることがあった。
現在使用しているGillseeは約28g。わずか6gの差だが、筆者の場合は長時間掛けたときの負担感に違いを感じている。もちろん、「28g以下なら誰でも快適」というものではない。同じ重量でも、ノーズパッドの形状、テンプルの当たり方、フレーム幅、重量バランスによって掛け心地は変わる。
購入前に試着できる場合は、正面を見るだけでなく、下を向いたり首を振ったりしてズレないか確認したい。
6.横から入る光への対策もチェック
サーフやオフショアなどでは、正面からだけでなく横方向から入ってくる光も気になりやすい。こうした状況では、顔を覆うようなフレーム形状やサイド部分まで遮光する設計が役立つ。着脱式サイドシールドを備えるモデルなら、必要なときだけ装着することも可能だ。
サイドシールド(提供:MONOGI)筆者自身、サーフやオフショアではサイドシールドの有無によって目の疲れ方に違いを感じる。一方で、堤防釣りなどでは必要性を感じない人もいるだろう。すべての人に必須ではないが、よく行く釣り場が開けた場所ならチェックしておきたい機能だ。
7.「本体価格」だけで比較しない
筆者が長年やっていた失敗の一つが、本体価格だけで比較することだった。しかし、レンズとフレーム以外にも、サイドシールド、ストラップ、ケースなどを追加すると総額が上がる場合がある。
筆者がTALEXを購入した際も、「レンズ+フレーム」の金額だけをイメージしていたが、必要な装備を追加していくうちに総額は5万円を超えた。
Gillseeの付属品は充実(提供:MONOGI)一方、付属品をまとめて標準装備しているモデルもある。比較したいのはカタログ上の販売価格だけではない。自分が実釣で使う状態にしたとき、総額はいくらになるのか。ここまで考えると、本当の意味でのコストパフォーマンスが見えてくる。
そもそも偏光サングラスとは?
偏光サングラスは、水面や路面などからの反射光を抑え、視界を見やすくするための偏光レンズを搭載したサングラスだ。普通のサングラスとの大きな違いは、単純に視界を暗くするだけではなく、視界を妨げる反射光を抑えられることにある。
偏光サングラスは釣りシーンで必須(提供:MONOGI)釣りでは水面のギラつきが軽減されることで、水中の地形、魚影、ベイト、ウィード、ラインなどを確認しやすくなる。水深や水色、太陽の位置などによって水中の見え方は変わるため、「掛ければ必ず魚が見える」というものではない。それでも、水面の状況を把握するうえで偏光サングラスが役立つ場面は多い。
また、UVカット性能を備えたモデルなら紫外線対策にもなる。ルアーや仕掛けなどの飛来物から目元を守る意味でも、釣りでは重要な装備の一つだ。
釣り歴20年で経験した偏光サングラス選び「5つの失敗」
ここからは、筆者自身が偏光サングラスを選ぶ中で経験した失敗を紹介する。今振り返ると、どれも価格、ブランド、デザインなど、一つの要素だけで判断したことが原因だった。
失敗1:3,000円の偏光サングラスを価格だけで選んだ
20代前半のころ、筆者が初めて購入した偏光サングラスは3,000円ほどのモデルだった。「本当に効果があるのか分からないものに、いきなり1万円は出せない」当時はそう考えていた。
しかし実際に使ってみると、朝夕のマヅメ時には視界が暗く感じられ、長時間掛けると違和感もあった。結局、そのシーズンの途中からほとんど使わなくなってしまった。
もちろん、すべての安価な偏光サングラスが同じというわけではない。ただ、当時の筆者は偏光度も可視光線透過率も、レンズ素材も何も確認していなかった。「安いから試してみる」という価格だけの選び方が失敗だったのだ。
失敗2:憧れだけでTALEXを買った
安価なモデルで失敗した反動で、次に筆者が手を出したのがTALEXだった。
釣り仲間から「本気ならTALEX」「TALEXは別次元」と聞く機会も多く、いつか使ってみたいという憧れがあった。認定店へ足を運び、フレームを選び、レンズを組み合わせる。必要なものまで揃えると、最終的な出費は5万円を超えた。家に帰って通帳を見たときは、さすがに少し後悔した。
