PR 釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?

釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?

社長から突然の「移住」命令。熊本県上天草市で1泊2日の「お試し移住」体験をしてきた。実際に移住した人と交流し、リアルな声を聞けた。初日の様子をお届け。

2日目の様子:釣り編集者が上天草に移住体験 市長が語る「釣りへの本気度」とは?

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・立石)

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社長命令で移住?

釣り情報紙『週刊つりニュース西部版』の編集部で働く筆者にある日、業務用のチャットツールで社長からメッセージが届いた。

「上天草に住んでみない?」

上天草って熊本県だよな……マダイとかタチウオ釣りが有名な……というか住むってどういうことやねんと心の中でツッこみつつ、「えっ、どういうことですか?」と返す。すると「お試し移住してみて」とのことだった。

いや~よかった、左遷じゃなくてひと安心。じゃなくて、お試し…移住……とは?

上天草市でお試し移住

簡単にまとめると、コロナ禍でこれまでになく「移住」に興味・関心が持たれる中、釣りをきっかけとした移住があってもおかしくない。むしろ移住する理由として大いにあり得るから「釣り×移住」をテーマに紙面企画を展開しよう。その企画の一環で、実際に「お試し移住」を体験してきてよ、とのことだった。

なぜ上天草かと言うと、上天草市はつい先日、全国初の「釣りに特化した地域おこし協力隊」が就任したことでも話題で、釣りをはじめとしたマリンレジャーが好きな人の移住を推進しているらしい(詳しくはこちら)。

念のため確認した。「釣りもしてきていいんですよね?」「もちろん」

というわけで10月上旬、「移住」に無関心だった筆者は、上天草市での「お試し移住」を体験することになった。実際に上天草への移住を経験した人や、現地のコーディネーターにもインタビューを実施し、「移住のリアルな部分」の話も聞くことができた。釣りが好きで移住に興味がある人、そのほかマリンレジャーに興味があり田舎暮らしの憧れがある人には、ぜひ本記事を読んでほしい。

熊本県上天草市の特徴

釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?魅力的な海が広がる上天草市(撮影:TSURINEWS編集部・立石)

職業柄、さっそく上天草の地域特性を調べた。

上天草市は温暖な気候で入り江が多く、波静かな海岸線が続く。有明海・不知火海に囲まれて魚が多いことから釣りも盛んだ。大小規模のさまざまな港があり、沿岸には岸壁も多く手軽に釣りができるところも多いという。

昔から有明海の湯島周辺で行われているマダイ狙いの船釣りが有名で、身近な港や岸壁からチヌ(クロダイ)やスズキ、アオリイカ、アジなど人気のターゲットが釣れることから県内外から釣り人が訪れている。釣具メーカー主催の釣り大会で決勝会場になることもあるなど、釣り場が豊かなことは間違いなさそう。

全国初の「釣りに特化した地域おこし協力隊」を採用しているように、市政としても「釣り」への取り組みが本気のようだ。移住に関する情報を発信するウェブサイト「あまくさ暮らし 上天草に住もう」を公開しており、手軽にお試し移住を申し込むことができる。お試し移住にはいくつか種類があるが、今回は1泊2泊のショートステイプランを選択した。

上天草市へのアクセス

上天草市へのアクセスは多様だが、今回は釣り場巡りのラン&ガンが待っているので車での移動を選択。筆者の勤め先である週刊つりニュース西部本社の所在地、福岡県北九州市小倉から出発した。

北九州都市高速から九州道・松橋インターまでサービスエリアで休憩を取りながら約2時間30分。実際に車を走らせてみると、意外と近く感じた。

現地コーディネーターと待ち合わせをしたのはJR三角駅。三角駅は上天草市の隣にある宇城市に位置するが、上天草へのアクセスの拠点(入り口)となる場所だ。

釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?JR三角駅(撮影:TSURINEWS編集部・立石)

上天草市への移動は車以外にも電車、船、バスなどを利用することもできる。

特急「A列車で行こう」

熊本駅~三角駅間を結ぶ三角線には、土日・祝日のみ特急「A列車で行こう」が運行している。

特急「A列車で行こう」は、数々の観光列車をデザインしていることでも有名な水戸岡鋭治氏が「16世紀の天草に伝わる南蛮文化」をテーマにつくりあげた観光特急列車。途中、海沿いを走る区間があるため、風光明媚な景色を眺めることができる。

熊本駅から三角駅まで特急列車だと37分、レトロな雰囲気が特徴の車内で、極上の時間を堪能できる。なお、普通列車の場合は同区間の所要時間は55分となっている。

特急「A列車で行こう」の運行情報はこちら

釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?特急「A列車で行こう」(提供:九州旅客鉄道(株)熊本支社)

「天草宝島ライン」

三角駅の目前にある三角港からは、上天草市の松島へ観光クルーズ船「天草宝島ライン」が出船している。こちらも土日・祝日のみ運行で、デザインは水戸岡氏が手がけている。

約20分の船旅だが、天草五橋や天草松島などの景色を堪能でき、洗練されたデザインの船内で快適な船旅を楽しめる。

釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?天草宝島ライン(撮影:TSURINEWS編集部・立石)

特にファミリーやカップルには、特急「A列車で行こう」→「天草宝島ライン」のルートがイチオシだ。

「天草宝島ライン」の運行情報はこちら

空路でのアクセス

飛行機での移動の場合、阿蘇くまもと空港か天草空港を利用することになる。阿蘇くまもと空港からはリムジンバスが便利。熊本市内の熊本桜町バスターミナルまでリムジンバスで行き快速バスに乗り換えて上天草へ行くか、熊本駅までそのまま乗車して、電車に乗り換えて終点の三角駅から上天草市へ行くルートのどちらかとなる。

天草空港には福岡空港から1日3便、阿蘇くまもと空港から1日1便が運行している。リムジンバスが天草市の本渡バスセンターまで出ているので、そこから快速バスに乗り換えて上天草へ行ける。

「天草エアライン」の運行情報はこちら

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