三重県四日市港周辺でアジ釣りが定着しており、夏には豆アジが多くなるものの、20cm前後の良型もまだ釣れている。普段は豆アジを狙うことが多いが、今回は霞ケ浦ふ頭で良型アジを狙うことにした。豆アジの連発に惑わされないよう、今回は型狙いに専念する覚悟だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
霞ヶ浦ふ頭で良型狙いアジング釣行
現地に到着したのは8月28日の午後7時半。早速集魚灯をセットしてスタートする。当日は台風が接近しているとは思えないほど風も穏やかだったので、先発は0.8gのタングステンジグヘッドだ。
ボトム付近を中心に超スローに誘うが、予想に反して反応がない。30分ほど探った結果は、まさかの豆アジ1匹。これは移動しかない。
向かった先は、周辺でも特に水深のあるエリア。良型は深場でヒットすることが多く、期待できるポイントだ。集魚灯をつけてしばらくすると中層でヒットしたが、これも豆アジ。
サプライズでタチウオが釣れる
0.8gではフォールが遅すぎるので、ボトムレンジを効率よく狙えるよう1.5gに変更すると本命がヒット。口切れに注意しながら慎重に浮かせると、ようやく20cm級が姿を見せた。
良型の群れはなかなか止まってくれないので、回ってきたタイミングで手返しよく釣らないと数を伸ばせない。急いで再投入すると、誘い上げたところでガツン。これは大きそうだ。
慎重にファイトすると、水面に浮かんだのはまさかのタチウオ。しかも湾奥の陸っぱりでは良型といってもいい指3本クラスだ。豆アジが減った原因はこれだったのか。そう考えれば納得がいく。
しばらくタチウオを狙うがラインブレイク
早速タックルを持ち替えてタチウオ用のジグヘッドをセット。今回はアジに専念するんじゃなかったのか、という声が聞こえてきそうだが、まあ私の釣りなんてそんなもんだ(笑)。
投入すると早速アタリが出たが、アワセと同時にサクッとラインブレイク。回収すると、まさかの高切れだ。どこ食ってんだよ、とぼやきながらリーダーを結び直して再投入するが、時合いは一瞬だったようだ。
タチウオは諦め、再びアジングタックルに持ち替えてボトムレンジを入念に探る。その甲斐あってか立て続けに2匹を追加できたが、その一方でタチウオが気になって仕方がない。どれも丸々とした食べ応えのある金アジだが、ギンギラギンもまた魅力なのだ。
最終釣果
ここからはアジを中心に狙いつつ、時折タックルを持ち替えて探ってみるが反応はなく、二兎を追うものは……ということわざが頭に浮かぶ。
最後にもう1匹、20cm級のアジを追加したところで午後10時に終了。今回の釣果は20cm級のアジ4匹と14~15cm級を2匹、そして70cmのタチウオが1匹。
ボートゲームならいざ知らず、夏の四日市で岸から指3本のタチウオが釣れることは珍しい。幽霊魚の異名を持つ神出鬼没な魚とはいえ、このエリアで釣れるのは当たり年にしても晩秋の話だ。
陸っぱりでシイラが釣れたという話もあり、海の中が普段と違うことだけは間違いないだろう。
<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
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