志摩沖トンジギ釣行で12kgビンチョウマグロ【三重】カツオもお目見え

志摩沖トンジギ釣行で12kgビンチョウマグロ【三重】カツオもお目見え

昨年10月からシーズンインしたトンジギ(トンボジギング)だが、低水温の影響か単発釣果ばかりでヒットに恵まれず、ついに4連敗。新年を迎え、気分一新リーダーを結び直して1月6日に三重県志摩市和具の遊漁船に単独釣行した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

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志摩沖でトンボジギング釣行

午前5時ごろに駐車場に着くと、アングラーでにぎわっていた。予約順で私はトモを選択。初挑戦者を始め、初めて見る人ばかり。こうした釣りを通して友人ができるのも楽しみの1つだ。

新年3日は単発釣果だったが、その後黒潮に大きな変化があり、19度台の海水温域が広がって前日は中トン(10kg超)を中心に2ケタ釣果となっていた。

志摩沖トンジギ釣行で12kgビンチョウマグロ【三重】カツオもお目見えトンジギのタックル(作図:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

ポイントまで仮眠していると約1時間で到着。思ったより風は穏やかだ。「100~150mで始めてください」と声がかかった。思ったより風は弱く、フロントフックを装着したウロコジグ300gで開始。

早朝から即バイトがあるかもと期待したが、早々のヒットはないまま時間は経過していく。緩やかにサオを振っていると、8時半ごろに胴のアングラーが船酔いで脱落。船団となった僚船からもヒットコールもないままだ。

 

 

水深110mから10kg超え本命浮上

9時を過ぎて無風状態となり、船全体のモチベーションが下がり始めたころ、胴のアングラーにヒット。途中ラインを何度か引き出されたが、10kg程度のビンチョウ(ビンナガ)が上がった。100mラインでバイトしてきたらしい。

この1匹は時合いのシグナルだ。私は150mラインを出し、緩やかにジャークを行う。電動ビーストマスターの31段階ある速さの16でゆっくりとシャクる。バーチカル状態のなか、突然ティップが舞い込んだ。カウンターは110mだ。

志摩沖トンジギ釣行で12kgビンチョウマグロ【三重】カツオもお目見え使用したウロコジグ(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

しっかりとアワセを決めピックアップボタンで巻き始めたが、巻きスピードが遅くマグロの速さについていけない。バレたと思うほどテンションが消えたが、テクニカルレバーを最速にして巻き上げ開始。テンションのかかり具合からレバーの強弱をつけ、難なくリーダーが入った。

短時間の寄せは電動の強み。若干ドラグを緩め、手巻きを開始した。これは取り込み時に急な反転でバラした経験から学んだテクニック。やがて船長の構えるタモに無事に収まったのは、10kgを超える本命だった。

同船者にヒット続く

1匹釣れるとがぜんテンションは上がる。黙々とジャークを繰り返したが、時合いは続かず。しばしバイトがないなか、僚船からのヒットコールが次々に入りだした。

11時すぎ、船長は僚船のいるポイントへの移動を決めた。そのポイントではラインがいい感じで前方に払い出される。しばらくすると、ミヨシそして胴のアングラーにヒットし連鎖。残念ながら胴のアングラーはラインブレイクとなったものの、カツオやビンチョウとヒットは続く。

志摩沖トンジギ釣行で12kgビンチョウマグロ【三重】カツオもお目見え2匹目はきれいなカツオ(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

船上で歓声が上がるなか、次の1匹が私にはこない。午後1時を過ぎ、終了が近づいてきた。何とかもう1匹と粘っていると、ミヨシでヒット。回収中にきたらしい。しかし様子がおかしい。かなりの抵抗の割に魚の反応はない。取り込みに時間はかかるだろうと、私は再度150mラインからジャークを繰り返す。すると100mを割りかけたところでヒット。

最終釣果はトンボ7匹&カツオ2匹

重量感はないものの、時折ラインを引き出していく。強引に巻き取ると美しいカツオのお目見えだ。何とか2匹目をゲット。続いてミヨシのアングラーも取り込んだ。思った通りリアフックをくわえ、フロントがボディに刺さってマグロは仮死状態で上がってきた。ここで沖上がり。

志摩沖トンジギ釣行で12kgビンチョウマグロ【三重】カツオもお目見え船中釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

全体ではビンチョウ7匹、カツオ2匹と前日に引き続き大漁となった。私のマグロは検量の結果12kg。カツオは3kgと食べごろサイズだ。

翌日ビンチョウをネギマ鍋にしてトロを半生で食べたところ、よく脂が乗ってとろけるようなおいしさだった。

<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
出船場所:志摩市・和具
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年1月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。