産卵期を目前に富山湾のアカムツ釣りが好調だ。強神丸に乗船して、船中12名全員安打となった釣行をレポートしよう。
（アイキャッチ画像提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）
宮崎逝之介
メインフィールドはオフショア。魚を求めて各地の海に足を運んでます。 ブログ『信州海釣り班 tsuritabel』管理人。ぜひブログ・インスタものぞいてみてください。
強神丸で富山湾アカムツ釣り
周年人気の富山湾のアカムツ釣り。秋のノッコミシーズンを迎え連日各遊漁船で好釣果が報告されている。筆者もこの好機を狙い10月の連休を利用していつもお世話になっている富山新湊マリーナの強神丸を予約した。
強神丸（提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）強神丸は今西船長ご夫妻が営み、船長が操船を担当し、奥様と息子さんが中乗りとサポートをつとめる。『楽しい船釣り』をモットーとし、ベテランでも初心者でもアカムツ釣りが楽しめる全員安打が多い遊漁船として定評がある。同船はエサ釣りとジギング派が船の前方と後方に別れて相乗りできるスタイルだ。
強神丸（提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）ポイントと仕掛けと釣り方
この日のポイントは水深約100mから150m。
仕掛け
エサ釣りの仕掛けは2本針タイプの胴突き仕掛けが主流だ。オモリは船指定の100号で統一。勝手な号数変更はオマツリ必至なので避けたい。
ポイントの海底は主に砂泥地なので根掛りの心配は少ないが、タチウオやサゴシなどにラインを切られてオモリをロストすることがあるので何個か用意しておきたい。
エサはホタルイカのチョン掛けが基本だが食いが渋いときはツボ抜きしてゲソと肝だけにしたほうが有効な場合もある。
基本の釣り方
仕掛けを投入し着底までは1、2分。着底したらオモリを底から少し持ち上げてステイさせたり、ゆっくり上下に動かして誘いアタリを待つ。アタリがあったらしっかり合わせてテンションをキープしながら中速で巻き上げる。
アカムツは口が柔らかくバレやすいので要注意だ。取り込みはスタッフ全員でタモ入れしてもらえるのでおまかせしよう。
序盤は渋め
前日絶好調だったとのことで、期待と同時に不安も混じる。連日好調となることを期待したいが、昨日までは良かったのに今日はさっぱりというのも釣りあるあるだ。天気は秋晴れの好天、微風で波も穏やかな釣り日和となった。
朝イチに出船（提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）朝5時に出船し、ポイントまで約15分。船が減速し、船長の合図で実釣開始。
さて、朝マヅメで期待の高まる1投目。強神丸では全員が一斉に投入できるスタイルだ。しかし、景気のよいリールの巻き上げ音はどこからも聞こえず、船中12名アタリなし。しばらくのあいだ沈黙が続き、「昨日釣りすぎたのでは？」という冗談も聞こえて来た。
釣友が船中1尾目
この沈黙を破ったのは釣友・寺さん。かすかなアタリをとらえ中速で巻き上げると、アカムツが顔を出した。小型ながら本命、船中ファーストフィッシュだ。
船中ファーストフィッシュ（提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）アカムツを拾い釣り
「はい、本命おめでとうございます」と船長のアナウンス。これで釣り人にもアカムツにもスイッチが入ったのか、ポツポツと船中でアカムツが上がる。
筆者にも釣り開始から約2時間、7時頃ようやくヒットがあり、本命のアカムツを無事キャッチ。寺さんは2匹目の良型アカムツを釣り上げた。
本命キャッチ（提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）好調の寺さんを真似てエサ付けを壺抜きからチョン掛けに変更したのが奏功したのか、さらに2匹目のアカムツをキャッチ。
アカムツ手中（提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）その後、派手なラッシュはないもののポツポツ追釣。あっという間に13時の納竿時間を迎えた。
最終釣果
終わってみれば、この日もエサ釣り・ジギング含めて12名全員安打。寺さんは本命アカムツ4匹。筆者は7匹の釣果で運よくこの日の竿頭をいただくことができました。
7匹で竿頭（提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）秋はノッコミシーズンだけに30cmオーバーのナイスサイズの比率も高く筆者も3匹手中にできた。アカムツを富山湾で狙うなら数・型ともに今がチャンスである。
30cm超えも登場（提供：TSURINEWSライター宮崎逝之介）
＜宮崎逝之介／TSURINEWSライター＞
