川の高級魚で知られている「アユ」を釣ることは、敷居が高いと思われがちだ。しかし近年、盛り上がりを見せている「アユのルアー釣り」は、初心者でも釣ることができるという。分からない点も多いこの釣りについて、4メーカー様に直撃取材を敢行。第一弾として、「CASTING AYU」を掲げる株式会社パームス飯田社長にインタビューした。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部 河野陸)
アユルアーと漁協
アユルアー釣りがさらに広がっていくためには、漁協の理解と対応が必須だ。この点についても伺ってみた。
漁協の現状
全国どこの漁協さんも収支的にどこも厳しいのが現状だと思います。その為、「アユルアー」に期待し解禁するところも多く、解禁していない漁協さんも基本的には前のめりなところが多いです。
課題は?
解禁しても釣り人を誘致していくための環境(駐車場問題)などの整備を進めていく必要があります。盛岡にある漁協さんでは、ダムの下を「友釣りエリア」、ダムの上の川を「アユルアー専用エリア」と完全に分けているなど、工夫もみられてきています。弊社では、漁協のサポートとして、全国で試釣会やスクールを継続的に実施しています。今後も漁協さんに対し、献身的にサポートを行っていきます。
友釣りとの共存について
気になる「友釣り」との共存についても率直に聞いてみた。
友釣りとの共存は可能?
距離感がとにかく大切。ゆくゆくは、釣り方の違いによる摩擦もあり得る話なので、ある程度は「友釣り」と「アユルアー」のゾーニング分けはしていく必要があると考えています。
アユルアーを体験してもらいたい人
「友釣りを引退した人」にはおススメしたいです。友釣りだと激流の中に立ち込む必要があるため、高齢になるとその流れに耐えられなくなります。ただ、アユ自体は好きという方は多いです。そんな層に、より手軽なアユルアーという選択肢を与えられると思っています。
また、「他のルアー釣りをしているが、アユ釣りは初心者という人」にもやってもらいたいです。通常のルアーと違って「食わせる」釣りじゃないため、他のルアー釣りをやっている方も絶対におもしろいと感じてもらえると思います。
アユルアー釣りは身近な釣り
釣り業界の中でもアユルアーへの造詣が深いことで知られる飯田社長。その口から繰り返し出てきたのが、「初心者でも1匹ならだいたい釣れるよ」「アユはどこにでもいる身近な魚だよ」という言葉。
ルアーを使ったアユ釣りは凝った道具も不要で、簡単にアユが釣れて、食べても美味しい「身近な釣り」であることを多くの人に体験してもらいたいという強い想いが伝わってきた。
<河野陸/TSURINEWS編集部>