今回は私が小学生でトモ釣りを知り、釣りに通った岐阜県・津保川の武儀地区、上之保地区を中心に紹介したい。津保川はとても初心者に向いている河川で、初めての人や体力に自信のない人にお勧めだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュースAPC・東山裕紀)
初心者おすすめの津保川
今年の解禁日は5月26日。数年前より5月解禁で、中部圏でもわりと早い時期に解禁を迎える。放流量は昨年より少し量は少ないみたいだが、湖産が810kgを上之保と富之保地区を中心に放流されており、県産が3250kg放流されている。天然遡上が多い年は後半にも期待ができる。
私が平水から渇水時に使う主な水中イトは、ナイロンラインやフロロカーボンライン。いくつか理由はあるが、主には川沿いに竹やぶが多いので、ササの葉でのライントラブル回避、そして水深も比較的浅めで群れアユも多く、泳がせで釣りをするには金属系ラインより釣りやすいという理由でチョイスしている。
ハリは小石底だが、根掛かりが多くハリ先の長いタイプを選びたい。
津保川の難しいところは、初期にはさほど気にならないのだが、梅雨明けぐらいから水温が高くなり、オトリ管理が大変になること。オトリがなかなか変わらないときの根掛かりなどは注意して、うまくオトリをつなげられる釣りの組み立てをしたい。
ポイント紹介
次に地区別にポイントを紹介したいと思う。武儀地区は若栗橋から若柳橋上流100mに、数年前より専用区が設けられた。津保川中学校のトモ釣り教室も行われるくらい安全面に優れたポイントで、私の娘も毎年数回この場所でトモ釣りをしている。
上之保地区は、和田野橋から山本橋の桜並木区間がお勧め。和田野橋の近くに加藤オトリ店があり、最新情報も教えてもらえる。
ここは変化が多くいろいろな場所があり、サオ抜けポイントになりがちでうまく探れば意外に数を稼げるときもある。
手軽さが魅力
シーズン初期、解禁日が待ち切れない人はトモ釣りの感触が味わえる。梅雨も終わりに近づけば昨今はやりのライトスタイルで、手軽に川へ入れるのも津保川の魅力。そして、他の河川が増水して釣りにならないときでも、津保川は水引きが早く釣りができることが多いのも助かる。
網の解禁はお盆寸前になるが、まれに天然遡上の多い年には網の入れにくい場所や専用区で数釣りができる年もある。津保川管内には4カ所のトモ釣り専用区があり、9月いっぱいは楽しめる。なお今年は放流後定期的に雨があり増水しているので、うまく仕上がりそうな予想だ。
遊漁料は年券8000円、日券2500円、中学生以下無料、女性・障害者、75歳以上割引あり。
<週刊つりニュースAPC・東山裕紀/TSURINEWS編>
津保川
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