今年は、私がよく訪れる三重のボート屋の沖合では、2月頃からアオリイカの釣果をよく目にするようになり、3月に入りましてからは陸からもよく釣果を目にするようになりました。ヤエン師である私はウズウズが止まらず、3月30日から31日にかけてヤエン釣りに出かけました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・ナカイカ)
尾鷲付近のサーフでヤエン釣り
最初は、ここ最近顔を出していない渡船屋の筏を利用することを考えましたが、シーズンの土曜日ということもあり、予約ができませんでした。
次の候補地は、まだ時期的に人が少なく自由に釣りが楽しめそうな尾鷲市付近のサーフポイントでした。ここは4月半ばからが好調で、3月においしい思いをしたことがないのですが、今シーズンの様子を下見するつもりで訪れました。
サーフでのヤエン釣りも可能
私のようにヤエン釣りをかなりやり込んでいる方ならご存知かと思いますが、サーフでもヤエンは可能です。ただし、どのサーフでも良いわけではなく、メリットもあればデメリットもあります。
サーフヤエンで期待できる場所は、海水浴が禁止されており、すぐに深くなるサーフで、沖合にテトラや沈みテトラ、藻場や岩礁があるゴロタ浜です。
逆に期待できない場所は、遠浅のサーフ(沖合がそれほど深くない場所)、細かい砂のビーチです。
メリットとしては、人が少なく釣り場に困らないこと、海に落ちる心配が少ないため安全性が高いことが挙げられます。
デメリットは、荷物を持っての移動がしにくいことです。浜で足を取られるため、必要以上に体力を消耗します。
サーフでの釣りの特徴は、ラインの角度がつけにくいことや、ヤエンを投入からアオリまで届かせること、最後のアオリの取り込みにコツがいることです。
夕マヅメ不調
釣りえさ市場尾鷲店で、アジを15匹購入し、サーフに向かいました。サーフに到着すると、ヤエン釣りをしている人はおらず、釣り場は選び放題でしたので、昨年3.1kg、2kg後半が連発した場所で竿を出すことに。
17時に釣りを開始し、アジをキャストしていつもアタリがあるポイントまで手持ちで泳がせ、置き竿にして待っていましたが、アタリが出る気配もなく、時間とアジを消費するだけでした。
本命のアオリイカを手中
18時頃、アジを交換してキャストし、沖まで泳がせていると穂先が暴れ出し、近くにアオリがいる気配が。その場でアジを留めていると、激しく穂先が暴れた後に、アオリイカ特有のギューンというジェット噴射が始まりました。
何百回もこのアタリを経験していますが、堪らない瞬間でもあり、ヤエン師とイカのバトルのスタートであることを感じます。
アオリの引きが止まり、寄せ始めた際に、竿の力だけで寄せられるため、あまり大きくなさそうだと感じました。寄せを繰り返していると、アオリが視認できる位置まで来ましたが、寄せすぎたようです。
ラインを手繰り寄せ、ヤエンを投入したものの、アオリが表層にいるせいでラインの角度が足りず、ヤエンが進まず空中で止まってしまいました。サーフでヤエンが止まるトラブルはよく発生しますが、ラインを張ったまま竿を下ろしてヤエンが海に入るようにすればラインが絡むことはありません。
あとは竿を立てずに横の動作でヤエンをアオリに送り込み、アオリの下にヤエンが入り込んだのを視認したのでアワセを入れました。
墨を吐いてアジを離したので、ヤエンがしっかり掛かったようです。あとは、アオリの引きを楽しみながら竿を立ててゆっくりリールを巻けば良いと思いました。
波打ち際に来たので、打ち寄せの波に合わせてアオリをズリ上げ、直接アオリを掴んで取り込みをしました。大きくないサイズはギャフを使うより、そのままズリ上げる方が取り込みやすいです。
その後、少しずつ薄暗くなってもっともアオリのアタリがある時間を迎えましたが、まったくアタリがなく夕マズメが終了。夜を迎えましたが、ここのポイントで夜にアタリがあったことが少ないので、一度竿を仕舞い、車中泊で翌朝を待つことにしました。