1月24日、釣友5人と大物を求めて、南知多町片名発の直栄丸に、ヒラメ狙いのイワシの泳がせ釣りで出かけてみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 加藤亘)
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直栄丸にてヒラメ狙い
1カ月前の12月23日も直栄丸に乗り、アタリが連発してヒラメと青物の引きを堪能するとともに、試したかったワイヤー仕掛けで思い通りにサワラも仕留めて、大満足の釣行となったことが記憶に新しい。前回のイメージをそのままに挑む今回の釣行、期待ばかりが先行するが果たして結果は?
この日は当初の雨予報が運良く外れ、まぶしい朝日を浴びての出港となった(年が変わってもツキはありそうだ)。
活きの良いイワシを確保
まずは活きのいいイワシを確保すべく、港近くのイケスへ直行。ここ最近、豊浜沖で湧いている新鮮な地元産のイワシを十分に積み込み、いざポイントへと向かった。
このところ、ベイトの居着き状態が続く師崎沖には、パッと見て20隻ほどで船団ができていたが、直栄丸の磯部船長は迷うことなく伊良湖沖へと船を走らせた。
まずはヒラメ狙いで釣り開始
目指すポイント付近には50分ほどで到着し、ベイトの反応を見ながら最初の流しを模索する船長。10分ほど時が流れて、「反応がないのでヒラメメインでやってみようか」とアナウンスが入り、最初の流しとなった。
ここ数日、どの船も苦戦が続いている釣果情報の下調べは済んでいたが、いざサオを出すと大物への期待ばかりが頭をよぎり、アワセのイメージを思い浮かべながらサオ先へと神経を注いだ。
この日も状況に応じてワイヤー仕掛けを投入すべく、おのおのがワイヤー仕掛けを準備。気の早い同年の田村君は最初から自信作のワイヤー仕掛けを選択。それぞれが目標を定めての釣りが「辛抱の釣り」になるとは、この時点で誰も想像していなかった。
アタリすらなく1時間経過
今回は私を含めた6人に、助っ人として直栄丸助手・村上さんにもサオを出してもらう。村上さんにここ最近の状況、タナ取りやアワセのワンポイントアドバイスを受けながら、全員が集中してその時を待った。
しかし、この日も情報通りに厳しい時間が続き、開始から1時間が過ぎても、釣果どころか明確なアタリらしきものは誰にもない状況だ。
厳しい状況を打破すべく、船長はポイント探しに奔走し、私たちもハリスの長さを変えたり、細イトに替えたりと我慢の時間が続く。また、この日は潮の流れも速く(大潮)、船長の指示で80号のオモリでも左右へ流される場面も多く、初参戦の人はタナ取りも苦労を強いられた。
50cmヒラメ登場で船中活気戻る
開始から2時間近くが経過したその時、私の横に釣り座を構えた村上さんのアワセが入り、サオが大きくしなった。私はすぐにタモを準備し、やり取りをじっくり見学させてもらいながら、水面へと目を注いだ。
上がってきたのは、目測で50cmほどのヒラメ。無事に取り込み、待望の1匹が元気良く船上で跳ね上がる。肉厚で重量感のある魚体を目にして、言葉が少なかった船上の雰囲気が一変。会話を弾ませながら全員が釣り座へと戻り、集中しての釣り再開となった。
ポツポツと船中ヒット
その後、左舷トモに釣り座を構えていた佐藤さんが立て続けにヒラメをヒットさせて、村上さんも2匹追加。時合いの到来とばかりに、さらに集中を増す一行だったが、その後は再び長い沈黙が続いた。
時々、磯部船長と村上さんにベイトの状況を確認するも、この日の伊良湖沖は潮時に関係なくベイトはさっぱり。ヒラメ一本に絞ってハリスを5号まで落とし、孫バリもフリー状態にしてイワシを自由に泳がせる釣りへと変えてみた。
出船から5時間ほどがたって諦め模様が漂うなか、右舷トモの奥田君に掛かったとの連絡が入った。釣り座が離れていたためやり取りを見ることはできなかったものの、イケスに運ばれてきたのは肉厚50cmオーバーの立派なヒラメだった。
このヒラメの直後、私と背中合わせに釣り座を構えていた田村君にも何かがヒットして、あっという間に上がってきたのは小ぶりなヒラメ。待望のヒラメに一安心も、磯部船長からは「小さ~」とのアナウンスに照れる田村君。
気を取り戻して、エサのイワシへと手を伸ばした。
置きザオに63cmワラサ!
正午を過ぎてアタリのない状況が続くなか、隣の村上さんの置きザオに引き込むアタリ。自分のサオを置き、ダッシュで向かってアワセを入れた直後、ラインが一気に10mほど出されて青物だと確信した。
村上さんが戻るまでやり取りを楽しませてもらってからバトンタッチして、落ち着いたやり取りの末に上がってきたのは63cmのワラサ。残りわずかの時間帯で青物を目の当たりにして、仕掛けの再選択が頭をよぎるも、5号仕掛けの続行を決断して釣りを再開した。