冬の豆アジング攻略 ジグヘッド選択で10cm級と15cm級アジは釣り分けられる?

冬の豆アジング攻略 ジグヘッド選択で10cm級と15cm級アジは釣り分けられる?

今年の大阪湾奥のアジングでは、「アンダー10」といわれる、本当に10cmあるかないかのアジに疲弊させられた。それが12月末に近付いて、ようやく15cm級に成長している。その過程で、「ヘッドの使い分け」が大事だと気付いた。この冬、豆アジに苦しめられているアングラーは参考にしてほしい。極小ヘッドだけではとらえきれない。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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ショア ソルトルアー

年間アンダー10の年も!?

ショアのアジは産卵前の春がもっとも大きい。そのあと、孵ったばかりの10cm級アジが真夏の常夜灯下やサビキで釣れるようになり、秋にかけて20cmくらいまで大きくなる。初冬は、密度が濃ければ、もう少し大きいアジが数釣りできる。極寒期は休止。これがアジングのシーズナルパターンである。

しかし。今年、筆者のメインフィールドである大阪湾奥は何もかもが違った。通年、豆々アジしかいない。10cmアンダーのアジを釣るために、わざわざ70km離れた泉南まで通ったこともあった。大阪南港での初キャッチも、確か9月ごろに、実に2時間かけて常夜灯下を打って、なんとか。それからは一度、また群れが抜けてしまい、冬になって帰ってきたやつらもまだアンダー10だった。

冬の豆アジング攻略 ジグヘッド選択で10cm級と15cm級アジは釣り分けられる?今年南港で初キャッチの豆々アジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

アジングは年々、そもそも群れが入るか、そのうえ何が起こるか予測不能の釣りになっているが、「ずーっとアンダー10」という想定はさすがになかった。しかし、ようやく年末に近付いて、その群れが豆アジに成長しつつある。その過程をずっと見てきた者として、ぎりぎり対応できなくはない、というやり方をひとつ見つけた。攻略のキーは、「ジグヘッド」だ。

10cm、15cm級はヘッドで釣り分ける

まず、この豆々アジをご覧いただきたい。

冬の豆アジング攻略 ジグヘッド選択で10cm級と15cm級アジは釣り分けられる?めっちゃちっさいアジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

私の靴がでっかいこともあるが、これだけでもアジがどれくらい小さいのか、よく分かってもらえるはずだ。こんなアジを釣るために70km離れた泉南まで足繁く通っていたことが、今では涙ぐましい努力のように思える。まあ、タチウオも釣れていたのだけれど。

さて、対して、最近の大阪湾奥のアジ。これくらいのサイズまで成長した。

冬の豆アジング攻略 ジグヘッド選択で10cm級と15cm級アジは釣り分けられる?冬のアジは15cm級(提供:TSURINEWSライター井上海生)

画像だけではわかりにくいかもしれないが、アンダー10と今の豆アジを比べると、最大で5cmほどの違いがある。

ヘッドのサイズで釣れ方が違う

10cm、15cmのアジ。実は、ヘッドのサイズで、釣れ方がまったく別となる。10cmの豆々アジは、本当にこれくらいの極小ヘッド、サイズ表記にして#14以下の、クローズドゲイブのハリでければ、アタリを弾いてしまっていた。しかも、ウェイトは最大で0.4gだ。

冬の豆アジング攻略 ジグヘッド選択で10cm級と15cm級アジは釣り分けられる?極小リグでアンダー10(提供:TSURINEWSライター井上海生)

対して、15cm級の立派な豆アジになると、ちょっと口が大きくなって、豆々アジと同じ極小リグでは掛けきれない。実は先日こいつら相手にアンダー10の釣り方をしていて気付いたのだが、高活性気味だったこともあってか、クローズドゲイブではアタリを掛けきれなかったのだ。ヘッドのサイズも、いくらなんでも小さすぎた。ショートシャンクの、まあ一般的といえるサイズのヘッドにかえてみたところ、アタリが乗りはじめた。

冬の豆アジング攻略 ジグヘッド選択で10cm級と15cm級アジは釣り分けられる?やや大きめヘッドで上顎フッキング(提供:TSURINEWSライター井上海生)

10cm、15cmという5cmの差でこれだけ食い方に差が出るとは、そこそこ長いことアジングをやっているが、感心させられるものがあった。これは「学び」である。極小リグで掛けきれない豆々アジは、豆アジと見て、ちょっとハリを大きくせよ。そういうことだ。

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