PR 釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?

釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?

社長から突然の「移住」命令。熊本県上天草市で1泊2日の「お試し移住」体験をしてきた。実際に移住した人と交流し、リアルな声を聞けた。初日の様子をお届け。

2日目の様子:釣り編集者が上天草に移住体験 市長が語る「釣りへの本気度」とは?

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・立石)

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『釣耕苑』にショートステイ

ショートステイ(宿泊)先は、ウェブサイト「あまくさ暮らし 上天草市に住もう」から「釣耕苑」という民泊宿を選んだ。もちろん”釣”の字に惹かれたことは言うまでもない。装いは一般的な民宿で、例えるなら親戚の家に来たといった感じだろうか。

釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?オーナーの鬼塚さん夫妻(撮影:TSURINEWS編集部・立石)

夕暮れの釣りに没頭し、釣耕苑に到着したのは約束の時間を過ぎていたが、オーナーの鬼塚さん夫妻は温かく迎えてくれた。「マダイを身がフワフワの状態で美味しく食べてもらうために到着時間に合わせて焼いていた」とのことで大変申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、このおもてなしの気持ちがうれしかった。

地の食材グルメを堪能

夕食には鬼塚さん自身がボートで釣り上げたマダイの塩焼きや刺し身のほか、上天草の食材をふんだんに使った料理がテーブルに並んだ。言うなれば「家庭料理の最上級」といった感じで、素朴だが大変おいしい、かつ心の温まる品々だった。

釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?地の食材グルメを堪能(撮影:TSURINEWS編集部・立石)

宴が始まり釣りや地域の話で盛り上がると、鬼塚さんが「美味しい焼酎がある」と「池の露 湯島」を勧めてくれた。タイ釣りで有名な湯島で栽培されている唐芋を使用した焼酎で、「香りがいい」とのこと。地元の焼酎の良さを伝えるのも仕事だと言い聞かせ、美味しくいただいた。

「魚はマダイも美味しいけどコノシロも美味しい。山にはミカンもあるし、美味しいものが多いですよ」と食の魅力も教えてくれた。テーブルに並ぶ料理の味に納得だ。

釣耕苑では、お試し移住(ショートステイプラン)の利用者も多いという。この日以降にも予約が入っているとのことで、移住を考えている人は思ったよりも多いようだ。

様々な体験プラン

釣耕苑では、上天草市への移住を検討するうえで現地での生活をイメージしやすいように四季折々の体験プランを設けている。体験プランは、農業体験や海辺体験、自然体験、陶芸体験などで、鬼塚さんによると人気なのは「船釣り体験」。

宿の隣は「松島」との瀬戸(狭い海峡のこと)になっており、潮の流れが抜群によくマダイがよく釣れる。「秋はモミジダイと言って、食べて美味しいシーズンに合わせた呼び名がある」とのことで、昔からタイ釣りが盛んだったことも分かる。釣り好きの鬼塚さんが操船する船で、手軽に船釣り体験ができるところも魅力的だ。

船には庭から伸びている突堤から乗船するが、ここでも釣り体験ができるそうで、「孫が投げ釣りで27cmのキスを釣った」とうれしそうに話していたことも印象的だった。

圧倒的な星空に感動

宿泊は同じ敷地内の離れの一軒家。こちらもブロック塀の隣は海だ。母屋で夕食をいただき、離れへの移動中に見上げた夜空には美しく輝く星が見えた。その圧倒的な星の数に、40代のおっさんである筆者もさすがに感動してしまった。大袈裟に聞こえるかもしれないが、これまでの人生で見た中で、最もきれいな星空と言っても過言ではない。

離れの窓からも海が見える。その海面に電気ウキが浮かんでいるのが見えた。道路から1人、釣りをしているようだ。「一緒に釣りでも……」と思ったが、飲酒後なのでグッとガマンした。

明瀬さんにも話を聞く

お試し移住1日目を共に過ごす中で、地域おこし協力隊の明瀬さんにも話を聞いてみたので、紹介したい。

活動の内容は?

「旅館、遊漁船とコラボレーションした観光企画や親子釣り教室、海の清掃活動などを実施するのが主な活動内容になります。上天草市や地元の釣具店、海に関わる人の有志で構成される『ブルーツーリズム推進委員会』と共に上天草の海を盛り上げます」

明瀬さんが力強く語っているのを聞くと、改めてその本気度が伝わってくる。

「観光ツアーが完成ではなく、例えば松島に泊まってもらうアウトドアツアーなどを企画も考えています。上天草市に定住して、上天草市の繁栄に小さくても大きくても関わることが自分の夢です」

市内を移動中、あちこちで釣りをしている人を見かけた。数々の島が存在する上天草市は魅力的なフィールドに恵まれており、釣りを一つの目的とした地域活性化は間違いなく成立するだろうとも感じた。

「上天草への移住」アリかも

正直なところ、実際に上天草に来るまでは「移住は自分には無縁」というスタンスだった。ところが実際に現地に来てみると、穏やかな海で魚に癒され、移住者の方々の心から生活を楽しんでいる素敵な笑顔に触れ、地元の方からの温かいおもてなしを受け、そして、圧巻の星空に感動した。

気付くと、「移住」をポジティブに捉えている自分がいる。「上天草への移住」アリかもしれない。よし決めた。2日目は仕事ではなく、「自分ごと」としてお試し移住を体験してみよう。

2日目は市長に直撃取材を実施!
釣り編集者が上天草に移住体験 市長が語る「釣りへの本気度」とは?

<立石/TSURINEWS編集部>

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