「新・最強伝説誕生！」新製品エギ『アオリクスTR』デビュー戦でアオリイカ乱舞【福井】

エギング&イカメタル ソルトルアー

福井でティップランエギング

実釣に出かけたのは9月下旬。フィールドは福井県若狭湾北東部に位置する越前町の沖。当海域のなかでも様々な魚の好漁場になっている一級ポイントだ。乗船したのは同県丹生郡越前町にある白浜漁港の福丸。遊漁船3隻を備え、ティップランのほかイカメタルやタイラバなど多彩な釣りを楽しませてくれる船だ。

そして、今回実釣を担当するのが、アクアウェーブフィールドテスターの桑原さんと、同社開発担当の港さんだ。

良型アオリイカが中心

当日攻めたポイントの水深は主に30m前後。気象条件は風速4〜6mの風が北東から吹き、波高は0.5m前後とティップランをやるには良い条件が整っていた。

一方で、釣況については釣果こそ確実だが、月齢の関係もあって二週間ほど前に比べると落ち着いている状況。ただし、サイズの良いアオリイカが中心となるため、満足度の高いゲームが楽しめるとのことだった。

アオリクスTRで狙う

朝日が昇るタイミングでゲーム開始。今回使用するのが、アクアウェーブから発売されたばかりの「アオリクスTR」。シャープな形状の頭部が生む優れた沈下速度、金属的とも言える鋭い着底感のほか、潮流を捉えて水平姿勢を演出しやすいファットなボディが特徴だ。

ちなみにジャーク時にはキレの良いダートアクションを起こし、アオリイカの捕食本能を刺激してくれる。

2.5号で攻略スタート

桑原さんは、まず様子見で3号を投入したあと、船の流速等を勘案し2.5号20gで本格的に攻略を開始した。

しばらく探っていくうちにアタリを捉えた桑原さん。6回前後シャクっては、ステイ（フォール）をくり返していく。

マスクシンカー装着でアオリ登場！

この釣りは、イメージ的にボトムから3m以内を攻める釣りであり、エギのフォール速度に対するイカの反応を見ながら使う重さなどを調整していくのがセオリー。アタリがある以上、そのままやっても正解だったが、桑原さんは手返しを重視すべく、7gのマスクシンカーを付加して絶妙なバランスで攻める作戦に出た。

これが奏功し、開始から時間をかけずに当日のファーストアオリイカを手にした。

エギ変更でサイズアップ

このあと、場所移動を経て桑原さんはエギをアオリクスTRの2.5号30gに変更。エギのサイズと重量を、先の検証で得た結果を勘案し30gとした。この作戦が見事に的中。当日の2匹目は、9月下旬としては最大クラスと言える良型だった。

船中アオリイカ連発！

桑原さんがヒットパターンを掴んだころ、港さん、そして桑原さんの友人Sさんも同じく攻略の糸口を掴み、アオリイカを連発し始めた。

最初に猛スパートをかけたのがSさん。幸先よく500g級をキャッチすると、船が流し直すたびに、1匹、また1匹と釣果を重ねていく。早くもアオリクスTRを使いこなしている様子。ちなみにこのとき同氏が使っていたのは3.0号30g、カラーはケイムラブルー。

一方の港さんは、序盤こそコウイカの連打に見舞われたものの、狙うレンジをやや上げたことで本命の連発を開始。この海域でのティップランは初めてだったが、コツを掴んだところで持ち前のセンスを爆発させ、とんかつサイズから600g級までを着々とキャッチしていった。

ちなみに港さんはアオリクスTRの3.0号と2.5号、サイズは30gを基準とし、カラーはミスティックパープルとディジーグリーンをローテーションさせていた。

エギのカラーは関係ある？ない？

海域にもよるが、ティップランで定番と言われるカラーがパープル系。なかでもケイムラ塗装が施されたものが特に支持されている。「色は関係ない」という声もあるが、色そのものの効果より、イカの目先を変えるという点で効果がある。

ティップランでは、船でポイントを通過しては再度アプローチ…という動きをくり返す。このため、同じ群れをくり返し叩くことになるので、同色を集中して使っているとスレるのも早くなる。

これへの対策として、明確に異なる色をアクセントとしてローテーションに組み込むことで警戒心の発生を鈍らせることができる。

なお、腕達者な人はフォール速度やシャクリの調整などでスレたアオリイカに対抗するが、そうでない人は「手っ取り早く色を変える」が、最もシンプルで効果を得やすい方法だ。

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