富山湾は、アカムツの宝庫としても知られる海域。2023年5月4日に富山県射水市(いみずし)にある強神丸におじゃまして、6匹のアカムツを釣りました。しかし、5月5日に石川県能登地方でマグニチュード6.5の地震が発生。以降は、どの船も魚の釣果が急降下しました。16、17日も同じ船で釣行したので、その時の様子をまとめました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)
5月17日は回復の兆し
17日も近いポイントで釣りを開始。朝から数匹ほど海鳥が顔を見せてくれたので、なんだかホッとしました。やっぱり筆者は、海に鳥がいる風景が大好きです。
潮の濁りも取れて、この日は朝からポツリポツリとアタリが出始め、カレイやマフグ、タチウオが釣れました。釣れていないときに、ゲストが顔を見せてくれるとうれしいものです。
アカムツも姿を見せ始める
16日とは海の雰囲気もガラッと変わり、アカムツも姿を現しました。ジギングのお客さんをはじめ、餌釣りしている方たちにも次々とヒット。
釣友Zさんに、この日1番のアカムツがヒットし、キャッチに成功しました。船長をはじめ、奥さんも喜んでくれて、Zさんはニヤニヤが止まりません。
今回は、4匹が数名、3匹1人、1匹数名と船全体で6人にも関わらず、18匹と好調!富山湾で見ると少なく感じてしまいますが、東京湾や相模湾では、この釣果はなかなか出ないと思います。
地震前と後の違い
地震前はアカムツの食いも良く、いろんな魚も釣れていました。しかし、地震後の16日は魚の活性も悪くて、他の釣船等もあまり良い釣果とは言えません。海の色も明らかに濁りがきつく、自分はここまでの濁りは初めて見て驚いたぐらいです。
外道の活性もなく、餌も遊ばれませんでした。手に持った魚は冷たく感じ、水温も低下していた様子。
17日は濁りが多少ありましたが、魚達の機嫌もそこそこで、16日とはガラッと変わった感じでした。1日で海は変わると経験はしていましたが、ここまで違うとは、驚きです。
地震で魚の警戒心が上がった?
この2日間が渋かったのは、ポイントのせいではなく、魚自体が口を使わなかったからではないかと思います。
あくまでも個人の考えですが。水底に近い所に住む魚たちは、地震で水底が揺れ、大量の砂煙や振動で警戒心が強くなり、口を使わない状態になったのでは?と考えます。
タックル
ロッドとリールは3回の釣行で同じものを使用しました。17日は前日の渋さを考慮して、ハリスを4号→2.5号、幹糸を4号に変更。
オモリからハリの1本目までの長さを、80センチとやや底付近を意識し、仕掛けをよりライトにして挑んでいます。
海の濁りも考えて、ハリのチモトには、蛍光玉にマシュマロボールの蛍光色が強い物を付け、餌は新鮮なホタルイカと、1日置いたワタ抜きの物をチョイス。
17日に釣れたのは、ピンクラメ→蛍光イエロー→パール→オレンジの順です。蛍光玉はLよりSの方が、食いがよかったように思います。
強神丸について
強神丸では、魚が釣れると船長のアナウンスや、奥様が「おめでとうございます」と必ず言ってくれます。それを聞くために、がんばってしまう自分もいて、意外と癖になっているのもしれません。アナウンス目的の釣行もおすすめです。
<荒木清/TSURINEWSライター>