筆者が釣りを始めたきっかけは、父が釣り好きだったから。蛙の子は蛙だったからです(笑)その「釣り好きの父」がこよなく愛した釣り場・奥日光の川俣湖を紹介させていただきます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)
第二ラウンドは山菜採り
10時位になって日が頭上までくると、アタリは殆どなくなってしまう。たま~にあったとしても、正体はウグイ。

予定通りとばかりにのんびり早めのお昼ご飯を食べ、釣り道具を片付け、第二ラウンドへ向かうことにします。

川俣湖GW釣行の魅力は、何といっても山菜の時期と重なること。父の秘蔵山菜ポイントへ向かいます(といっても湖畔ならどこでも採れると思う)。

因みに4月上旬の解禁直後にくると、フキノトウが採り放題となります。

親孝行ができた、と思う
筆者が小学生の時には父に連れてきてもらい、やがて中学生になると釣りは一旦やめてしまい、26年以上に及ぶ「川俣湖空白期間」となってしまったのですが、やがて筆者38歳、父64歳になった年に、今度は逆に筆者が父を連れて行く形で、親子での川俣湖釣行が復活。この年から6年間、GW(もしくは翌週)になると、山菜採りとセットにした川俣湖釣行が筆者と父の恒例行事となりました。
そんな父は72歳で他界し、その後筆者が川俣湖に行くことはなくなってしまいました。そして、4年前に中禅寺湖でのワカサギ釣りの帰り道にドライブがてらによってみた所、残念ながら馴染みのボート屋もすでに廃業されている事実を知ることに。川俣湖での父との釣行は完全に「思い出」となってしまいました。

晩年は一緒に釣りに行ったり、酒を酌み交わしたり。日本には「親孝行をしたい時に親はなし」ということわざがあります。親孝行……実際は父から受けた愛情に対し返し切れていないのですが、それでも「きっと釣りを通じて親孝行できた」と、前向きに思うようにしています。そのおぜん立てをしてくれた川俣湖に感謝。
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>
川俣湖