現役船長が伝授!【秋のジギング&タイラバ入門解説】スピニングタックルで臨もう

現役船長が伝授!【秋のジギング&タイラバ入門解説】スピニングタックルで臨もう

食欲旺盛になる秋の魚は「釣果アップの大チャンス」。今回は北九州市小倉から出港するガイドサービスセブンの船長が、響灘でのジグ・タイラバにおける「これが大事」「これを実践すればもっと釣れる!」を伝授したい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・宮崎 晃)

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釣りは基本が大事

釣りは基本が大事。アウトドアブームでキャンプや釣りが人気になり、非常に多くの人が船の釣りにも来てくれており、釣りを初めてやってみる人、子どもとのコミュニケーション、釣った魚をおいしく食べる楽しみなど、人それぞれの目的や楽しみ方があり、案内させていただくときはなるべく理想に沿うように心掛けている。

その楽しみの中でも、やはり、魚釣りなので魚が釣れるということが大きな目標であり、目的だが、今の時代、ネットで知る情報も必ずしも自分の釣りの現場とキッチリ、リンクするとは限らず、「絶対にこれだ!」とは言い切れないのが自然相手の釣りという遊び。

しかし、釣りにはどの釣りにも繋がり、大事だといえる基本があり、それを守りながらそれぞれの魚の状態や釣り場に合わせて微調整をすることで、より、魚を釣り上げる効果が期待できる。

今回は釣りの基本と、私が日々、船長としてお客様を迎えて釣りをする時に感じる「これが大事」「これを実践すればもっと釣れる!」を話したい。

不意の大型に備えた準備を

四季折々、一年の中でも秋は特に厳しい冬に向けて魚たちも食欲を上げてよくエサを食べる季節。秋の釣りは小型の数が釣れるといわれているが、単純に食いが良く、全体的な釣れる数が多いと小型、大型の釣り分けは難しい。

小型を釣っていると大型も交じる釣りとなるのでタックルは不意の大型にも対応できるもので釣りをした方がよい。

アタリの数ならタイラバ

今現在10月に入り、非常に良い釣果が続いているが、秋といいつつ水温は高いので魚の活性、ベイトの動きが良い上、釣り場が浅い場所で釣りやすい。

釣り場の水深はベイトの動きで異なるが、ベイトを魚探で追いつつ、ベイトに合わせたサイズのルアーを選択すると、より効果的であるが、特にマダイは雑食性が強く、好奇心旺盛なのでますますルアー選択の幅に悩まされることになる。

お客様の質問もルアーのカラーや重さ、ジグなのか?タイラバなのか?といった質問が大半なのだが、実際の経験から大まかにお答えすると、アタリが多く、小型まで網羅するならタイラバ、少しタイラバよりアタリが少なくなるが大型マダイと青物に寄せて釣りを展開したいならジグを選択した方がよいとお答えしている。

スピニングタックルで臨もう

それと、もうひとつ、釣りを効率的、効果的にこなすには釣り場に合わせたタックルの選択が重要で、現在の乗り合い、多くの人が同船する場合には自分のルアーとほかの人のルアーが同じ海底位置に落ちない方がよい。

やはりルアーは偽物のエサなので魚の警戒心、スレが入るとアタリが減るのは確かにあり、ほかの人とのルアー接触を避けた方が良い結果となる。

ルアーをほかの人と離すには水中に入る自分のラインの向かう方向を見て、自分の投げたい方向にルアーを投げなければならないが、タックルがベイトリールだと使い慣れないとバックラッシュのトラブルが気になるので思うような釣りが難しくなる。

そこで私は、投げる時のトラブル防止にスピニングタックルをお勧めする。タイラバは落として巻くだけと思われがちだが、明らかにタイラバも投げて広範囲を探ることで日々の釣果に差が出ており、同時に軽めのジグの操作にもスピニングリールの方が向いているので、むしろスピニングを使いこなせばかなりの範囲の釣りをカバーできる。

タックルの仕様

スピニングのタックルはロッドが7ft、リールが3000番、ラインはPEライン1号、リーダー4号がある程度の大物にも対応可能で使いやすいだろう。

ロッドは少し長めの方が魚が頭を振った時のショックを吸収するのでライン切れを防ぐことになる。

慣れてくればPEラインやリーダーをさらに細くすることで潮の流れ抵抗も少なくなるので釣りやすくなり、魚の警戒心も薄れるのでさらに釣りが面白くなる。

次のページでは釣り方のポイントを解説!