仕事終わりに熊本県・天草方面へ春のアオリイカを狙ってエギング釣行へ出かけた。春は大型が狙えるシーズンだが、「イカはいるのに抱かない」という状況も少なくない。今回は藻場エリアを攻略しながら1800g級の良型アオリイカをキャッチ。実釣を通して感じた「抱かせるための組み立て方」を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)
目次
春は居るイカをどう抱かせるか
仕事を終えてから天草方面のポイントへ向かったこの日。到着時は風がやや強かったものの、日没が近づくにつれて徐々に落ち着き、エギングには好条件となった。春のエギングでは、「イカがいる場所を探す」ことよりも、「そこにいるイカをどう抱かせるか」を意識して釣りを組み立てることが多い。
特に藻場が絡むポイントには、産卵を意識した大型のアオリイカが着いているケースが多い。しかし、居場所が分かっていても簡単には抱いてくれないことも珍しくない。そこで今回は、自分なりに実践している春イカ攻略の考え方を紹介する。
まずはエギの見せ方を変える
ポイントへ入ってすぐ反応がなくても、すぐに「イカがいない」と判断することは少ない。同じ藻場でも、立ち位置やキャストコースを変えるだけで反応が出ることがあるためだ。
この日も潮上側から通したり、横方向へ引いてみたりと、さまざまな角度からエギを送り込んだ。アオリイカはエギを見る角度や接近方向によって反応が変わることがある。まずは「どこを通すか」ではなく、「どう見せるか」を意識しながら探っていった。
フォールスピードとサイズで探る
春の大型アオリイカは警戒心が強く、フォールスピードの違いだけで反応が変わることもある。沈下速度を抑えてじっくり見せたり、逆に速めのフォールでリアクション的に抱かせたりと、その日の状況に合わせて調整することが大切だ。
また、エギのサイズ変更も有効な手段のひとつ。シルエットを小さくして違和感を減らしたり、逆に存在感を高めて気付かせたりと、サイズ変更だけで状況が好転することも少なくない。
実際に大型アオリイカが、小型のエギへ変更した直後に反応してくるケースもあり、この部分は特に意識しているポイントだ。
カラーとラトル変更で1800g級
日が沈み始めると、海中の光量も徐々に低下してきた。そこで、それまで使用していたシルエット系カラーから、「お月見パープル」へ変更。スーパーブルー夜光によるアピール力にも期待した。
さらにアピール要素を増やすため、ラトル入りの「ダートマスター」へチェンジ。カラー、波動、音という複数の変化を加えてみた。すると変更直後の1投目、フォール中に違和感のような微細な振動がロッドへ伝わった。軽く誘いを入れて再びフォールさせると、今度は明確な反応。
ダートマスターお月見パープル(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)すかさずフッキングを決めると、ずっしりとした重量感が伝わってきた。慎重に寄せてランディングしたのは、1800g近い良型アオリイカだった。わずかな変化が結果につながる。改めてその重要性を実感した一杯となった。
場を休ませることも大事
反応がない時ほど、1ヶ所を攻め続けないことも大切だ。別の立ち位置へ移動したり、違うコースを探ったりしながらポイントに休息時間を与える。この日も、反応のなかったコースを約30分空けてから再度流してみると、それまで無反応だった場所でアタリが出た。
春は潮や回遊の影響を受けやすく、「さっきまでダメだった場所」が急に好ポイントへ変わることも珍しくない。
場を休ませるのも有効(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)春イカ攻略の鍵は潮の変化
そして、春エギングで最も重要だと感じるのが潮の変化だ。潮が動き始めるタイミングや流れの向きが変わる瞬間、ヨレが形成される場所など、小さな変化をきっかけにアオリイカの活性が上がることは多い。
この日も潮が動き始めたタイミングで表層のベイトがざわつき始め、それまで静かだった海に変化が現れた。こうした変化を見逃さず、「海の中で何が起きているのか」を考えながら釣りを組み立てることが、春イカ攻略の近道だと感じている。
1800gのアオリイカ(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)小さな工夫の積み重ねが釣果に
春のエギングは、居るイカをどう抱かせるかを考えるゲーム性の高い釣りだ。立ち位置やキャストコースの変更、フォールスピードの調整、エギサイズやカラーのローテーション、そして潮の変化への対応。そうした小さな工夫の積み重ねが、一杯の価値あるアオリイカにつながる。
今回の1800g級も、まさに変化を与え続けた結果の一杯だった。春の大型アオリイカを狙う際の参考になれば幸いである。
<津崎圭介/TSURINEWSライター>



