これからの季節は太陽光がきつく、日中の釣りは激しく体力を消耗する。一方、熱い日中を避けて夜間に釣行すれば、比較的快適に釣りを楽しむことができるのだが、夜間は気を付けるべきことがたくさんある。今回は、夜釣りの際に留意しておくべき注意点とマナーを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
釣りにおける昼間と夜の違い
日中の釣り場は常に明るく、海面までの距離や隣のアングラーとの距離感など、ある程度慣れていれば特に気にせずとも釣りを楽しめるようになる。周囲も賑やかで、ワイワイやっているアングラーも多いだろう。
だが夜間の海は驚くほど暗く静かで、ほんの数m先すらも見えないことが多い。こうなると日中では考えられないようなトラブルが起こりえるし、夜21時以降は多くの人が寝静まる時間帯だ。夜間に釣りをしたいのであれば、こういった事を十分に考慮しつつ、安全対策もしっかりと行った上で楽しむべきだ。
夜釣りで気を付けたい5つのこと
ではまず、夜釣りで留意しておきたい事を詳しく紹介していこう。ライフジャケット着用は必須事項なので、今回は割愛させていただく。
足元はスッキリさせる
暗闇で釣りに夢中になると、足元に対する注意力が散漫になる。うっかり竿やケースを踏みつけると破損してしまうし、躓いて転んでしまうと海へ転落する可能性があるため、日中以上に危険だ。足元はスッキリさせることを心がけよう。
取り込みは無理をしない
魚を取り込むときにテトラの際まで行く、堤防の縁ギリギリに立つ、海を覗き込むといった行為は転落の危険がある。いつもより1~2歩後ろに立つことを心がけておこう。
カバンやケースはしっかり閉める
堤防にはフナムシだけでなく、ハサミムシやムカデ、場所によってはゴキブリもいる。カバンやケースを開けっぱなしにしていたら、これらの招かざる客が侵入、自宅に持ち帰ってしまい阿鼻叫喚……といった事態に陥りかねない。釣り具を出し入れした後は、必ず閉めておく事をおすすめしたい。
水分補給は細目に
日中と違って日差しがないため、夜釣りの際はどうしても水分補給を怠りがちになる。気温が高く湿度が高い日は夜間でも熱中症の危険を伴うので、水分補給は忘れずに行おう。
太い仕掛けを使用する
夜間は魚の警戒心が薄れるだけでなく、日中よりもラインや針を見破られにくくなる。大型が掛かりやすい事もあるので、ラインは1~2ランク太目にしておいた方が無難だ。