冬の釣りとして定番の人気ジャンル、エリアトラウト。12月8日の釣りの舞台は、岐阜県瑞浪市の管理釣り場、フィッシングキャンプエリア瑞浪だ。今回はこの日の釣りの流れとともに、エリアトラウトで釣果を出すためのコツや、状況へ対応するときに何をどうするのかという説明など、自分がどうやって釣りを組み立てていくのかをお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)
フィッシングキャンプエリア瑞浪
瑞浪市大湫町にあるフィッシングキャンプエリア瑞浪は、ルアーフィッシング専用の釣り場で大小2つのポンドがある。
大きい1号池はレギュラーサイズの多い数釣り向きの池で、水質はマッディ。足元から水深があるため、沖から岸際まで全てがヒットゾーンとなる。フィッシングキャンプエリア瑞浪・1号池(提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)
小さめの2号池はレギュラーサイズの他に、大物や季節によりさまざまな種類のトラウトが放流されていて、クリア~ステインの水質だ。
営業時間は午前7時45分から午後4時30分まで。一日券の料金は男性(高校生以上)4300円、女性・シルバー・中学生3300円。この他に午前・午後券やペア券などの設定がある。
レギュレーションはシングルバーブレスフックの使用厳守と、禁止事項として毛付きルアーやフック、トレーラー、飛ばしウキ、エッグを模したルアー、ソフトルアー、スピナーベイト、ラバージグは使用不可。この辺りは全国標準的なレギュレーションだ。
朝一は大物狙いから
当日のコンディションはというと、それまで比較的暖かかったところへ冷え込みがあり、水温が一気に数度下がったとのこと。魚にとってこの時期の水温変動は1度であっても影響があるので、何かしら魚の反応に悪影響があると予想した。
スタートはまず2号池で大物狙いから。エリアトラウトにおいて朝一番というのはチャンスタイム。であれば、通常口を使いづらい大物のチャンスも一番高い時間となるため、あわよくば大物がゲットできればとの思いだ。
またこういうときはすぐに釣れることが多いため、時間を区切って粘らないこととした。
クランクベイトで探る
2号池の水質はステインながらも、ある程度の深さまでは見通せる。上層に魚影が薄いのが見てとれたので、レンジは中層に決め打ちして、ニョロ系クランクベイトのペピーノMRを投入。スプーンではなくクランクベイトを投げたのは、「ストライクゾーンの広さ」ゆえ。
スプーンはレンジ、スピード、アクション、カラーを魚の気分に合わせないとはっきりした答えが返ってきづらいのに対し、クランクベイトはレンジが多少ズレてもカラーが絞れていなくても、スピードに気を付けて巻けば魚を寄せて釣る力がある。この「ストライクゾーンの広さ」ゆえに、まず自分の立ち位置には反応する魚がいるのか、見当を付けたレンジは本当に合っているのかを短時間で探るにはうってつけというわけだ。
すると予想通りすぐに何匹か掛かったが、レギュラーサイズのニジマスのみで大物はなし。より精度を上げるべくスプーンを投げたり、立ち位置を移動したりしてしばらく粘ったが大物の反応はなかったため、切り上げて1号池へ移動した。