今が旬のチヌ。刺し身はもちろん、煮ても焼いても美味しい。そんなチヌを三種類の味付けにして同時に食べてみてはいかがだろう。今回は釣り人ならではの贅沢なひと品「チヌの3色丼」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
氷締めで持ち帰る
まずは釣り場での下処理から。釣れたチヌはナイフなどを使って締め、しっかり血抜きしてクーラーに収める。身が軟らかくなりやすい魚だけに、〝神経締〟めにする人もいるが、今回の料理は「締まり」を使うので、しっかり氷締めして持ち帰ってほしい。
自宅での下処理
持ち帰ったチヌは軽く水洗いし、頭とワタを取る。これをキチンペーパーで包んでラップをかけ、冷蔵室内のチルドに入れてひと晩寝かせる。
3枚におろしサク取り
ひと晩寝かせたチヌはウロコが付いたまま3枚におろし、皮を剥ぐ。ウロコが付いたままのほうが皮も千切れることなく、剥ぎやすい。
次に腹骨と中骨を取り、サク取りにする。1尾のチヌで4本のサクになるはずだ。
三種類の味へ
これを昆布締め、漬(づけ)け、酢漬けの三種類に分ける。昆布締めはチヌに軽く塩を振り、昆布ではさむ。漬けは濃口しょう油とみりんで作ったタレに漬け込む。酢漬けは7~8mm幅に斜め切りしたものに塩を振り、酢を注ぐ。
食べごろサイン
それぞれの食べごろサインは次の通り。昆布締め:昆布が軟らかくなる。漬け:魚が茶色くなる。酢締め:魚が白っぽくなる。いずれも冷蔵室内でまる1日置くと、ほどよく味が染みる。