渓流エサ釣りの【ハリの使い分けメソッド】 エサ・時期・水量それぞれに徹底解説

渓流エサ釣りの【ハリの使い分けメソッド】 エサ・時期・水量それぞれに徹底解説

一口に「渓流釣りのハリ」と言っても、実に多くのバリエーションがある。これは、渓流という特殊な環境に対応するため、各メーカーが趣向を凝らした結果だ。今回は、数多の種類がある渓流バリの、エサや状況による使い分けにフォーカスしていく。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

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荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

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淡水の釣り 渓流釣り

ハリを使い分ける必要性

毎年春~秋まで楽しむことができる渓流釣り。一般的な釣りと違い、時期によって使用するエサが変わるのは、渓流釣りの大きな特徴だ。解禁直後はイクラから始まることが多く、そこから徐々にキンパク・ヒラタといった川虫へと推移。

雨天の増水時はミミズ、夏場や渇水時にはブドウムシ、果ては陸生昆虫を使用することもあり、それぞれ大きさが異なる。

ただでさえアワセが難しい渓魚達は、同じハリ・同じ号数をずっと使用していると、「アタリはあるのにフッキングしない」といった事態に陥る。こういったことに対処するため、ハリの使い分けは非常に重要となる。

エサによる使い分け

様々なエサをより自然に流していくためには、目立たないカラー・エサの大きさや形に合ったハリをチョイスするなど、エサによる使い分けがある程度必要だ。詳しくみていこう。

イクラ

イクラは初心者でも扱いやすい代表的なエサ。解禁直後はイクラにしか反応しないことも多い。中央の核にハリ先を通すとプチっと潰れてしまうため、薄皮を縫うように刺す関係上、軸が細めのハリが扱いやすい。イクラ専用のハリも存在する。

渓流エサ釣りの【ハリの使い分けメソッド】 エサ・時期・水量それぞれに徹底解説イクラ専用バリはイクラに近い色でフトコロが丸い(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

小型の川虫

シーズン初期のヒラタ、小ぶりなキンパク、ピンチョロの場合は、軸が真っすぐな袖バリ型だとエサを真っすぐに刺せる。川虫専用バリもあるが、渓流用のハリの大半は川虫に対応しているので心配はいらない。小粒な川虫をチョン掛けにして吸い込ませるスタイルなら、キツネ型のハリを使用するのも手だ。

渓流エサ釣りの【ハリの使い分けメソッド】 エサ・時期・水量それぞれに徹底解説キンパクは通し刺しかチョン掛けにする(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

大型の川虫

5・6月以降に使用するオニチョロ、クロカワムシ等の場合、エサそのものがそれなりに大きく(2cm以上)、良型がヒットすることも見越して丈夫なハリがいい。川虫専用、本流クインなどがこれに該当する。柔らかい竿を使用するなら細軸タイプも選択肢に入ってくる。

ミミズ

雨天、濁り時に使用するミミズも「きじ専用」という専用バリが存在するのだが、著者的には軸が真っすぐなタイプに、真っすぐセットする方が扱いやすく感じている。そのため、やや大きめの袖バリ形状がオススメだ。真っすぐセットするのが苦手な場合はミミズ通しを使用しよう。

渓流エサ釣りの【ハリの使い分けメソッド】 エサ・時期・水量それぞれに徹底解説軸にケンが付いていればズレる心配が少ない(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

時期によるハリのサイズの使い分けは?