関西地方の梅雨入りは、例年より10日程早く梅雨らしいジメジメした日が続いている。翌日釣りの計画をしていたが断ることも出来ず、前日の夕方は職場の歓送迎会だった。案の定帰りは終電になり起きたら既に開場15分前。こりゃ間に合わないと諦めて酔いを醒ます意味でもお昼からの釣行に切り替えた。今回はその模様をお伝えしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
寝坊からのエリアトラウト釣行
自宅から近い千早川マス釣り場には約30分あれば余裕で到着できるので、午後券販売時間に余裕をもって到着。釣りをスタートした。
水温からして既にかなり温かいので表層攻めからスタート。これからの時期定番の0.4gのスプーンで水面直下をリトリーブ。表層の活性の高い魚から獲って行くことにした。予定通りに午前の放流の残りと思われる魚が反応して順調に釣ることが出来る。
スタート時はプレッシャーが掛かり切っていなければ比較的ウォブリング系のスプーンが強い。反応が悪くなればロール系のスプーンに切り替えていくことが筆者の定番パータンである。
釣り続けていると活性が徐々に落ちて来たことが反応を通して見えてきた。ロール系のスプーンで同じように表層を探るもルアーに振り向くだけであったり、追いの距離が遠かったりで鈍くなってきた。
放流後は自塗りスプーンでキャッチ
万事休すかと思ったタイミングで放流の軽トラがやってきた。放流チャンスタイム到来。もちろん、定番のオレ金をセットする。
今回は使い込んだスプーンをリメイクして自塗りしたオレ金スプーンだ。これを試してみたかったのもある。販売されている製品より若干の色の薄さはあるものの、遜色なく5匹程度は釣れて満足。十分戦力として使える事がわかった。
活性が下がり始めた段階で先ほどの0.4gのスプーンで再度釣っていくもウォブリング系ロール系でも反応が鈍くなってきた。取り切れない個体が増え、バイトはしてくるものの競技用の超激細のフックに交換しても針が口に残らない状態が出てきた。
一旦スプーンを置いてミノーのマジックジャークをするも数匹ヒットしたところで反応が無くなった。状況を整理してゆっくりと表層付近を攻められるシャロークランクへ変更した。
スプーンを引いていたレンジより下層を引くと、今まで反応していなかった個体が追尾しはじめ連続でヒット。しかし、数匹釣るとスレてしまったようで急にバイトが減った。状況は刻一刻と変化しているようで次の策を考えた。
トップウォータープラグへチェンジ
シャロークランクへの反応が薄くなり、マスの動きを見ているとどうやら目線が上に向いている雰囲気であり、時折ライズも起こっている。
夕刻が迫るなかで虫のハッチがあるようだと感じ、トップウォータープラグへチェンジ。まずはクランクタイプのディスプラウトのピコイーグルプレイヤーで水面直下の個体が釣れるかチェック。
着水後、波紋が消えるタイミングでテーブルターンを数回入れて反応が無ければ1m程グリグリと巻いて止める。を繰り返しているとシャロークランクに反応しきれていなかったマスがポツリポツリと釣れ始めた。
再度シャロークランクに変更
反応が無くなるとシャロークランクへ切り替えて下層の魚を狙うパターンを繰り返す。時折スプーンも交えながら終了時刻を迎えた。水温も適水温を超え始めた時期。
レンジの差は僅かではあるがその差によって釣果が変わってきたのかと考えるとトラウトフィッシングの奥深さを感じずにはいられない。実際のトーナメントであればcm単位でレンジのコントロールが必要と考えると、より練習をしなければと感じた釣行であった。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>
千早川マス釣り場