茹だるような暑さの中で釣りをする場合は、どのように暑さを耐え凌ぐかが重要になる。その中でも釣りをする時間帯を工夫することは、手軽に対策できる方法の1つなので意識しておきたいところだ。今回は暑さが和らぐ夕方の時間帯で釣りのメリットを、実釣を交えて紹介したいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・牧野博)
夕涼みフィッシングその1:キスチョイ投げ編
7月29日、紀北・田ノ浦漁港に釣行。暑さを避けて16:30ごろからチョイ投げ、エサにはイシゴカイを使った。
この時期はチャリコが非常に多く、6〜7cmのものが頻繁に針がかりしてくる。距離を少しずつ変えながら探るが、やはりチャリコの連、仕掛けを止めるとすぐチャリコが針がかりする状況だった。
本命のキス顔出し
そこでオモリが着底後、さびくスピードを通常よりかなり早くしてみる。冬場、キスがかかった後、慎重にリーリングして取り込むくらい速さでリールを巻き続けたところ、散発的にキスが来るようになった。
魚信の出方もチャリコとは微妙に違っている。また、チャリコは底を切って仕掛けを浮かせてしまうと比較的動きが鈍くなるが、キスはある程度の型ならリーリング中もより鋭角的に走る。チョイ投げだと錘も含めた仕掛け全体が軽いので、そのあたりの感触がなかなか面白い。
キスの潜む場所について
かなり狭い漁港のワンドの中であるが、キスが良くくるポイントがやはり存在する。写真は釣り座からワンドの方向を見たものであるが、この釣り場に入った時、私は対岸の護岸と、左手に見える船揚げ場の境目の方向を必ず探ってみる。この方向は、キスがくる確率が高い。
不思議に思って対岸周辺を歩いてみると、船揚げ場の脇に、小さな溝川の流れ込みがあることがわかった。当日もこの方向でキスがきた。水温の状態や、底が周辺とは微妙に違っているのだと思う。
最終釣果
この日は、チャリコの猛襲のなかで19:30まで釣り、キス17cmまでを7匹、他ベラ、チャリコ、ハゼと多彩な釣果だった。秋口になれば小型ながらカワハギも混じり、独特の魚信で楽しませてくれるポイントである。
田ノ浦漁港