カヤックフィッシングの楽しみ方は人それぞれ。1人黙々とストイックに釣果を追い求める人もいれば、仲間と和気あいあいと楽しく釣りをしたい人もいるでしょう。そこで今回は、1人乗りカヤックと2人乗りカヤックを様々な面から比較しながら、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
(アイキャッチ画像提供:HOBIE JAPAN)
おすすめの2人乗りカヤック紹介
今回は、筆者が愛用するホビーカヤックの中から、2人乗りモデルを2艇ピックアップしてご紹介します。
ホビー ミラージュ・コンパス デュオ
エントリーモデルのカヤックとしては、抜群の安定感とスピードを誇る「コンパス」のタンデムバージョンが「ミラージュ・コンパス・デュオ」。
前進のみのドライブと、バックも可能なドライブの組み合わせです。
2人乗りでバックなんて使うかな?と思う方もいるかもしれませんが、2人乗りカヤックにこそ必須といえる装備です。その理由は、バック機能を強力なブレーキとして使えるから。
ただでさえスピードが出るホビーカヤックを2人で漕いだ場合、かなり勢いよく突き進んでいきますが、意外と困るのはカヤックが止まらないことです。
魚探に反応があっても、ポイント上をスーっと通り過ぎてしまうのは、良くも悪くも水の抵抗が少ないミラージュドライブの知られざる弱点。バック機能を使えば簡単にポイント上に戻ることもできます。
ラダーを操作するレバーは、後部の左側にのみ装備されていますので、操作に慣れた上級者の方がリアシートに座ることをおすすめします。
ホビー ミラージュ・アイトレック14 デュオ
2人乗りカヤックのネガティブな要素である重量増。それをクリアするインフレータブル(空気を入れる)タイプがミラージュ・アイトレック14デュオ。船体のみなら約20kg、ドライブやシートなどを装備しても約33kgと、1人乗りモデル並みの軽量さです。
また、軽自動車での運搬が可能な点も魅力的。現在の法律では、車に積載できるのは車長の1.2倍までという制限があるので、本来なら全長417cmのカヤックは軽自動車には積めません。
しかし、インフレータブルタイプのアイトレック14デュオなら、たたんで車内に収納可能です。抜群の安定性と運びやすさを、2人乗りで楽しめる貴重なモデルといえますね。
2人乗りカヤックを試してみよう
今回は、2人乗りカヤックについて解説しました。正直なところ、1人乗りモデルよりも購入するハードルが高い部分はありますが、2人乗りならではのメリットも多数あります。
最近では、カヤックの試乗会やレンタルもあるので、ぜひ一度パートナーを誘って2人乗りカヤックを体験してみましょう。もしパートナーが乗り気になってくれれば、素敵なカヤックフィッシングライフが始まるかもしれませんよ!
<福永正博/TSURINEWSライター>