布湖排水路でコイ釣り
10時すぎ、無人精米所近くの橋に到着。橋上流は藻で覆われているところが多いが、橋のすぐ上流右岸のカーブミラー下の水の落ち口周辺に藻が開けたところがあり、そこがコイの着き場になっている。当日も50~60cmのコイが背ビレを出して浅瀬に群れていたが、水深50cm以上の場所を探して釣ることにした。
右岸は入釣できないため、左岸の護岸上に釣り座を取る。水路の中央部の藻の切れ目、水深70cmにウキを立てる。
尺級のコイが登場
3投目に早くも触りが出始め、ズボッと消し込んだ。アワせるとゴンと手応えを感じたが、空振り。続けて刻みながら消し込んだのでアワせると、竿先が一気に絞り込まれる。しばらくやりとりして取り込んだのは、少し小ぶりな尺級。
1尾掛けると群れが散るが、10分くらいするとポイントに戻ってきて再びアタり出す。
次も小さく刻んだあと、ゆっくりとトップ全体を沈めるアタリ。聞くようにアワせると、ガツンと乗った。先ほどよりも強烈に引き込み、大型の感触。竿は弓なり状態になり、竿でためながら藻から離すように左の障害物がない広い場所に誘導。ある程度自由に泳がせて取り込みのチャンスをうかがう。
黄金色の55cmキャッチ
2、3回浮いてくる魚体を見て、想像以上に大きいことを確認。タモの枠が魚体よりも小さく、頭から入れないとバラしてしまう。時間をかけて、なんとかタモ入れに成功。計測すると55cm。利根川本流育ちであろうか、細長く身が引き締まった黄金色に輝く魚体が美しい。
その後、正午まで釣って42~50cmを2尾追釣して納竿。細い仕掛けで大物の引きを味わうことができて満足。
今回竿を出した橋から上流は、藻が茂ってコイの着き場になっている。魚のハネ、モジリで判断して入釣するといいだろう。水面との高低差があるためロープ付き水くみバケツ、柄の長いタモ必携。ポイント開拓には藻刈り鎌もあると便利だ。魚影は濃く、条件のいい日には真冬でもアタリをもらえるだろう。
<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>
布湖排水路