北海道の冬の風物詩、氷上に穴を開けテントの中で気の合う仲間とのひと時はあっという間に時が経つ。今回はそんな楽しみ方をご紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
北海道の氷上ワカサギ釣り
北海道の氷上ワカサギ釣りは、どこのテントからも笑い声が絶えない。もちろんお一人で真剣にワカサギ釣りを極めている達人もいらっしゃるが、ほとんどの方々は釣りをしながらだんらんの時間。
キャンプで焚火を見ながら語らいを楽しむように、テントの中でも同じような時間が過ごせる楽しい仲間内では親睦を深めたり、ファミリーでいらしている方は家族の絆が深まることだろう。そして、簡単に思えるこの釣りも実は奥が深く、お一人で極めている達人も中にはいらっしゃる。
仕掛けと道具
初心者の方は身体ひとつで訪れても全く問題ないが、ワカサギにおいてもマイタックルが有ると釣り人には楽しい。筆者はクリスティアの電動リールに竿は柔らかいアタリが視覚的にも楽しめるものとした。
エサ
エサはもっともポピュラーな紅サシや当歳魚が好むといわれ氷上釣りでは有効である白サシ、チーズサシ、赤虫、ラビット、ブドウ虫等があるが、上級者は状況に応じて数種類のエサを用意している。さながらシロギス釣りの様相である。
便利釣行アイテム
その他に魚外し、数釣りであるワカサギにはカウンターがあるとよいだろう。そして絶対に忘れてはならないものがある。それはハサミ。なんだと思われるかもしれないが、エサのサシを少し切って中の汁を出す出さないでは釣果は雲泥の差が出る。また、極めてくると数万円もするワカサギ用の魚群探知機も欲しくなってくるのも釣り人ならではの悩みの種である。
鍋で身体の中からポカポカ
テントでの釣りの楽しみの他にもう一つの楽しみである食事、それも闇鍋が今回のごちそうだ。
カセットコンロを持ち込み、豚肉とソーセージとニラだけの鍋、スープは市販の味噌スープだが、良い出汁が出ていて味は秀逸、身体は温まるし、みんなで持ち寄った食材を外で食べる食事はまた格別である。美味しい料理を楽しみながら釣りをする楽しみを是非経験していただきたい。
勇払ハート沼
北海道では大人気のワカサギ釣り、東京から今年移住した筆者にとって一番驚いたのはテレビのコマーシャルで各地のワカサギ釣り場がコマーシャルを流していることだ。
今回お邪魔した勇払ハート沼もその一つ、沼にはたくさんの貸しテントが並んでおり、朝八時から開園する頃には子供連れや仲間連れ、そしてソリにたくさんの荷物やテントを乗せて自分のポイントに向かう達人等と賑やかになっている。こちらでは、竿、リール、仕掛け、餌、バケツ、イスまで料金に含まれている。
また、別料金でストーブの貸し出し、事務所横には天ぷら小屋があり天ぷらが出来るほか、数台のキッチンカーが来てカレーやラーメンなどで空腹を満たしてくれる、頂け至れり尽くせりの釣り場である。
新千歳空港エリアに数店のワカサギ釣り場があるので、冬の北海道に訪れた際には是非とも経験して頂きたい一つである。
<前島宣秀/TSURINEWSライター>