新潟・間瀬港発の光海丸ではこの時期、アマダイ・マダイ・マダラ・沖五目など多彩な釣り物が楽しめます。高級マダラを求め、12月初めにお邪魔した時の模様を、お伝えしたいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荒木清)
激流の潮を攻略
(1)棚に仕掛けを入れ終えたら、とにかく動かさない(魚の反応がない場合)。潮の早い時などは、底取りばっかりしていると他の方の仕掛けと絡まる可能性があるからです。
(2)常にサミングで糸を操る。フリーフォール状態で底取りしたり、仕掛けを入れる際にサミングしないと、他のお客さんと絡まったり、最悪の場合ペラに絡まり大変なことになります。サミングして落とすことにより、常に糸がオモリの重さと自分の抑えている手でPEラインが抵抗を受け、竿の近くに来ようとします。張っている状態なので、底に着底した時も分かりやすくなります。
(3)底取りが出来ない場合。船長にやってもらうのが1番ですが、船の操作等で忙しい場合があります。そんな場合は横のお客さんに今何メートルか聞き、自分のカウンターを見て調節します。そのメートル付近より10m一気に電動であげて、ゆっくりサミングしながら、その棚付近を慎重に落としていきます。落としていくと、着底した際に糸ふけが出るので、着いたらすぐに5m上げすぐさま再度落とし、底から50cm又は1mで待ちます。
(4)竿や糸に抵抗が無くなったら、すぐ回収。竿と糸は常にオモリをぶら下げている為、糸は張り、竿は重さでお辞儀をしている状態ですので、糸ふけが出来たり、曲がっていた竿が抵抗も受けずに真っすぐになっていたら、だいたい他の人と絡んでいるパターンが多いです。即回収し、PEラインが近づいてきたら、リールのスピードを緩め慎重にやり取りします。糸ふけができる場合は、棚が浅くなり、オモリが底に着いているパターンもあるので注意が必要です。
(5)潮が早く、多数人で糸が絡んでしまった場合は、いち早く上がった仕掛けを切る。仕掛けが長いため、PEラインとグルグル回り大変な時結構あります。そんな時は、仕掛けを切り、なるべく早く他の人のPEラインなどをほどいてあげる事をお勧めいたします。モタモタしていると船底にPEラインが触れ、切れる。ペラに巻き込む危険性などがあるからです。すぐ切って解き、新しい仕掛けで手返しよく釣りを開始する事をお勧め致します。
(6)鱈が食い始めたらチャンス。鱈が1匹かかっていても、上げないで他の鱈をおびき寄せ、多点掛け又は、隣の人に釣らせてあげると言うパターンもありです(笑)。マダラは、餌を食べている物の近くに寄ってくる習性があるらしいです。
AさんとZさんが待望の1匹
船で鱈が上がり始めた時のことです。AさんとZさんに待望のヒットです。アタリがあった時の状況を教えてくれますが、自分には全くアタリがない?取れていない?状態が続きます。
Aさんのマダラは美味しそうな4kgはありそうな個体です。Zさんの鱈も良型で、Aさんはこの前に良型の縞ホッケをゲットしており、羨ましい限りです。
船長の助言で見事1匹GET
なかなかアタリが来ない自分に船長からアドバイスがあり「釣れない時はなにをしてもダメです。今、アタリが出ているのでチャンスです。再度、底取りしなおしてみてください。ここが勝負ですから、頑張ってください」と船長。
時間を見るとあと1時間余りです。底取りをしなおします。水底まで落とし5m上げ→そこまで落とし50cm上げます。すると、竿先に違和感。集中してみていると竿先が「ゴンゴンッ」と叩く感じのアタリが出ます。すかさず50cmくらいの鋭い合わせを入れ、フッキング。
巻きスピードは18~20の間でやり取りします。最後まで良い引きを見せたのは5.5kgのマダラです。オスかメスか帰ってからのお楽しみでお腹をいじるのをやめます(笑)。
6kgのマダラがヒット
その後、潮が少し緩んできたのでここはチャンスと思い、1匹目の釣れた模様を思い出し、同じことを再度やると今度はひったくるようなアタリです。一気に竿先が海に突き刺さり、ワンテンポ置いてフッキング。
ちょっと重い感じがしたので、固めのドラグを緩め、やり取り開始。無事に上がってきたのは、ジャスト6kgです。GTには届きませんが、満足の1匹をつることができたのです。
サメがマダラを捕食しに
Zさんが多点掛けした時、トモの方がHIT。ですが…、「サメにやられた~」と言う声が響きます。見てみるとサメに傷つけられた個体が!後半にきてまたサメ。船長「サメ近くにいるから気を付けて!」と言うアナウンスが海に響き渡ります。
釣果
・マダラ3匹:6kg、5.5kg、4kg
・Zさん:5.6㎏、4.8kg
激流の潮に苦戦しましたが、無事、自分たちはマダラを釣ることができたのです。