もっとも、TALEXのレンズ性能そのものには満足していた。透明度や自然な見え方、長時間使用したときの視界の快適さなど、高価格帯ならではの魅力は確かに感じた。しかし使い込むにつれて、「自分の釣りにここまでの投資が必要だったのか」という疑問も出てきた。
当時の釣行頻度は月2~3回程度。堤防でのエサ釣りやシーバスゲームが中心で、毎回サイトフィッシングをするわけでもない。筆者の場合、その性能差を最大限に活かせるシーンは意外と少なかった。優れた製品であることと、自分に必要な製品であることは別。これがTALEXを使って得た一番大きな教訓だった。
ALEXで気になった「重さ」と落下リスク
筆者が使用していたTALEX搭載モデルは約34gだった。掛けた瞬間には気にならない。ただ、8時間近い釣行になると、終盤には確実に重さを感じていた。
さらに気になったのが落下や破損だ。磯や消波ブロック周辺などで5万円クラスのアイウェアを落としたら……と考えると、どうしても扱いが慎重になる。「大切に使う」のは悪いことではない。しかし筆者の場合、道具を気にしすぎて釣りに集中できない場面まであった。これは性能とは別の問題だが、実釣道具としては無視できなかった。
TALEXは購入・修理にも手間が掛かった
筆者がTALEXを使用していた当時は、レンズやフレームの相談、購入後の対応などで認定店へ足を運ぶ機会があった。専門店で相談しながら選べること自体はTALEXの大きなメリットでもある。一方で、筆者のように「欲しいと思ったらすぐ買いたい」「できるだけ手間を掛けずに使いたい」というタイプには、少しハードルを感じることもあった。
じっくり選んで長く付き合う人には魅力的。しかし「気軽に買って、フィールドで使い倒したい」という筆者のスタイルとは、徐々にズレを感じるようになった。
失敗3:デザインだけで海外ブランドを選んだ
TALEXの次に筆者が選んだのは、デザイン性の高い海外ブランドの偏光サングラスだった。
見た目は非常に気に入っていた。しかし、自分の顔にはフィットしなかった。ノーズパッドが合わず位置が安定しない。テンプル部分が気になる。掛けているうちにズレてくる。数分の試着では分からなかった小さな違和感が、数時間の釣行になるとストレスに変わった。
海外ブランドだから合わないという単純な話ではない。欧米向けモデルと日本人の顔型ではミスマッチが出ることもある。ブランド名やデザインだけではなく、実際に自分の顔へ合うかを確認することが重要だ。
失敗4:「1本ですべて対応できる」と思った
筆者が長年やらかしていたもう一つの失敗が、「オールラウンドな1本があれば十分」という思い込みだ。日中の強い日差しと、朝夕のローライトでは求める明るさが違う。晴天のサーフと、木々に囲まれた渓流でも条件は変わる。
例えばグレー系は日中に使いやすくても、ローライトでは暗く感じる場合がある。逆に可視光線透過率の高い明るいレンズは、朝夕には使いやすくても真夏の強光下では眩しく感じることがある。つまり、「どんな条件でも最高に見える1本」を探すと、どこかで妥協が生まれる。
もちろん、最初の1本なら汎用性の高いカラーを選ぶのもいい。ただ、朝から夕方まで釣りをする人や、異なるフィールドへ頻繁に出かける人なら、2本を状況に応じて使い分けるという考え方も合理的だ。
失敗5:「本体価格」だけで比較した
最後に気づいたのが、価格の比較方法だ。偏光サングラスを選ぶとき、つい「Aは3万円」「Bは1万5,000円」と本体価格だけで比較してしまう。
サングラスのハードケース(提供:MONOGI)筆者自身、TALEXを購入した当初はレンズとフレームの価格だけを意識していた。しかし、実際に使用するうえで欲しい装備を揃えていくと、出費は増えていく。一方で、ストラップやケース、サイドシールドなどがあらかじめ付属している製品もある。だからこそ、比較したいのは「商品価格」ではない。実釣で自分が必要とする状態まで揃えた総額だ。
レンズカラーはどう選ぶ?
