今回紹介する明善谷沼(埼玉県東松山市)は、定期的に新ベラが放流されているため魚影か濃く足場もいい。手軽にヘラ釣りが楽しめる。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース山野正義)
明善谷沼の概況
今年も残り僅かとなり納竿、初釣りという言葉を聞く季節になった。水温の低下で冬眠状態に入ったヘラを釣るにはそれなりの技術が必要になるが、それよりも大切になるのが釣り場の選択。とくに野釣りの場合、これを間違ってしまうとアタリオデコということも普通にある。
埼玉県は、ヘラ釣り場が多いことで知られている。特に東松山市から嵐山小川町付近にはかんがい用ため池や沼が多く、そこに漁協などでヘラを放流した釣り場が点在する。明善谷沼もそのなかの1つ。
以前は、数は出ないが釣れれば型がいいと言う印象があったが、最近は新ベラを定期的に放流しているため日並みによっては数釣りができるようになった。
今年は藻の異常発生があった。愛好会のメンバーが連日のように藻刈りをおこなってポイントを作っていたが、あまりにも重作業なので来春にソウギョの放流を予定しているとのこと。
今年は11月25日に1回目の新ベラ放流があり、2回目も12月5日に予定されている。
ポイント
ポイントは、大きく分けてエン堤と固定桟橋。北側にあるエン堤は、水深は中央付近で2.5m前後ある。どちらかというと夏場の好ポイントだが、北風を背に受けるため冷たい風が吹く時は狙いめ。
放流直後の新ベラは固定桟橋側に着くが、水に慣れてくると深場を回遊するようになる。冬場はエサ打ちする人が少ないので、固定桟橋と比べるとアタリ出しが遅い傾向がある。使用竿の目安は宙釣りなら15尺、底釣りは18尺前後。
固定桟橋は、エン堤寄りの畑前桟橋と駐車場前桟橋がある。エン堤寄りの左角が4番で駐車場前桟橋の右角が33番。パレットに赤字で釣り座番号が書いてある。
水深は33番で1m強。エン堤に向かうにつれ深くなり、4番の釣り座で2m強ある。使用竿は、宙釣りなら13尺、底釣りは15尺前後。