TSURINEWSをご覧の皆さんこんにちは。ライターのヨウスケです。釣りをしていれば必ずと言っていいほど危険な魚や生物に出会いますよね。歯が鋭い、噛みつく、トゲがあるなど様々ですが、そんな中でも命を落としてしまう程の事故につながるのが毒魚の存在です。これは私が実際に毒魚であるオニカサゴに刺されてしまった話です。経験談と一緒に応急処置もご紹介いたします。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版編集部)
オニカサゴに刺された少年時代
子どものころから魚釣りが大好きだった小学生の筆者。「放課後に堤防集合ね。」なんて話して、この日も近所の海で友人とカサゴ釣りを楽しんでいました。
すると、カサゴとよく似たこの魚が釣れてしまいます。
皆様はご存じでしょうか?このカサゴによく似た魚はオニカサゴといいます。地域によって個体差はありますが、カサゴと比べるとマークを付けたように、顔とヒレに違いがみられますね。
オニカサゴをタオルで掴む
「カサゴに似てるけど、危ない魚かも。」と感じたことを覚えています。皆さんはご存じないかもしれませんが、約20年前はまだフィッシュグリップが当たり前ではない時代でした。幼い私はフィッシュグリップの代わりにタオルをいつも使っていました。
タオルを被せて慎重に針を外そうとしましたが、つかんだ瞬間急に暴れだすオニカサゴ。「イタッ!」と叫んでから時間が経つにつれ、ズキズキ、ジンジンと痛みが増していきました。
泣きながら急いで家に帰り、消毒をしました。この時は幸いにも2~3時間で痛みが消えたことを覚えています。ただ寝ようとするとズキズキ痛みがぶり返した記憶もあります。
オニカサゴに刺されたんだと知るのは、後日、図鑑で調べたときのことでした。
毒魚に刺されてしまった時の対処法
さて、実際に毒魚に刺されてしまった場合の応急処置はご存じでしょうか?当時の私は無知であったため、消毒のみで事なきを得ましたが、これは正しい応急処置ではありません。
様々な応急処置方法から、次のような応急処置を紹介いたします。
1. 傷口を洗浄し、トゲが残っている場合は除去する
2. 44度前後の温水で30~90分浸す
数時間しても良くならない場合は皮膚科へ行ってください。
緊急の対応は病院へ
オニカサゴやオコゼなどのたんぱく質が主成分の毒は、温めることで緩和されます。44度程度のお湯で患部を温めることで毒の分解が促進されます。
ですが、人によっては意識障害や呼吸困難になる可能性もあります。危険だと感じたら救急車を呼ぶことをおすすめします。
魚によって様々な毒が存在します。毒の種類によっては温めても効果が全くない可能性もあります。不安な際には病院を受診するなど最大限身体に安全な行動をとってほしいと思います。
毒魚に刺された際の対処法を覚えておこう
釣って楽しい、食べて美味しい大好きな釣り。ですが、十分な装備と知識がない場合には予期せぬ事故につながることも少なくありません。今回のような事故の最大の原因はフィッシュグリップやプライヤーを使わなかったことでしょう。
私の経験が一人でも多くの皆さんの安全につながってくだされば幸いです。
<ヨウスケ/TSURINEWSライター>