1月中旬までは、上向きになっていたトンジキだが、急な冷え込みと潮の影響だろうか、2月中旬になっても単発しか釣れていない。私自身も3回連続出船中止で、2月14日三重県志摩市和具の遊漁船に久しぶりの釣行となった。この4日前のティップランで同船者が爆釣するなか、私1人大ボウズというみじめな結果で、この日はとにかく1匹釣りたいと思っていた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)
志摩沖でトンボジギング釣行
釣行当日の出船は午前6時。釣り座はトモを選んだ。時折サオを並べる松阪の高橋さんは胴を選んだ。
ポイントに到着すると「80~50mの範囲で始めてください」とアナウンスが入った。電動タックルに、ウロコジグの300gブルピンゼブラグローをセット。
船長の指示ダナに合わせて開始した。風はいい感じで吹いており、船は1.2kt程度と絶好の速度で流れる。
ノーバイトの時間が続く
緩やかに一定のリズムでサオを振り続けているものの、ノーバイトが続いた。僚船からタネトンが上がったと情報が早々に飛び込んできたが、単発で他船からの情報もそれっきりだ。
マグロの群れが小さいためか、魚探に入る情報もない。いいときは浅いレンジでカツオのヒットも期待できたが、この日は他船も含めて無反応だったので、深めの150~100mの範囲を集中的に攻めた。
9時を過ぎ、ここらで変化をつけようとウロコジグシルバーにチェンジ。活性が高い日はどんなジグでも釣れるが、食いの弱い日に何を使うかと言えば、私の場合はシンプルなシルバーだ。
値千金の1匹に筆者歓喜
9時半ごろ、200mまでラインを出して、緩やかにジャークを繰り返していると、突然ティップが入り込んだ。強くアワセを入れて、がっちりと食い込ませた。重量感は小さい。船長にヒットを告げると、テクニカルレバーを調整しながら巻き上げ開始。何度かラインが引き出されたので、ドラグをさらに強く締めて強引に巻き取る。
5分でリーダーが入ったが、サミングせず手巻きしたため取り込みにてこずり、同船者のラインを絡ませてしまった。小トンだったが、思ったより元気で取り込みにバタつきながらも、ようやくタモに収まってくれた。
釣友も同サイズキャッチ
落ち着いたところで再開。エラワタを抜き終えた船長が見ている前で、いきなりラインが緩んだ。食い上げだ!と大きくアワせたが、原因はオマツリ。そううまくいかないものだ。
10時半ごろ、高橋さんにヒット。4時間近く経過しているなか、黙々と釣り続けていた成果だ。上がってきたのはほぼ同サイズの本命だった。
この後、メイクドラマに期待して粘ったが、追加なく午後2時に沖上がりとなった。激渋の状況で釣果を出せたことは本当にうれしかった。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>