茹だるような暑さを避けて釣りをするなら夜釣りがおすすめだ。中でも電気ウキ釣りの仕掛けがあれば、夜でも魚のアタリがわかりやすい。今回は、夜の電気ウキ釣りで狙えるターゲットとその攻略法を魚種ごとに紹介していく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・灰野広武)
電気ウキ釣りで狙えるターゲット6選
続いては東京湾奥エリアのターゲットと其々の狙い方を書いていく。
1. マアジ
基本的には回遊があればどこでも狙える。底にいる印象が強い魚だが、夜は浮いていることもあり都内の釣り場だとタナ2m前後で釣れることが多い。
ハリスが細い方が食いがよく、湾内では大きくても25cm程のサイズが中心となるので1〜1.5号程で問題ない。
魚が小さいので餌はジャリメが有効、ハリもそれに合わせてチヌ針の1〜2号が使いやすい。
神奈川県内であればコマセを使って寄せるのも効果的、その場合は餌はオキアミを使用する。ただし場所によっては使用が制限されているので確認しよう(東京都は原則禁止)。
アタリは活性が高い時は分かりやすくウキが消し込むが、低い時は小さく沈むだけなこともある。
いずれにせよそれにアワセて掛けに行くのが良く、向こう合わせだと針を吐き出してしまうのか中々掛からない。ゲーム性が高めで非常に面白いターゲットの一つだ。
2. シーバス
湾奥のエリアで釣れることが多い。夜になると餌を求めて活発に泳ぎ回るようで、大体の場所で出会う事が出来る。タナは全層どこでも釣れるが、強いていえば1〜2mくらいの浅めが狙いやすい。
引きが強い魚でハリスが太くても食ってくるので2〜3号くらいが良い。ハリは飲まれにくい大きめのチヌ針3〜4号。大きめのイソメを一本掛けするのが基本。釣具店によっては太めのアオイソメを注文できるのでそれがあれば最適だ。
大きさの割にアタリは地味な事が多く、ジワッと沈んで暫くしてから勢いよく消し込むこともしばしば。向こう合わせだと呑まれる可能性が高く、そうなると細ハリスでは切られることがあるので注意しよう。
3. クロダイ
シーバスと同じく湾奥で釣れる事が多い。タナは底付近。根掛かりが多い箇所を攻めることもあるので事前に水深を把握しておくと有利。
根に潜ったりする魚ではないが、掛かった瞬間の引きが強烈なので太めのハリス2号にチヌ針2〜3号あたりが適している。
アタリがかなり小さく、また完全にウキが沈んでから合わせないと抜けてしまうが待ちすぎても離れてしまうため、難易度は高め。
4. メジナ
クロダイと同じく根掛かりのあるポイントを攻めることが多い。夜は多少ラインが太くても喰ってくるので2号くらい、大きいのが出るポイントであれば3号まで上げても良いかもしれない。
口が大きくない魚なので、ハリもそれに合わせて小さめが無難。チヌ針なら1〜2号、グレ針なら4〜6号あたり。餌はアオイソメよりジャリメに喰うことが多い。
アタリはスパッと気持ちよく沈む事が多い。アワセのタイミングはウキが消し込んでからひと呼吸置くくらいが良い。
ただし日によって早合わせが良かったり、完全にウキが見えなくなるまで待たないと食い込まなかったりとムラが大きめな気がする。アタリがあるのに掛からない場合は色々試しパターンを探る必要がある。
因みに湾奥の魚はよく匂いや味が良くないと言われるが、メジナは不思議とそのような事は稀。特に30cm近い良型は脂が乗っておりとても美味しいのでぜひ食べていただきたい。
5. メバル
数は少ないが他のターゲットに混じって釣れることがある。ハリスが細い方が食いが良く、専門で狙うなら1〜1.5号あたりが良い。口が大きい魚なので、ハリは大きめのチヌ針3〜4号が良い。
6. タチウオ
回遊があれば足元でもチャンスがある。近年は湾奥エリアでも釣果報告があがっており今後も期待。
タナは3〜5mくらいを狙うのである程度の水深があり、かつ潮通しの良いポイントが理想。
餌はサバの切り身やキビナゴを1匹掛けにする。電気ウキの場合は、飲まれるまで待つのが基本となり、鋭いタチウオの歯でも耐えられる専用のワイヤーハリス仕掛けがおすすめだ。
アタリはジワっと沈む感じで、先の通り完全に飲まれるまで待つ。ウキが完全に見えなくなったら大きく合わせよう。
この魚は細長く、また歯が鋭い魚なのでタモアミを使うと網目から抜けたり歯で破られたりする恐れがあるので抜きあげが基本。良型がヒットしても大丈夫なように竿はやや強めの磯竿3〜4号あたりが良い。
<灰野広武/TSURINEWSライター>
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