ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?

ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?

手軽な夜のルアーゲームのターゲットとして人気のナマズ。一時期に比べて熱は下がったように思えるが、釣り場に出てみればその人気は健在であることがよく分かる。今回はそんな今が最盛期のナマズゲームの解説を、メジャーポイントの紹介も交えてお届けしたい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

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ナマズ ルアー&フライ

狙うポイント

狙うのは川の護岸際や流れ込み、露出している障害物周りなど。橋にある常夜灯でできる明暗部なども好ポイントだ。

ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?ナマズゲームで本命キャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

川全体で見れば、のっぺりとしたまっすぐな流れより、少しでも変化のある所に目をつけよう。流れがカーブしているところ、橋の周りなどがそうだ。また支流と本流の合流点なども絶好のポイントなる。

ポイントを開拓してみよう

ナマズやライギョを狙うアングラーにとって、ポイントを公に明かすことはタブーとされている。元々内水面は海に比べて釣りができるエリアが限られる上、ひとつのポイントに入れる人数も非常に少ない。堤防のように何十人とエントリーすることはまず不可能だからだ。

そこで自分だけのポイントを開拓してみてはどうだろう。今はグーグルマップという便利なツールがある。愛知県でいえば日光川、新川、庄内川など、大きな河川に注ぐ川の支流をまずチェック。そのさらに支流や流れ込む水路などを見てみる。さらには広がる水田地帯に、網の目のように広がる用水路も確認しておきたい。

ナマズはまたげるような狭い水路や、足首ぐらいまでの水深でも夜になるとエサを求めて徘徊している。固定観念にとらわれずに探してみよう。

ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?手軽さも魅力のナマズゲーム(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

合わせて確認したいのが駐車場所だ。周りの住民の迷惑にならないよう、駐車しても邪魔にならない場所は必ず確認しておこう。

そして必ず明るい時間帯にポイントを下見しておくこと。グーグルマップで良さげに見えても、行ってみたら水がなかったり、水深が予想以上に深かったりすることもある。前述の駐車場所もそうだ。行ってみたら駐禁の看板があったなど。その逆も大いにあるが、実際行ってみないと分からないことも多い。

さらに突き詰めてどこに立ち位置を取るか、どこへキャストするかなどもシュミレーションしておくと実際に釣り場に立ったときに、戸惑うことは少なくなるはずだ。

おすすめポイント紹介

先ほどナマズのポイントを公にするのはタブーだと書いたが、それではあまりにも味気ないので、ここで超のつくほどメジャーなポイントを1つだけ紹介したい。愛知県稲沢市を流れる日光川と、その支流の光堂川が合流する地点だ。先ほどポイント開拓の項で書いた条件が、そのままピタリと当てはまる。

ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?デイゲームでもナマズはヒットする(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

この原稿を書いている5月初旬現在では、橋のたもとに駐車スペースがあり、足場がいいコンクリート護岸ポイントとなる。時期によっては護岸の草がキレイに刈られていることもあるので、ナマズを着地させるシートは必ず持参したい。

日光川の対岸には民家が立ち並び、県道67は結構車の通りが多い。釣れても決して大声を上げず、控えめに楽しんでほしい。

強引なファイトを楽しもう

実釣においては、さほど難しいことはない。投げて巻くだけなのだが、先にも書いたが狙ったポイントへ正確にルアーをキャストできるかというコントロール、そしてリトリーブスピードが釣果を分ける要素となる。特にスピードは引き波を立てる程度のスローから、水しぶきを上げるほどのファーストまで、いろいろ試したい。活性が高いときは、ルアーの回収時に飛びついてきたりすることもある。

バイトは派手に水しぶきを上げることもあれば、チュパッとわずかに吸い込むだけのこともある。バイトがあったら、一瞬ラインを緩めるぐらいの気持ちでルアーを吸い込ませ、重みが乗ったところでフッキングを入れる。

ルアーナマズ釣りハイシーズン突入 フッキング率アップの秘訣はフックの可動域にあり?ナマズの重量感あるファイト(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ファイトは強引にゴリ巻き一択。そのための極太ラインだ。少々草が絡もうと魚が大きかろうと、一気に寄せてゴボウ抜きしてしまおう。

ナマズはウロコがないので、皮膚が非常に弱い。必ず草の上か、濡らしたレジャーシートなどの上に着地させるようにしよう。撮影が終われば速やかにリリース。この時期のナマズたちはお産を控えているため、陸に上げる時間はなるべく短くすることを心がけよう。

マナー&ルール厳守で楽しもう

何よりアフターファイブで平日でも釣行できる手軽さが魅力のナマズゲーム。誰でも簡単に入門できることが魅力だが、ナマズ人口が増えるにしたがって、トラブルも増えていると聞く。迷惑駐車、ゴミの放置など、釣り人が引き起こす問題はナマズ釣りでも例外ではなく、手軽な分より顕著に起こっている。

何度も言われることだが、マナーやルールの厳守は当然のこと。この当然のことを肝に銘じた上でこの楽しい釣りを満喫していただきたい。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
日光川と光堂川の合流点
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年5月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。