PR 釣り編集者が上天草に移住体験 市長が語る「釣りへの本気度」とは?

釣り編集者が上天草に移住体験 市長が語る「釣りへの本気度」とは?

社長から突然の「移住」命令。熊本県上天草市で1泊2日の「お試し移住」体験をしてきた。上天草市長への直撃インタビューなど、2日目の様子をお届け。

初日の様子:釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・立石)

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上天草市へお試し移住

釣り好きの移住者を増やそうとしている「熊本県上天草市」。釣り情報紙の編集者として働く筆者は「お試し移住」を体験するため、現地を訪れた。初日は、さっそく釣りを楽しみながら実際に上天草へ移住した人の「リアルな話」を聞いた(詳細はこちら)。

本記事では2日目の様子をお届けする。事前の取材調整では「偉い人の時間も押さえている」と聞いており、関連部署の課長さんかな…と思っていたら、なんと「市長」にインタビューをする機会をいただいた。市のトップに直接話を聞けることはあまりない。上天草の本気度をぜひ知ってほしい。

玄関を開けたら15歩で釣り場

まだまだ釣りがしたりないのか、夜明け前に目が覚める。ボートに乗るための突堤があることを聞いていたため、寝る前から翌朝の準備をしていた。釣具を片手に玄関を開けると、ブロック塀の間から海と突堤が見える。

玄関から歩数を数えると「15歩」だった。「秒」でも「分」でもない「歩」である。この好立地こそ海辺に住む魅力だな、と移住した際の「釣りライフ」のイメージがよりリアルになった。

釣り編集者が上天草に移住体験 市長が語る「釣りへの本気度」とは?朝食前に釣り(撮影:TSURINEWS編集部・立石)

竿を振っていると鬼塚さんが様子を見にきた。ここでタイミングよく釣るのが、われわれ釣りメディアの編集者である……なんてことはない。釣りを止めて朝食をいただくことにした。

釣果は無かったが、朝の澄んだ空気の中で過ごす一時は、なんとも清々しい気分を味わえた。朝のちょっとした時間を趣味に使えることも、理想の生活と言えるのではないか。

海辺で仕事も

せっかくなので、突堤にノートパソコンを持ち出してメールチェックを行う。「ワーケーション」のイメージだったが、撮影してもらった写真を見ると、なんだか”フリー素材感”が出てしまった。あと、座ったところがデコボコでお尻が痛い。

釣り編集者が上天草に移住体験 市長が語る「釣りへの本気度」とは?ワーケーション(撮影:TSURINEWS編集部・立石)

筆者の場合はなんだかおふざけ感が出てしまったが、これも海辺で生活をする特権のひとつだと思う。休憩や気晴らしですぐ海に行けるし、ちょっとした作業なら海を見ながらでもできる。折りたたみの椅子や敷物があると、お尻を守れるので強く推奨したい。

家探しは「空き家バンク」で

本日も明瀬さんが市内を案内してくれる。まずは生活していく上でもっとも重要と言える「住居」について調べるため、空き家の内見をさせてもらうことになっていた。

空き家は移住アドバイザーの山田みはるさんが紹介してくれた。山田さん自身も東京からの移住者とのことで、自身の経験から移住者目線でのサポートをしているという。

内見した物件は市が管理する「空き家バンク」に掲載されていた物件で、窓から海が見えた。道路を挟んだすぐ先が海という物件だ。山田さんによると「上天草市に移住を考えている人は、海が近いところを探す人が多いですよ」とのことで、やはり上天草での住居探しは「海」が一つのキーワードになっている。

釣り編集者が上天草に移住体験 市長が語る「釣りへの本気度」とは?空き家の内見風景(撮影:TSURINEWS編集部・立石)

家具処分で補助金も

「家財道具がそのまま置いてある空き家も多いです」と山田さん。そのまま家具を使用する人もいるが、家財道具を処分するために有効な制度もある。「空き家等利活用促進制度」と言い、残っている家財道具などを処分する際、市が補助金を支給している。

「荷物の撤去に使う人もいれば、畳の表替え、遺品整理、水回りの修繕費用に使う人もいます」という。空き家に住む際に家具などが残されており、想定以上に費用が膨らんでしまったという話も聞くため、これはありがたい制度だと思った。

上天草市に移住した人は、令和元年が45世帯79人、令和2年が39世帯72人と横ばいだが、相談件数は155件から207件へと50件以上も増えている。「空き家バンクに新着物件が登録されると、その日の内に問い合わせがあります」とのことで、リアルタイムで物件を探している人は多いようだ。

上天草特有の「海運業支援」

その他にも”上天草市ならでは”の支援制度はあるのだろうか。

「『海運業支援』と言うものがあります。内航海運業という船で大きな荷物を国内に輸送する仕事があり、市内ではかなり盛んです。求人は多いですし、まとまった休みが取れて給料も高いですが、『2ヶ月働いて、1ヶ月休む』という特殊な働き方のため、なかなかなり手がいません。そうしたところで働いていただくための支援です」

「内航海運業」とは初めて知った。地域ならではの産業の話を聞くのは面白い。少し特殊ではあるが、働くときは働いて、休むとき休むといった生活を好む人には、むしろ嬉しい働き方なのではないかと思う。

まずはじっくり検討を

山田さんに、移住アドバイザーとして相談を受ける中で気をつけて伝えることがあるのか尋ねると、「良いところだけでなくデメリットも伝えた上で検討してもらい、そういったところはケアしながら期待値の調整と優先順位の決め方など相談しながら案内をしています」とのこと。また、「移住は1年では決められない。何年もかけて決める人は多い」とも話す。

家族がいればじっくりと話し合うことが大事だし、独身者でも準備にはそれなりの時間が必要だ。上天草市が移住先の候補になったのであれば、後は経験豊富な移住アドバイザーに頼ることをオススメする。デメリットも含めて、よりリアルな相談が可能だ。

次のページで上天草市長にインタビューを実施!