漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】

皆さんが釣りに行く場所はきれいだろうか?ゴミのポイ捨てや騒音等でいつも行く漁港が立ち入り禁止になってしまうことがある。タバコの吸い殻やラインや仕掛けなど落ちていると、釣り場が少なくなってしまう。釣り人のゴミのマナーが悪いと叫ばれるようになってから、各地でいろいろな形でボランティア清掃が行われている。今回、福井県のボランティア清掃の取り組みをご紹介したい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・笠野忠義

笠野忠義

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水辺感謝の日にボランティア清掃

まずは福井で行われたボランティア清掃の様子をお伝えしたい。当日は開始早々に土砂降りに遭うアクシデントもあったが、40名近くの釣り有志やその家族などが集まり、鷹巣漁港・茱崎漁港の2か所で清掃活動が行われた。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】活動前の打ち合わせ(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

私は鷹巣漁港で活動を行った。毎年同じ場所で清掃活動を行っているとのことだが、ごみの量がとても多い。漂着ゴミを除いても、人的に捨てられたであろうゴミが至るところに捨てられている。

漁港のゴミだが、ゴミのマナーが叫ばれるようになってから、必ずと言っていいほど捨ててある場所がある。それは「人目に付きにくい隠れた場所」だ。草むらや物陰を覗くと大量のゴミが!

立ち入り禁止区域も見回ってきたが、仕掛け・ラインの放置が目立った。立ち入り禁止区域なのになぜ?遊漁船の発着場のそばには折れた釣り竿が放置されていたという話も。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】河川を清掃中(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

すぐに2tトラックいっぱいのゴミが集まる

小一時間活動を行ってきたが、2tトラックにいっぱいのゴミが回収された。活動後も、疲れているであろうが、談笑する姿や、小さいお子様が一服する姿も。ほのぼのした光景が印象的だった。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】2tトラックがいっぱいに(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

この回収されたゴミ。皆さんの地域ではどうであろうか?行政で回収してくれるところがあれば、ゴミ処理施設へ持ち込んだりしているかと思う。

今まで福井でもごみ処理には苦悩があり、「フィッシングポイント」で契約している引き取り業者に依頼していた。大量のごみを店まで運ぶのも一苦労だ。

しかし、今回からは福井県越前市で一般廃棄物収集を営む企業から収集運搬を受け入れると手が上がり、回収後の苦労が軽減された。しかし、なぜ企業側から手を挙げていただけたのだろうか?

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】ゴミを運搬(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

釣り人有志で作り上げるクリーンナップ活動

実はこの企業の社員さんが、フィッシングポイントのお客さんであり、ぽつりと「清掃活動して、その後どうしているの?」という一言から清掃活動が始まっているのだ。

現状を聞いた社員さんが社長さんに活動の現状等を踏まえ相談。「企業としてもボランティアに参画しよう」と話が進み、今回より無償で収集運搬・処理をしていただけることになった。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】ゴミを処理中(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

「株式会社 武生環境保全」は、福井県越前市(旧武生市)に位置し、越前市・南越前町の一般廃棄物回収や、大手企業や医療機関の産業廃棄物の収集運搬・処理などを手掛ける。「RPF」という固形燃料を製造し、民間企業として全国で初めて固形燃料化に取り組んだ企業である。

今回集められたゴミも、空き缶以外は当日に焼却処分。空き缶はリサイクルされたようだ。しかし、活動参加者も釣り人、回収業者も釣り人、運営も釣具店。釣り人で成り立つクリーンナップ活動、ほかの地域や団体にも注目されることに期待したい。

漁港の清掃ボランティアに参加したら2tトラックいっぱいのゴミが集まった【福井】株式会社 武生環境保全のトラック(提供:TSURINEWSライター・笠野忠義)

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