北海道の噴火湾エリアでシビアになるスポーニングシーズンに挑んだ結果、大苦戦を強いられました。満足な釣果はあげられなかったものの、今回の釣行で得た気づきや模様を共有します。ぜひ読んでいただけたら幸いです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・久末大二郎)
産卵期のアイナメを狙うロックフィッシュゲーム
前回の釣行から季節も進んで、おそらく卵を産み始めている時期に入っているのではないかという考察のもと、噴火湾へ向かいました。
当日のタックル
ロッド:DAIWA BLAZON S68MH-2
リール:DAIWA CALDIA LT3000-CXH
ライン:X-BRAID UPGRADE X8 0.8号
リーダー:Seagur フロロショックリーダー 12lb
シンカー:Junglegym ビーンズシンカー 7g
フック:DECOY キロフック #3
ワーム:NORIES 2-1/2 PADTUE カバードーン
釣行開始
卵を産み始めたアイナメは、産卵で体力が消耗しているのが要因なのか、捕食しなくなったり偏食したりします。そういった兼ね合いもあり、産卵場所になる岩礁帯やケーソン・敷石等のボトムが堅いエリアや、海藻が生えているエリアを選択。次の産卵に備えている個体や卵を守っている個体を狙い、港内の地形をチェックしながら釣りをすることにしました。
しかし…全く反応がない。この日は中潮で港内は濁りもなく水も良い。条件は良いはずだが全く口を使わない…。
これまでアイナメを中心としたロックフィッシュゲームの記事を執筆してきましたが、筆者は11月以降の経験は今年が初めて。卵を産み始めたシビアな時期の経験はなく、これまでキャッチしてきたパターンを色々試すも2〜3時間撃ってたまに”コツン”と触る程度のバイトしか得ることができず、早くもお手上げ状態になりかけました。
小型のアイナメキャッチ
全く反応がないまま過ぎていく時間。開き直って自信のあるスピニングのライトリグでアプローチし続けることに。この釣りで口を使ってくれる魚だけ取って行こうと腹を決めて港内をランガン。
やっとキャッチできたのは、小型ながら婚姻色に染まってきているオスのアイナメでした。
キャッチした後、口から大量の卵を吐き出しました。明らかに偏食している個体です。
同じ時期に岸寄りするカジカの卵やアイナメ自身の卵を食べているという事をベテランの方から言っており、「卵を食っている時期はシビアになる時期だよ」と教えてもらったことを思い出し、「今回は苦戦しそうだ…」と悪い予感が頭をよぎりました。
産卵期のシビアさを痛感
卵を偏食しているというヒントは得たものの、そこからどう結びつければ良いかわからずに時間が過ぎていきます。
どうすれば口を使いそうなのか、どこにアイナメはいるのだろうかと必死に色々考えてアプローチするものの、結局答えを見つけられない状況でした。
おまけに釣行日前の4〜5日間は仕事がとても忙しく、疲労が溜まった状態でもあったため、見切りをつけて早めにストップフィッシング。非常に悔しい結果になってしまいました。
うまくいかないのも釣りの醍醐味
釣れる時もあれば、釣れない時もある。筆者よりもはるかに歴が長いロックフィッシュアングラーの方も難しいと感じるスポーニングシーズン。
自然相手の中で、ターゲットの魚種が牙を剥くこともあります。釣れないこともまた釣りの醍醐味なのかもしれないなと感じた今回の釣行でした。
今回うまくいかなかった事を次に生かせるように、上手な方からアドバイスをいただいて次はいい魚をキャッチして記事にできるように精進したいと思います。
<久末大二郎/TSURINEWSライター>
噴火湾エリア