釣り人にはお馴染みの魚の「黒鯛」。生息環境によっては臭みのある個体もいますが、真鯛の仲間だけあって美味しい魚です。今回はそんな黒鯛の美味しい食べ方をTSURINEWSライターのオススメレシピを中心に紹介。また、臭み対策の下処理方法や捌き方も解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
黒鯛のおすすめレシピ7選
下処理が済んだら調理に移りましょう。マダイ同様に刺身や焼き物、揚げ物とどのような食べ方でも美味しい魚です。今回はTSURINEWSの釣りライターがオススメするレシピを中心に紹介していきます。
定番の刺身
2~4日ほど冷蔵庫で寝かせたクロダイのサクを切ります。皮を引かずに、お湯で湯霜造りにしたり、バーナーで炙りにしたりしても美味しいです。
旨味UPの昆布締め
クロダイのような白身魚は昆布締めにして旨味を加えても美味しくなります。昆布をお酒で湿らせて黒鯛の身を包み、数時間から一晩ほど冷蔵庫で寝かせます。旨味の乗ってない釣りたてのクロダイを刺身で食べたい場合にもオススメです。また、水分が昆布に吸収される過程で、臭みもある程度吸い取ってくれます。
淡白な刺身は漬けタタキに
刺身にしても淡白な場合はタレに漬けて味を加えるのもアリです。塩分に漬けることで身が引き締まるので、食べ残して柔らかくなった刺身も食感が戻ります。まずは4~5mm幅に細切りにしたのち、包丁で軽くたたきます。これに漬けダレを絡めて冷蔵庫で1~2時間ほど置けば完成。
漬けダレは、刺身醤油1、みりん0.5。好みでワサビやおろしショウガを入れましょう。タレの量は2人前で大さじ1~2杯程度が目安です。
小型はまるごと焼き浸しに
グリルに入る30cmぐらいまでのクロダイであれば、まるごと塩焼きにしても美味しいですが、一手間加えた焼きびたしもオススメです。一手間と言っても、出汁を用意するだけなので簡単。切り目を入れて軽く塩を振ったクロダイをグリルで7~8分焼いたら、だし汁8、薄口しょう油1、みりん1を鍋でひと煮立ちさせた汁に浸して食べます。
洋風なポワレも
脂の乗った大きめのクロダイは皮はカリカリで中はフワフワのポワレがオススメ。下味は塩コショウでもいいですが、水6、薄口しょう油1、みりん1のだし汁に3~4時間ほど漬け込むと味に深みが出ます。下味を付けたら、油を多めに入れたフライパンで両面に焦げ目が付くまで焼いた後、火を止めてバターを加えます。
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アラは煮込みに
三枚おろしにした場合アラも有効に使いましょう。下処理としてアラは丁寧にウロコや血合いを取り除き、臭み取りのため湯通しします。クロダイを水と酒同量の汁でアクを取りながら煮たつまで強火にかけたら、砂糖30g程度を加え、落し蓋をして弱めの中火で火が通るまで煮込みましょう。
火が通ったら醤油大さじ1~2程度を加え、とろみがついてくるまで煮詰めます。最後に味を見ながらみりんと醤油、砂糖で調整したら完成。お好みで生姜やごぼうなどの野菜を入れてもいいです。
臭いがあるなら唐揚げ
臭いのある個体を持って帰ってしまった場合、下味を付けて揚げると臭いが気にならなくなる場合も。漬け汁は酒2、みりん1、醤油1(お好みで唐辛子やおろし生姜、にんにくなど)などで作り、30分~1時間程度漬けます。片栗粉か小麦粉を満遍なくつけて、170℃の油で揚げれば完成です。
<TSURINEWS編集部・渡辺竜平>