タモは釣りの困らせ者である。特に電車釣行や自転車釣行ではかさばる。車なんかなら問題ないが、腰にして歩いていると疲れるし……。大きいものだとリュックに入れるのも難しかったりする。今回は電車釣行におけるタモの携行について、とある方法を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
電車釣行時の「タモ」
私は大阪湾奥のライトゲームアングラーで、チヌやシーバスが狙っていなくても飛びついてくることから、よほどの状況でない限りタモが手放せない。最近は車での釣行を控えるようになったので、タモの問題が非常に大きくなった。持っていくのが、とにかく面倒だ。
大きさが厄介
というのも、私が使用しているタモは、まずもって大きい。別に格別に大きいというわけではないのだが、チヌ・シーバスを想定しているので、格納式シャフト4m、そしてネットの大きさは60cm×40cmくらいのタモである。
これは持ち運びに往生する。チヌがよく釣れるようになったこの春から、釣りにおける最大の悩みとなった。つくづく思う、タモって厄介モノだな、と。
折りたたみ式にする
しかし、そんなことに心が折れている場合ではない。折しもバチ抜けのシーバスが近くなっている。大きいのを掛けてランディングできないのは悲劇だ。
まず、リュックに何とかしてぶち込むことを考えた。シャフトと一体式のものではないので、シャフトとタモをバラしてしまえば、まあ何とかなる、といえばなる。収納できる。しかし、どうしようもなくかさばる。そして、ネットの大きさが、リュックのサイズをほとんど限界突破する。
そこで――普段はしない、ネットの折りたたみまでやった。購入時には四つ折されていたものである、これを二つ折までした。そうすると、多少ラクに入る。
人目は気にしない
ただ、シャフトのサイズもそもそも限界突破しているので、飛び出すことにはなる。不細工ではあるが、これは仕方ない。釣りのときには、何かと人目を気にしないのも大事だ。
魚のニオイも厄介
なんとかタモがリュックに入った。しかし、ここで話は終わらない。もう一段階ある。それは、魚を釣った後のニオイである。
シーバスやチヌは、いや、そんなレベルでなく魚というのは一般に臭う。フィッシュグリップでメバルやアジを掴んだだけでも、帰りの電車の中で明らかに臭っている。どれくらいの迷惑度か分からないが、車内の疲れた人々に、スメルハラスメントをぶちかましたくない。よくよくニオイエチケットは心掛けたいものだ。
普通のやり方としては、釣り場でよく洗って、ネットにビニール袋でもかぶせてしまうことだろう。私の中には一瞬、駅のトイレを借りて洗ってやろうかという想も出たが、そんなことをしていたら釣り人はトイレ使用禁止という罰を受けそうなので、すぐに却下した。