「あー、今日はなんだか釣りに行くのめんどくさい。でも釣り的な何かはしたい…、そして、目の前にゲーム機はある!」はい、すごく強引な状況設定ですが、そんなレアな状況でこの記事を読んでいるあなたにオススメのレトロ釣りゲームをこれまた強引にご紹介。
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これぞ王道『川のぬし釣り』
おそらく、釣りゲームと言われるジャンルのなかで、唯一成功したタイトルと言ってもいい「ぬし釣りシリーズ」(ファミリーコンピュータ、1990年8月10日発売)初代はスーパーファミコンで発売されたがこの第1作以降、続編タイトルが様々なハードで約15本ほど作られた。
そのシリーズの多さから、同タイトルのファンが多かったことがわかる。
RPG要素がいい感じ
「ぬし釣り」が、ただ釣りをするだけのゲームと違うのは、RPG要素を取り入れている点。自分が主人公となって、釣り場や街を歩いて情報を集めたり、時には野生動物と戦闘したりと、イベントをこなしながら釣りをする。
釣りそのものよりも、釣りをする世界観を楽しむ感じで、現行タイトルだと「どうぶつの森」的な感じと言うとイメージがつかめるかも。シリーズを重ねるごとにハード機のスペックも上がり、内容のボリュームとともにグラフィックも向上していった。
まったり感がイイ感じ
当時プレイした記憶としては、全体的にゆるいRPGの代表。
当時は、ほかに「牧場物語」などのまったりゲームが自分の周囲で流行っていた。ゆるゲーなのに、やり込み要素が意外にある(釣り大会で優勝を狙うなど)ので、梅雨時なんかにまったり遊ぶには持ってこいだ。
『糸井重里のバス釣りNo1決定版!』
このゲームの仕掛人である糸井重里が、ブラックバス釣りにどっぷりハマっていた時に製作された隠れた名作釣りゲーム。(NINTENDO64、2000年3月31日発売)
糸井重里作の隠れた名作?
糸井重里と言えば、超ヒット作「MOTHER」シリーズが有名。「子供はオトナに、オトナは子供に」なれるゲームというキャッチコピーが当時流行った。そんな彼が、90年代後半のブラックバス釣りブーム当時「ブラックバスって、実際には釣るのって難しいよね」という、難しさの部分を、本作はゲームでかなりリアルに再現している。
釣れなさ加減がリアル
その再現っぷりが、ある意味すごくリアル。グラフィックはショボい(当時はニンテンドー64は最先端ゲームで、それなりにリアルさを感じていただろうけど。)のだが、天気を読んだり、ルアーの選択、アワセのシビアさなど、実際の釣りに関わる要素をゲーム内でも判断操作しなくてはいけなく、50アップを釣るのは至難の業。とにかく当時としては自分には無理ゲーだった。
そのへんの難しさが一般ゲーマには受けなかったらしく、少し話題になっただけですぐに忘れ去られてしまった…。(ブックオフなんかで値崩れが半端なかった。)だがその難しさゆえに、これもある意味やり込み要素十分。いまだにニコニコ動画でプレイ動画がアップされているほどだ。MOTHERとは違う、糸井重里ワールドが楽しめる作品だ。
ゲーム界でもニッチな存在
紹介したゲームはどれもすでに廃盤(ハード自体も製造中止になっている)のものばかり。残念ながら、そもそもがニッチな存在な「釣りゲーム」もはや絶滅危惧種とでもいうべきジャンル。
けど、各ゲームメーカーの謎のチャレンジ精神により、過去に存在したTVゲーム機全てのハードで、何かしらのタイトルが発売されているんです。現在では、スマホアプリでも様々な釣りゲームがリリースされている(まぁ、ほとんどがクソゲー…。)たまには秋葉原あたりの中古ショップなんかでレトロ釣りゲームを探し出して、そのニッチさを存分に味わってみては。
<高崎/TSURINEWS・関東編集部>