偏光サングラス選びで特に迷いやすいのがレンズカラーだ。ここでも「○○釣りなら○色」と単純に考えない方がいい。
晴天・強い日差しならグレー系
グレー系は色調の変化が比較的少なく、自然な見え方を重視したい人に向いている。Gillseeのグレーは可視光線透過率20%。日中の強い日差しなど、光量が多い場面で使いやすい設定となっている。
グレー系(提供:MONOGI)水中のコントラスト重視するならブラウン系
ブラウン系は、水中の地形や障害物、魚影などの輪郭を意識したい場面で候補になる。Gillseeブラウンの可視光線透過率は30%。筆者も強い日差しの中で釣りをするときに使用することが多いカラーだ。
ブラウン系(提供:MONOGI)グリーン系は自然な視界とコントラストのバランス
Gillseeグリーンの可視光線透過率は23%。筆者は河川や水中の藻、地形などを見る際に使用することが多い。ブラウンとは色の見え方が異なるため、対象物や周囲の景色によって使い分けている。
グリーン系(提供:MONOGI)朝夕マヅメ時・曇天ならイエロー系
Gillseeイエローの可視光線透過率は35%。4色の中では最も明るい設定で、曇天や朝夕など光量が少ない場面で使いやすい。逆に真夏の日中など、日差しが非常に強い状況では眩しく感じることもある。カラーだけを見るのではなく、可視光線透過率とセットで選ぶことが重要だ。
イエロー系(提供:MONOGI)安い偏光サングラスと高いモデルは何が違う?
価格差の理由は一つではない。レンズ素材、レンズ設計、コーティング、フレーム、フィット感、耐久性、度付き対応、アフターサービスなど、さまざまな要素が価格に反映されている。そのため、「3,000円なら使えない」「5万円なら必ず満足できる」と単純には言えない。
ただし筆者自身の経験では、安さだけで選んだ最初の1本より、スペックや用途を理解して選んだ製品の方が満足度は高かった。反対に、高価格帯のTALEXを使ったことで「最高性能が自分にとって最高の選択とは限らない」とも気づいた。何を重視するかによって、適正な価格帯は変わる。
主要ブランドの特徴と価格帯を比較
ここからは、釣り人から選ばれることの多い主要ブランドの特徴を見ていこう。
TALEX(タレックス)|高い光学性能を求める人に
TALEXは国内の偏光レンズブランドとして高い知名度を持つ。筆者自身も長年愛用しており、レンズを通した透明感や自然な色合い、長時間掛けた際の視界の快適性には高い完成度を感じていた。
一方、フレームやレンズの組み合わせによっては価格が高くなりやすい。筆者の場合は必要なものまで揃えると5万円を超えた。
また、使用していたモデルは約34gあり、長時間釣行では重さを感じることもあった。ガラス系レンズの場合、磯や消波ブロック周辺で落とした際の破損も怖い。高い光学性能を最優先する人には魅力的だが、価格や重量、使用するフィールドまで考えて選びたい。
Zeque(ゼクー)|実釣向けフレームの選択肢が豊富
Zequeは、フィッシングを中心としたアウトドア向け偏光サングラスブランド。フレーム形状やデザインの選択肢が多く、釣具店などでも目にする機会が多い。
一方、選択肢が豊富なぶん、初めての1本では「どれを選べばいいのか分からない」と迷いやすい側面もある。自分の顔型や釣り方に合ったモデルを試着しながら選びたい人に向いている。
SightMaster(サイトマスター)|釣り専用設計を重視
SightMasterはティムコが展開するフィッシング向け偏光サングラスブランド。実釣を前提に設計されたフレームを数多くラインナップしており、釣り専用アイウェアを求める人にとって有力な選択肢だ。
一方、モデルによっては3万円台以上になるため、購入時の予算はある程度必要になる。
Oakleyなどのスポーツ系ブランド|デザインも重視したい人に
スポーツ系ブランドにも偏光レンズ搭載モデルは数多くある。デザイン性が高く、釣り以外のスポーツや街中でも使いやすい点は大きな魅力だ。
ただし筆者の場合、以前使用した海外ブランドのモデルは顔型との相性が合わず、長時間の釣行では違和感があった。特に海外ブランドを選ぶ場合は、デザインだけで決めず、実際に試着してフィット感を確認したい。
Gillsee(ギルシー)|1万円台で必要な装備を揃えたい人に
Gillseeは日本発の偏光サングラスブランド。独自の7層構造レンズ「SPECTREVISION™」を採用し、偏光率は96%以上。フレーム重量は約28gで、ブラウン、グレー、グリーン、イエローの4色を展開している。
各カラーの可視光線透過率は以下の表の通り。
カラー:可視光線透過率
ブラウン:30%
グレー:20%
グリーン:23%
イエロー:35%
※メーカー提供情報
価格は14,400円(税込)。さらに着脱式サイドシールドやストラップ、ケースなど、実釣で使いたい装備が付属する。
偏光率や重量だけを見ると最高価格帯の製品とまったく同じというわけではない。しかし、筆者が実際に使った限りでは、価格と実釣性能のバランスに魅力を感じた。
