突然だが、筆者はウソが嫌いだ。人として誠実さが無いと感じるし、ウソをつかれると裏切られた気持ちになってしまうからだ。だがそんな、筆者もつい最近、釣り仲間にウソをついてしまったのだが、これはアングラーなら誰しも経験があるのではないだろうか。今回は、そんなエピソードを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
再度同行しようと誘われて……?
良型を仕留めた話をした後に「再度一緒に釣行しよう」と誘われたのだが、それは5月半ばの最盛期。丁度この時、ホームリバーは記録的な渇水となっていたのだが、渇水期にルアーアングラーと釣行すると場が荒れやすいため、エサ釣りは大変やりづらくなる。悩んだ筆者の結論は、またコッソリウソをつくことだった。
ウソその4:誘われた曜日にNGを出す
筆者は木曜日か金曜日に「本流渇水時の超一級ポイント」へ釣行しようと考えていたのだが、「金曜日に行かないか」と誘われてしまった。正直一人で満喫したかったので、悩んだ末「金曜は家族と予定があるので、次の釣行は木曜になる」と伝えた。
ド渇水の木曜に釣行
迎えた当日。風がやや強く正直良い条件ではなかったが、早朝から一人で超一級ポイントを順に回っていく。ド渇水で厳しい状況の中、やはり「ここぞ」と言えるような小場所で良型が姿を現してくれた。こういったポイントを独占できるのは、単独釣行ならではの醍醐味だ。
単独釣行の結果は
最終的な釣果は、良型ばかり6匹を仕留めることができた。数こそ出なかったものの、食べごろの良型ばかりを手にできたので、やはりこの時は単独で釣行して正解だったように思う。
どう説明したか
後日(当然ながら)釣果を訊かれたので、「良型を6本仕留めたものの、渇水だったためにエサ釣りでも厳しい条件だった、ピンポイントを攻めることで釣果を得た」と伝えた(一応事実だ)。だがやっぱり、誠実さに欠ける気がするのは否めない……!
釣りにウソは必要??
改めて振り返ってみると、1つウソをついたことにより、まるで事実を上塗りしていくかの如く、どんどんウソが積み重なっていくのが分かる。だがこれは「騙すためについたウソ」ではないし、「相手を傷つけるためについたウソ」でもない……迷惑もかけてはいない……一緒に行ってきちんと釣れているし……と、正当化してしまう自分がいる。
やはりウソは怖いものだ。よく釣っているアングラーほど、真実の中にウソがコッソリ隠れているかもしれない(?)ので、やはり自分自身のウデを磨いて、人に誇れるような釣果を上げよう。そうすれば、変にウソをつくことも無くなるはずだ。多分……。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>