スイスイと海面をすべるように進むカヤック。しかし、実際にどのくらいのスピードが出ているか知っている方は、意外と少ないのではないでしょうか?今回はフィッシングカヤックのスピードや、速く移動できることのメリットなどを解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福永正博)
スピードの釣りへのメリット
足漕ぎカヤックがスピードが出て、長距離を移動するのに向いていることは理解できたかと思います。では、実際のカヤック釣行(フィッシング)ではどのようなメリットが得られるのでしょうか。
多くのポイントをまわれる
自由に自分の行きたいポイントへ行けることは、カヤックフィッシングの大きなメリット。スピードを生かしてたくさんのポイントを攻めれば、釣果アップの可能性が高まります。
移動時間が減る
移動している時間が減るということは、釣りに使える時間が増えるということ。手返しが良くなりますので、これも釣果アップに貢献します。
チャンスを逃さない
鳥山やナブラを追いかけてダッシュするときは、もっともスピードのありがたみを感じる場面です。カヤックは警戒心を与えづらく、鳥や魚が逃げにくいので、追いつきさえすれば大きなチャンス。ただし、猛ダッシュしても追いつけず、徒労に終わることが多いのも正直にお伝えしておきます。
荒天時の撤退が早い
荒天になった場合、迅速に撤退できることは安全確保につながります。予想外の天候変化はよくあること。スピードが出れば、そのぶん早く岸まで戻れます。
危険を回避しやすい
漁船や遊漁船、大型船が接近してきた場合など、少しでも危険を感じたらその場から離れましょう。大きな船からは、小さなカヤックはとても視認しづらいものなのです。危険回避するときも、当然スピードが出た方が有利です。
過信せず楽しもう
手漕ぎカヤックも足漕ぎカヤックも、船体の形状や、気象条件、各人の体力・技量などによってスピードが変化します。それも決して速いものではなく、人が歩くスピード+αくらいと認識してください。
釣り人である以上、釣果を求めて遠くに行きたくなる気持ちはわかります。しかし、自分の体力を過信せず、カヤックの特性をきちんと把握して、無理のない釣行を心がけましょう。
<福永正博/TSURINEWSライター>