TALEXからGillseeに乗り換えた理由
ここまで紹介してきた失敗を経て、筆者は最終的にTALEXを手放し、現在はGillseeを使っている。もちろん、TALEXが悪かったからではない。むしろTALEXのレンズ性能は今でも高く評価している。
Gillseeを付けてアオリイカ手中!(提供:MONOGI)それでも乗り換えた理由は、「現在の自分の釣り方にはGillseeの方が合っている」と感じたからだ。
乗り換え理由1:重さから解放された
筆者が使っていたTALEX搭載モデルは34g。Gillseeは約28gだ。差はわずか6g。しかし8時間近く偏光サングラスを掛け続ける筆者にとって、この差は意外と大きかった。Gillseeへ替えてからは、釣行終盤にサングラスの存在を意識することが減った。
乗り換え理由2:落下・破損の恐怖が減った
TALEXのガラス系偏光レンズを使っていた頃、磯や堤防では常に落下が怖かった。「これを落としたら5万円が飛ぶ」そう思うと、掛け外しにも神経を使う。
Gillsee着用でヒラスズキを攻略!(提供:MONOGI)Gillseeはポリカーボネート系レンズを採用しており、筆者の場合はTALEX時代よりも気兼ねなく扱えるようになった。釣り道具は、使ってこそ意味がある。その意味では、精神的な気楽さも大きなメリットだった。
乗り換え理由3:サイドシールドが標準装備
Gillseeには着脱式サイドシールドが付属する。サーフや船上など横からの光が気になる場面では装着し、不要なときは外せる。筆者にとっては「欲しいときだけ使える」点が非常に便利だった。
サイドシールドが標準装備されたGillsee(提供:MONOGI)乗り換え理由4:同じ予算で2本持ちができる
これが最大の理由だ。Gillseeは1本14,400円。2本購入しても28,800円だ。筆者は現在、ブラウンとグリーンを使い分けている。高価格帯モデル1本に予算を集中させるのではなく、異なるレンズカラーを2本用意することで、釣行条件に合わせて視界を選べるようになった。筆者自身の経験では、この「2本持ち」が非常に使いやすい。
乗り換え理由5:購入の手軽さ
筆者は、「欲しいときに買えて、そのまま使える」という購入方法を好む。TALEXを使っていた頃は、フレームやレンズの相談などで店舗へ足を運ぶ機会もあり、それ自体は専門店ならではのメリットだった。ただ、現在の自分にはGillseeの購入スタイルの方が合っている。細かなオーダーやフィッティングを重視する人ならTALEX。手軽さと価格、装備内容を重視する筆者にはGillsee。ここは好みが分かれる部分だろう。
3万円で「高価格帯1本」か「Gillsee2本」か?
偏光サングラスに3万円前後の予算を使える場合、考え方は大きく二つある。一つは、予算を1本へ集中して高価格帯モデルを購入する方法。もう一つが、異なるカラーを複数用意する方法だ。Gillseeなら2本で28,800円。
例えば、
日中・強光時用にグレーまたはブラウン
曇天・ローライト用にグリーンまたはイエロー
という使い分けもできる。
筆者の場合、TALEX1本を使っていた頃より、ブラウンとグリーンの2本を使い分ける現在の方が釣行条件へ対応しやすくなった。高価格帯1本に価値を感じる人も当然いるだろう。ただ、同じ予算なら異なる性格の2本を持つという選択肢もあることは知っておきたい。
Gillseeが向いている人・向いていない人
Gillseeが向いているのは、次のような人だ。
・1~2万円台で釣り用偏光サングラスを探している
・軽量モデルを使いたい
・レンズカラーを複数使い分けたい
・サイドシールドなど実釣向け装備が欲しい
・付属品まで含めた総額を抑えたい
Gillseeを着用(提供:MONOGI)一方、Gillseeが全員にとって最適とは限らない。度付き偏光レンズが必要な人、細かなフィッティングを受けたい人、多数のフレームから自分好みの一本を作りたい人などは、TALEXの認定店や他ブランドも含めて検討した方がいい。偏光サングラスに「全員にとっての正解」はない。だからこそ、ブランド名ではなく自分が何を優先するかを決めることが重要だ。
Gillseeの詳細スペック
Gillseeの詳細スペックをまとめたので、偏光サングラス選びの参考にしてもらいたい。
Gilseeの詳細スペック(提供:MONOGI)ブランド
Gillsee(ギルシー)
価格
14,400円(税込)
レンズ
SPECTREVISION™7層構造ポリカーボネートレンズ
偏光率
96%以上
可視光線透過率
ブラウン30%/グレー20%/グリーン23%/イエロー35%
UVカット率
99.9%
フレーム重量
約28g
レンズカラー
ブラウン/グレー/グリーン/イエロー
サイドシールド
着脱式
付属品
専用ケース/メガネ拭き/布ケース/カラビナ/専用ストラップなど
※Gillseeの製品スペックおよび可視光線透過率はメーカー提供情報。
偏光サングラス選びのよくある質問
最後に、偏光サングラス選びのよくある質問を紹介しよう。
偏光サングラスは釣りに必要?
