ここ最近の富山周辺は大雨が頻繁に降り、河川から濁った水が海へ流れ込むこともしばしば。そんな状況のなか、泰誠丸からノドグロを狙った。この日はジギングとエサ釣りの3人で挑戦し、渋いながらも全員安打。濁った海を観察して見えてきたことや、当日のヒットパターンをレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)
大雨後の富山湾でノドグロ釣り
この日は5時30分に出船し、12時帰港の予定。筆者たちを含め3人での出船となった。潮は6時17分干潮、11時26分満潮。干潮付近からのスタートとなる。釣れたと思ったら沈黙し、しばらくするとまた釣れる。まとまって反応が出る時間帯もあったものの、基本的にはポツポツと拾っていく展開だった。
時折雨が降って釣りづらい時間もあったが、幸い風はほとんどない。アタリを取りづらくなるほど海面が荒れなかったのは助かった。
強い濁りを観察していると発見が
連日の大雨の影響もあって、海はかなり濁っていた。山で降った雨が川へ流れ込み、その水が海へ入れば表層付近に濁りが見られることもある。
海が激濁り(提供:TSURINEWSライター・荒木清)しかし、海を観察していると気になることがあった。船が移動したり、ポイントを微調整するためにペラを回したりした際、海水がかき混ぜられる。その瞬間、表層は濁っているのに、違った色の水が見えることがあったのだ。
「もしかすると、濁っているのは表層付近だけなのでは?」
もちろん、水中を直接確認したわけではないので断定はできない。それでも、表層だけが濁っているのか、中層や底付近まで濁っているのかによって、魚の反応や攻め方が変わる可能性はある。何気なく見ている海の色も、釣り方を考える一つの材料になりそうだ。
ジギング2人エサ釣り1人で挑戦
今回は筆者と某ルアーメーカーのモニター・笠原氏がジギング、Zさんがエサ釣りでノドグロを狙った。笠原氏はベイトタックル、筆者はスピニングタックルを使用する。
ジギングというとベイトタックルをイメージする人も多いと思うが、筆者は最近、スピニングで狙うノドグロ釣りにハマっている。
最近の富山では、日によってジグに大型、エサに中~小型が釣れる印象を持っていたが、この日はエサ釣りにも良型がヒットした。
この日はエサ釣りもよかった(提供:TSURINEWSライター・荒木清)当日のタックル
エサ釣りは、ロッドがエンゲツBB B69MHS、リールがシーボーグ200JL。PE1号300mにフロロカーボン6号30cmを先糸として接続した。オモリは60~100号。仕掛けは1本バリで、ハリスはフロロカーボン4号60cm~1m、幹糸6号。エサにはホタルイカを使用した。
スピニングスローでは、バンブルズBBRB-SLJ-S64SULにエメラルダス2508PE-H-DHをセット。PE0.4号300mにフロロカーボン4号を3m取り、90~150gのジグを使用した。
潮が速ければ200~300gの重いジグが必要になる場合もあるので、筆者は状況に対応できるよう複数のタックルを用意しておくのが良いと考えている。
カラーは富山で定番として使っているグロー系を基準に、ナチュラル系やチャート系も準備した。
濁りがあってもノドグロは釣れる
今回あらためて感じたのは、「海が濁っている=ノドグロが釣れない」とは限らないということだ。実際、この日は強い濁りが見られたものの、3人ともノドグロをキャッチできた。筆者はこれまでも富山でノドグロ釣りを続けてきたが、海が濁っていなくても釣れない日はある。
反対に、少し濁っているときに釣れた経験もある。だからこそ、海面の色だけを見て「今日はダメだ」と決めつけない方がいいのではないかと思う。
表層だけの濁りなのか、それとも中層や底付近まで影響しているのか。船のペラでかき混ぜられた海水の色や、回収したジグやオモリにゴミなどが付着していないかを観察するのも、その日の海中を想像する材料になる。
濁っててもアカムツは釣れる(提供:TSURINEWSライター・荒木清)ノドグロが釣れた棚は?
