PR アカムツは仕掛けで釣る 【胴つき・吹き流しの使い分け術を徹底解説】

アカムツは仕掛けで釣る 【胴つき・吹き流しの使い分け術を徹底解説】

美味な高級魚の代表格アカムツは、中深海(中深場)釣りのトップスター。それだけに気位が高い?のか、釣果に差が開く釣り物でもある。今回、効果的な仕掛けの使い分け術とともに、オーナーばりの西馬さんと訪れた遠州灘での実釣を通し、攻略の様子をレポートしたい。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部・五井)

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超高級魚アカムツの生態

アカムツは仕掛けで釣る 【胴つき・吹き流しの使い分け術を徹底解説】深海のルビーと呼ばれ人気のアカムツ(撮影:TSURINEWS編集部・五井)

アカムツの生活圏は、大陸棚斜面の上部、または深海から浅海域に食い込むように存在する谷間や窪地の砂泥底で、こういった地形の水深150~300mの場所となる。

その生活スタイルは、海底付近から数m上までの範囲を群れで回遊し、甲殻類やイカ、小魚を捕食する。

アカムツは仕掛けで釣る 【胴つき・吹き流しの使い分け術を徹底解説】口は大きいが丈夫ではない(撮影:TSURINEWS編集部・五井)

エサの少ない深海で、多様なエサを食いやすいよう大きな口をしているが、口元は脆弱。

中層でのバラしに注意

その一方、水圧の変化にも多少抵抗力があるようで、巻き上げている最中に暴れて口切れすることが多い。

アカムツは仕掛けで釣る 【胴つき・吹き流しの使い分け術を徹底解説】中層まで浮いても暴れるので気を抜けない(撮影:TSURINEWS編集部・五井)

このため、ハリにはバラシを抑制する形状が求められ、やり取りや取り込みも丁寧に行う必要がある。ちなみに、「100mを切ったところで暴れたらアカムツ」という指標もある。

アカムツは仕掛けで釣る 【胴つき・吹き流しの使い分け術を徹底解説】ハリ穴の保持力に優れたハリが好適(撮影:TSURINEWS編集部・五井)

生活圏は底付近

底付近が生活圏だが、数m浮いているときもあれば、底を泳いでいるときもある。群れの縦幅も大きくないので、1mタナがズレると釣果に大きな差が開くこともある。

また、摂餌意欲の強い個体や大型の個体ほど群れの上層にいるようで、ここに仕掛けをうまく通すことが好釣果を得るカギになる。

仕掛けは胴つきか吹き流し

アカムツは仕掛けで釣る 【胴つき・吹き流しの使い分け術を徹底解説】アカムツ狙いの仕掛け類(撮影:TSURINEWS編集部・五井)

仕掛けには、胴つきタイプと吹き流しタイプがある。いずれも2~4本バリ。海域によってどちらかが定番だったり、船宿の指定があったりするが、各々の仕掛けに強みがある。

胴つきタイプの強み

水中で直立に近い姿勢になり、仕掛けの長さとハリ数の分だけ、広いタナをカバーできるのが最大の利点。

また、船によって御法度な場合もあるが、この仕掛けはオモリを海底に当てて泥煙を上げて魚を誘うコヅキを行うのに好適だ。

このほか、オモリを底から着かず離れずの状態にすれば、底のほんの少し上を固定的に狙いやすい。アカムツが底付近で捕食しているときに、これをじっくり攻略できる。

吹き流しタイプの強み

アカムツに限らず、魚からすると吹き流し仕掛けのほうがエサが自然に見え、食い気を誘発する。

ただし、潮がある程度流れていないと、仕掛けがたるんでアタリがわかりにくく、またハリス絡みも多くなる。使うシチュエーションに少し制約はあるが、条件がマッチするとその威力は絶大だ。

その真髄は、上述の理由のほか、群れの上層にいる大型や食い気の強い個体を狙いたいとき、タナが狭いときに、仕掛けを斜め横方向になびかせることで、その層にたくさんのハリを送り込むことができること。

このほか、巻き誘いでアカムツの捕食意欲をかき立てるのにも向いている。

次のページでいよいよ遠州灘でのアカムツ釣りがスタート!