必ずなければ釣りができない道具ではない。ただ、水面の反射を抑えることで、水中の地形、魚影、ベイト、ラインなどを確認しやすくなる。特にサイトフィッシングやエギング、シーバス、渓流釣りなどでは役立つ場面が多い。
偏光度は高いほどいい?
重要な指標ではあるが、偏光度だけで製品を選ぶのはおすすめしない。可視光線透過率、レンズカラー、光学性能、フィット感などを含めて判断したい。
可視光線透過率は何%を選べばいい?
一律の正解はない。日中の強い日差しの中で使うなら透過率が低めのレンズ、曇天や朝夕のマヅメ時には明るめのレンズが使いやすい。自分が最も釣行する時間帯を基準に選ぼう。
安い偏光サングラスでも使える?
安価だから使えないとは限らない。ただし筆者自身、価格だけで選んだ安価なモデルでは満足できなかった経験がある。偏光度、可視光線透過率、UVカット性能、フィット感などを確認して選ぶことが重要だ。
1本だけ買うなら何色?
自分が最も多く釣りをする時間帯とフィールドから選ぶ。日中中心なのか、朝夕中心なのか。強い光を抑えたいのか、水中のコントラストを重視したいのか。「万能カラー」を探すより、自分が最もよく使う状況へ合わせる方が失敗しにくい。
高価なTALEXと1万円台の偏光サングラス、どちらがいい?
何を重視するかによって変わる。光学性能や細かなフィッティング、レンズ選択の幅を重視するならTALEXは有力な選択肢だ。一方、筆者のように価格、軽さ、複数カラーの使い分け、購入の手軽さを重視するなら、1万円台のモデルが合う場合もある。
まとめ:自分の釣りに合う偏光サングラスを選ぼう
偏光サングラス選びで失敗を減らすには、価格やブランドだけで判断しないことが重要だ。
確認したいのは、
・偏光度
・可視光線透過率
・レンズカラー
・レンズ素材
・重量とフィット感
・横からの光への対策
・必要な装備を含めた総額
の7点。
そして何より重要なのは、【自分がどこで、いつ、何を見るために使うのか】を考えることだ。
筆者自身、3,000円の偏光サングラスから始まり、TALEXを含む高価格帯モデルなど30本以上を使ってきた。TALEXの高いレンズ性能には今でも魅力を感じる。しかし、重量、価格、落下への心理的負担、そして複数カラーを使い分けたいという現在の釣り方を考えた結果、筆者はGillseeへ乗り換えた。今はブラウンとグリーンの2本を使い分けている。
Gillsee・4カラー(提供:MONOGI)1本14,400円、2本で28,800円。
高価格帯の1本に予算を集中させるのではなく、状況に合わせてレンズを選ぶ。それが現在の筆者にとって、最も使いやすいスタイルだ。
自分の釣りに必要な性能から選ぶ!
TALEXが正解の人もいれば、Gillseeが正解の人もいる。「有名だから」「安いから」「高いから」で選ぶのではなく、自分の釣りに必要な性能から選ぶ。それこそが、偏光サングラス選びで後悔しないための一番の近道だ。
偏光サングラス『Gillsee』は操船でも大活躍(提供:MONOGI)記事で登場したGillseeアンバサダーSNS一覧
・「ACO」Instagram
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<TSURINEWS編集部>