この日、ジギングで5匹のノドグロをキャッチした笠原氏に、ヒットしたタナを聞いてみた。1匹目は底から約3m。ところが2匹目以降は、底から約50cmだったという。エサ釣りでも朝一番は少し上で食っていたものの、その後は底付近でのヒットが中心となった。
ヒットは底中心(提供:TSURINEWSライター・荒木清)筆者自身も底からすぐの場所でヒットしている。朝はノドグロが少し浮いていた可能性も考えられるが、その後、なぜ底付近へ反応が集中したのかまでは今回の釣行だけでは分からない。
大切なのは、一度釣れたタナだけに固執しないことだろう。ノドグロ釣りではタナが重要になる。自分に反応がなければ、釣れている人にタナを聞いて真似してみるのが手っ取り早い。プライドがあるかもしれないが、筆者はそんなものは捨ててしまう。だって……釣りたいもん(笑)。
アタリが無いときの対処法
自分でジグのカラーや重さ、形あるいは、ロッドの硬さなど考えて釣りますが、それでもダメな時はあります。1番は釣れている人に色々聞く事! これが1番です。プライドがあるかもしれませんが、自分の為になると思って、自分はその時、プライドなど捨ててしまいます。だって……釣りたいもん(笑)。
ジグのアクションはフワフワ
タナだけでなく、この日はジグの動かし方にも傾向が見られた。速く動かしたり、大きく飛ばしたり、横方向へスライドさせたりするアクションには反応が乏しい。そこで筆者は、ロッドをゆっくり上下させて、ジグをフワフワと動かすように誘った。
スローな誘いがよかった(提供:TSURINEWSライター・荒木清)さらに柔らかいロッドを使い、あえてジグを大きく動かさない釣り方も試した。
この誘いには反応があり、笠原氏も同様の「フワフワ釣法」でノドグロを連発。
「タナを合わせたうえで、ジグを動かしすぎない」。少なくとも、この日のジギングではそれが一つのヒットパターンになっていた。
エサ釣りはリフト後のステイで
一方、エサ釣りをしていたZさんにもヒットパターンを聞いてみた。この日はゼロテンションやステイだけでは反応が少なく、リフト時の反応が良かったという。
底付近で誘い、ゆっくりと竿を持ち上げてからステイ。すると「ゴツゴツゴツッ」とアタリが出た。動いていたホタルイカが止まった瞬間が、ノドグロにとって食いつくタイミングになった可能性もありそうだ。
ジギングでもエサ釣りでも、同じ動きを続けるのではなく、その日の反応を見ながら誘いを変えていくことが重要なのだろう。
釣れないなら釣れている人に聞く
自分なりにジグのカラー、重さ、形、ロッドの硬さなどを考えて釣っていても、どうしても反応が出ないことはある。そんなとき、筆者が一番大切だと思っているのは「釣れている人に聞くこと」だ。今回も笠原氏からヒットしたタナやアクションを聞くことで、自分の釣りを見直すヒントを得られた。
釣れないときほど、自分のやり方だけに固執しない。それが釣果への近道になることもある。
船長のコミュニケーションも大切
泰誠丸の船長は世話好きで、初心者にも釣り方を細かく教えてくれる。もちろん、通って慣れてくると、釣れていないときに「喝」をもらうこともある(笑)。
しかし、船長はその日の潮やポイントをよく見ている。分からないことを聞きながらコミュニケーションを取ることも、釣果につながる一つの方法だと思う。
わからないことは聞くのがよし(提供:TSURINEWSライター・荒木清)こうした船長とのやり取りも、筆者にとって泰誠丸で釣る楽しみの一つになっている。
動画を見返して分かった反省点
この日はなかなか思うように釣果を伸ばせなかった。帰宅後、撮影していた動画を見返してみると、自分の釣りにもいくつか気になるところが見えてきた。シャクリのスピードが少し速かったこと。
一つのアクションにこだわりすぎていたこと。そして、時合に対してロッドやジグが合っていなかった可能性があることだ。
釣っている最中には気づかなかったことも、後から映像で確認すると見えてくる。スピニングでのノドグロ釣りは、ある人から「ベイトより難しい」と聞いたことがある。でも、筆者にとっては難しいからこそ、やる価値がある。
今回見つかった課題を次の釣行で一つずつ試しながら、これからもスピニングでノドグロを追いかけていきたい。
撮影した動画で反省会(提供:TSURINEWSライター・荒木清)<荒木清/TSURINEWSライター>



