2月半ばから4月にかけて、全国各地で渓流釣りが順次解禁となる。大自然を独り占めしつつ美しい渓魚と出会えるこの釣りは、一見敷居が高くて挑みづらい釣り……と思われがちだ。だが実際は、ある程度道具を揃え、基本さえ押さえておけば誰でも楽しむことが出来る。今回は、そんな渓流エサ釣りについて詳しく紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
使用する道具とエサ
渓流エサ釣りは他の釣りと違い、釣りながら川を遡上していく上、季節・天候に大きな影響を受けるのが特徴だ。必然的に道具やエサが特殊になるので、詳しく見ていこう。
竿は延べ竿
渓流エサ釣りで使用する竿は、リールが無い延べ竿。メインで釣る場所の川幅に合わせ、竿は複数本用意することが多い。「とりあえず渓流竿を1本」と考えるなら、5m程度のズームタイプ(長さ調節が可能なもの)がオススメだ。
仕掛け
釣り方によって様々な仕掛けがあるが、基本は目印でアタリを取るミャク釣りになる。ライン(水中糸と天井糸)、目印、ジンタンオモリ、針だけといったシンプルな構成のため、慣れればすぐに自作できるようになる。
そのほかの道具
川に入るためのウェーダー、エサを入れるエサ箱、釣具を収納するベスト(フローティングベスト)、帽子、ランディングネット辺りはマストになる。その他、偏光サングラスもあると釣果に大きな差が付くので用意したいところだ。
エサは様々
解禁直後は水温が低いため、匂いが強いイクラが特攻エサとなる。その後、季節が進むにつれてキンパクやヒラタといった水生昆虫に移り変わっていく。
その後は釣具店でも購入できるブドウムシやミミズを使用したり、果ては現地で採集できる甲虫やバッタ・チョウといった陸生昆虫もエサになる。川虫や昆虫を採集して使用するならエサ代もかからないため、コスパの良い釣りだ。
渓流釣りにしかない魅力を感じたい
著者は子供の頃から様々な釣りに親しんできたのだが、社会人になり自分の車を購入してからは、渓流釣りの魅力にドップリとハマってしまった。それ以降、渓流釣りが楽しめる期間は9割方渓流へ釣行している。
渓流釣りは非常に繊細な釣りだが、時に思いもよらぬ大物とのファイトが待っていたりするし、何より都会の喧騒や仕事を忘れて没入できるのが最大の魅力だと感じている。是非一度、大自然の中で延べ竿を振ってみてほしい。きっと渓流の魅力に気づいてもらえるはずだ。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>