皆さんは本命の釣りの、サブタックルはお持ちだろうか?筆者はライトゲームばかりしている者だが、やはりサブタックルは準備している。アジもメバルも両立できるアジングタックルだ。何かあったときのために、サブはあった方がいい。決して緊急用だけではない。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
本命の釣りにサブタックル
この釣りはあまりしないという本命外の釣りならば1本あれば十分だろう。しかしどうかすると週に2回は行く釣りならば、サブは絶対にあった方がいい。盛期には1本タックルがダメになるだけで、釣りができない焦れったい時間は辛すぎる。
筆者はアジングとメバリングがメインで、どちらかといえばアジングタックルの方が両立の適性が高いと思っているので、アジング用は2つ、竿だけで言えば3本持っている。リールも型落ちのものを1台。まずこれでしくじることはない。ちなみに竿は毎回のように変えるし、リールもちょこちょこサブの様子を見ているので、いつでも準備万端だ。
サブタックルの用途
サブタックルの登板機会は、緊急時以外にもいくつかある。緊急時といえば、トラブルが発生してメインタックルが使えないときだ。もっとも多いのがロッドの破損だろう。修理には最低2週間程度かかる。タチウオなんかはその潮回りで抜けてしまうことがあるので、2週間の釣り不可は致命的だ。まずは緊急時のために、本タックルと比べると多少スペックは落ちるとしても、1本持っておきたい。
その他、サブタックルの使いドコロは、3つほどある。
初場所(荒い場所)
はじめてエントリーするポイントで本タックルを持っていくのは、少々怖い。私はこれを何度かやって、2回ほど竿を折り、リールも一台消波ブロックにぶつけて壊している。ここではあえて本タックルを休ませ、サブを持って行った方がいい。
何が恐ろしいかと言って、初場所ならではの足元のわからなさ、だ。画像はとある港の足場だが、夜になるとまったくわからない鎖がある。つまずいてこける、竿は折れ、リールのスプールはガビガビに傷つく。何なら、破損の危険は20%あるともいえる。
消波ブロック上
釣りをする場所として最も怖いのは消波ブロックと磯だが、まあ磯は最初から避けられるとして、釣り場によっては消波ブロックに乗るしかない場所がある。何があろうと、消波ブロックは怖い。自分自身への注意が第一なので、ロッド&リールの扱いが若干お留守になってしまう。本タックルを傷めてしまうと、精神的にもまさしく痛恨だ。
貸し竿
ここまでがわりと危険回避という意味で重要だが、サブタックルにはもっとハニーでエンジェルな意味合いもある。それは、貸し竿という用途だ。釣りに興味を示す人に、かわいい恋人に、貸し竿を。筆者はしかしそういうヒトたちがドジることも考えて、サブのスペックは思いっきり落としている者でもあるが。
車に乗せっぱなしはまずい?
車釣行の方々は、おそらくサブタックルを車の中に置きっぱなしにしているものと思う。それでなくても複数タックルを現場持参する気合の釣り人は、車に専用ラックを設けて盛り沢山に準備しているかも。
しかしこれは推奨できない。私も経験があるが、竿はともかくとして、リールは間違いなく悪くなる。特に夏場はオイルが流出し、回転が悪くなる。夏場は70℃近くにも達する車の中に、タックルを置いておくのはマズイ。車上荒らしのリスクもある。悪いヤツって本当にいるものだ。
サブタックルは買うべきか?
では、サブタックルはあえて新調して準備すべきものなのか?これは、どうだろう。必要に迫られて、みたいなものか。筆者の場合、新しくロッドとリールを買って、序列が下がったものを自然とサブにしている。
3年も釣りをしていれば釣り具のリフレッシュ時期が来るので、そういうタイミングで元メインタックルをサブに回せばいいだろう。
<井上海生/TSURINEWSライター>