車中泊釣行の経験豊富なWEBライター数人にアンケートを行い、快適にすごすためのアイデアや必須アイテム、トラブル事例などをまとめた。ゴールデンウィークに車中泊釣行を計画している人や、今後やってみたいという人は参考にしてはいかがだろうか。
アイキャッチ画像出典:pixabay
1,食事はどうする?
車中泊をする上で一番ネックなことが食事だ。「釣果を晩御飯に?でももしつれなかったら?」もしくは「そもそもスポーツフィッシングの場合は?」などなど悩みどころだろう。
そしてせっかく宿代を削って車中泊をするのであればお安く済ませたいはず。今回、お財布に優しく、尚且美味しく車中泊ご飯を楽しめる方法を紹介していく。
お湯の確保が重要
食事に関するアンケートでは「お湯の確保が大事」という回答が多かった。カップ麺にレトルト食品、スープに雑炊など、インスタント食品のレパートリーが広がるという意見が目立った。
ちなみに、お湯を用意する方法としては、カセットコンロを持参したり、使い捨ての固形燃料や車用電気ポットや、アルコール燃料を使用したアルポットを使用するという人などさまざま。火を起こすものについては換気のうえ、燃え移りに注意。車の電源を使用するものについては、バッテリー上がりに注意。
カセットコンロを持参するという人からは、小型のフライパンなどを用意して、コンビニ弁当のおかずを温めるだけでも格段に美味しくなるという意見があった。
温かいものが食べられると気持ちが豊かになる。
また、宿代を節約している分、現地の飲食店で豪勢な食事を楽しむという意見もあった。地域に還元するという点で、十分に意義がある。
食後には
また簡単に食後のコーヒーを飲める準備もしているとちょっとしたキャンプ気分を味わえる。
外で食べるご飯は例えカップヌードルでも一段と良いものだが、コーヒーもまた格別なはずだ。お酒の代わりコーヒーや紅茶をオススメする。
2,荷物と収納
ついつい多くなりがちな荷物。できるだけシンプルな荷造りを心がけよう。大事な釣具の収納方法も紹介。
バッグとケースの使い分け
衣類と釣り具や食事関係の荷物は使う時間が異なるので、衣類だけダッフルバッグなどのソフトバッグを使用。クッションやまくら代わりになるので、スペースの確保につながるというアイデアがあった。
一方、プラスチック製のボックスなどのハードケースはテーブルや踏み台代わりになる(要耐荷重確認)。足元スペースの空いた部分に置いて、板をひくことで、フルフラットにするという荒業もある。
収納する荷物によってハードとソフトを分けて使って、賢くスペースを確保しよう。
竿は頭上に
竿を車内に転がしておくと踏みつけたり座ってしまい破損しかねない。
そこで、専用品のロッドホルダーのほか、ホームセンターなどで購入できるインテリアバーと呼ばれる伸縮調整可能なバーをアシストグリップ(窓上などにある持ち手)を接続して物干し竿用の洗濯バサミなどを使った簡易ロッドホルダーを使い頭上に収納する。
車内前後のアシストグリップにロッドベルトで巻きつけておくだけでも十分。ハリの着いたルアーや仕掛けを付けたまま竿を置くのは危険。
ファーストエイドキッド(救急箱)
消毒液や大小のばんそうこうなどのほか、ハリが刺さってしまった場合を想定して、ハリ先を折って抜くためのニッパも持参している例もあった。
怪我をしてしまった時のためにも最低限、消毒液と絆創膏を普通サイズと大きいサイズは用意しておこう。
モバイルバッテリーも
電源の確保は車中泊最大の課題。やはり携帯用バッテリーは必須アイテムという回答が目立った。
エンジンを掛けずに車のバッテリーを使い続けるとエンジンを始動できなくなる。また、エンジンをかけ続けていることは、マナー的にもコスト的にもあまり賢明とは言えない。そこで、活躍するのが携帯用バッテリー。
100V(いわゆる家庭用電源)使用可能な大型サブバッテリーから、携帯電話の充電などで活躍する小型のUSB対応のバッテリーまでさまざま。使用するアイテムに合せて用意するといい。近年では、電源利用も可能な車中泊専用のRVパークも増えてきているので、どうしても不安な場合はそういった施設を利用するのが手。
3,寝る時の服装(GWシーズン)
車内は冷え込むことが多いので多めに用意するという意見が多かった。
収納の項であったようにソフトバッグに収納すればクッションになるので着る必要がない服も無駄にならない。
寒さ対策という面で、寝袋のほかに毛布を用意する人が多数。
虫対策も考慮しよう
寒さと併せて、これから熱くなる時期に注意したいのが蚊。虫刺されだけでなく、車内の狭い空間に1匹でも入り込むと羽音が気になって快眠できないという意見もあった。
対策としては、乗降時に侵入させないように注意、車内を密閉させるという回答が目立った。しかし、暑い季節は窓を開けたくなる。その際の対策としては、網戸のアミのみを購入して、ドアミラーのサイズに合わせて(少し大きめに)カットしておき、ガムテープ(はがしたときのノリの残りや塗装ハゲが気になる場合は、養生テープを使用)で貼るというテクニックもあった。