外海の影響を大きく受ける静岡県の表浜名湖と呼ばれるエリアでは、12月初旬からフカセ釣りやダンゴ釣りでクロダイの好釣果が続いている。型は中~小型が中心となるが、アタリが多く数釣りが楽しめるようなので、2月14日に釣行してきた。その時の様子を踏まえながら、フカセ釣りで狙う表浜名湖のクロダイを紹介していきたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 濱田晃行)
新居漁港 砂揚げ場
次に訪れたのが砂揚げ場。こちらもメジャーポイントの1つで、車を横付けできるありがたい場所。週末にはたくさんのファミリーが訪れ、チョイ投げやサビキ、フカセ釣りなどさまざまな釣りを楽しめるエリアだ。
冬のシーズンに多い北西寄りの風だと、横風や背後からフォローの風となるので釣りができる。11時ごろに移動してきて様子をうかがうと、横風で網干場より幾分弱い。何とかやれそうなので、早速空いていた真ん中辺りに釣り座を構えた。
3番ミオ筋から離れているので潮は緩く、海底は砂地。ストラクチャーもないので釣りやすい。
その分まきエサでクロダイが寄ってくるのを待つ釣りとなるので、まずは爆風の中でも仕掛けのコントロールをできる25mラインにポイントを決め、しっかり柄杓で固めたまきエサを20杯ほど投入してからタックルを組んだ。
砂揚げ場で実釣開始
潮が緩いのでG7のガン玉の付け外しや位置をずらして探ってみる。時には底にさしエサを置いて下を向いてエサを拾っているクロダイがいないか試してみる。
するとすぐにヒトデが2回連続で掛かってきたので、このスタイルはなし。変化が出たのは、スタートして1時間半後だった。
本命が登場
潮止まりからの下げ始めで、潮がゆっくり右に動きだしたタイミング。それまでは底潮が動かず上層だけふらふらしていたが、さしエサがウキを引っ張るように流れだした。するといきなりウキをスパッと消し込むアタリが出て、サオを立てたがハリに乗らなかった。
エサ取りとは思えず、今度はG7のガン玉を追加し、ハリスのたるみを少なくして再投入。すると仕掛けがナジんで2mほど流れた時に、ゆっくりウキが沈んでいった。
アワセを入れるとガツンとサオに乗り、首を振る独特の引きが伝わってきて、上がってきたのはこの日第1号のクロダイ34cm。爆風のなかひと安心の1匹だった。
2匹目は36cm
連発を狙って再投入すると、潮が右から左に変わっていた。クロダイが寄っていたら釣れるだろうと思ったが、反応がない。さしエサをむき身や練りエサに変えても反応がなく、難しいものだ。
水深が4~5mと浅いので狙うタナは底付近。流し方に変化をつけて攻めていると、潮が右に動きだした時にやっとアタリ。さしエサが底付近を流れるようにミチイトの張り具合をコントロールして流していくと、ウキがモゾモゾとした後に反応がなくなった。仕掛けを回収するとさしエサはかけらが残り、チモトがキンクしていた。
違和感があって食い込まなかったかも? とハリを6号から4号に交換して再投入。すると今度は一発でハリ掛かり。36cmのクロダイが上がってきた。
ポツポツと追釣
右に流れる潮がいいのか、ここからポツポツとアタリが出だした。型は30cm台前半でそろっていて、少しでも良型を狙って練りエやむき身、サナギを使ってみた。しかし当日はオキアミしかアタらなくて不発だった。
底潮の流れが表層より遅く、ミチイトを張りながら流してさしエサをウキが引っ張らないようにコントロールできると、素直に食い込んでくれる。ダメだとアタリだけ出てさしエサも残る難しい状況で、この駆け引きが最高に楽しい釣りとなった。
まきエサのなくなった午後3時すぎ、まだまだアタリが続いていたなかで泣く泣く終了。小型ながら32~36cmのクロダイを釣ることができた。
車横付けポイントでこれだけ釣れれば大満足。感謝を込めてこぼれたまきエサを洗い流し、納竿とした。
まとめ
今回紹介したメジャーポイントの網干し場は上げ潮がメインだが魚影が濃く、砂揚げ場は少々魚影は落ちるものの上げ下げ両方できてしかも車横付けの楽ちんポイントと魅力たっぷり。
今なお釣れ続いているので、乗り遅れないようにぜひチャレンジしてほしい。
<週刊つりニュース中部版 濱田晃行/TSURINEWS編>