秋に楽しめるハゼ釣り。普段はちょい投げで手広く探ることが多いが、今回はシンプルな仕掛けで遊べる脈釣りでハゼ釣りを楽しんだ。11月14日の釣行様子と脈釣りで狙うハゼの魅力を伝えたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター永井航)
サーフルアー釣行は不発
明け方前の三重県鈴鹿市のサーフに来た。狙いはちょこちょこ釣れている青物が大本命。回遊まではフラット狙いという算段だ。しかし、これは大外れ。回遊もなければ、人もそれなりにいて動けずフラット狙いも上手くいかなかった。
日も登り切り、遠~くにナブラが出るも寄っては来ないと判断。青物よりも小物の唐揚げの方が好きだしいいんだよ。と自らに言い聞かせて一旦納竿。
のべ竿ハゼ釣りに転戦
車に戻り小物をポケットに押し込むと竿とバケツだけ持って、ハゼ釣りに再出撃!竿は4.5mののべ竿。道糸に直接錘を結び、錘にハリスを結んだだけのズボラな仕掛けで遊ぶ。糸のヨレが気になる人はサルカンを、また根掛かりなどの際にはハリス止めを付けておけば手返しは良くなる。
錘は0.5号のナス錘に針はアスリートキス6号の組み合わせ。ミャク釣りは待ちの釣りではなく、魚を探して積極的に掛けていく釣りだ。掛かりの良いアスリートキスは相性が良いと考えている。
もちろん、袖針など好みの小針で問題ない。突き詰めると針も形状によって長短所があるが、手軽さが売りのハゼ釣り。あまりシビアに考える必要は全くない。
既に寒いくらいの11月中盤。暑さもないので生命力の強いハゼにはクーラーすら不要だ。釣ってクーラーに入れて2時間くらい経つのに家で捌こうと洗っていたらハゼが生き返るなんてこともハゼ釣りあるあるだ。
想定外のシロギス登場
釣り場は河口にある港がポイント。潮は大潮で干潮まで残り2時間と言ったところ。グングン潮が引いて淡水が濃くなっている。ハゼは岸壁際や深く掘れた船道、船の係留場など何かしらの変化や障害物が近くにあるところに群れている傾向がある。
まずは岸壁沿いに対して水平に向いて投げ入れるとすぐヒット。水面に現れたのは想定外のシロギスだ!干潮近い河口にも現れるのは意外だ。それも偶然ではなく4匹連続。ちゃんと群れが入り込んでいるようだ。いずれもピンギスだったので針を飲んだ個体以外はリリース。
本命マハゼ登場
続いて少し上流方向にある船着場に移動。船の影と日向のラインに仕掛けを落とし探るとすぐにヒット。活性の高いハゼがいればすぐに回答が来るのが良いところ。最初のヒットは手のひらサイズの良型だ。1匹釣れると周辺にも大抵他のハゼが潜んでいる為、入れ食いになることもある。
魚の反応がなくなったらサッと移動するのが吉。魚が次々と入ってくる魚影が濃いところなら一箇所で粘っても良いが、投げ釣りよりも探れる範囲が限定的な脈釣りは足を使わないと数がでないことも多いだろう。
サイトフィッシングが面白い
干潮近くになり浅くなるとサイトフィッシングでも狙えることもある。サイトフィッシングでは、錘の着底に反応して餌を追いかけるハゼを見ながら釣りができる。目が悪いのか、餌に夢中になのか、人が覗き込んでいる足元でも餌を追いかけ釣れてしまう。数匹が餌を追いかける光景もしばしばだ。
サイトフィッシングは視覚的に楽しめるだけでなく、水中の仕掛けと魚の動きを見ることができ、見えない場面でも具体的なイメージを持って魚を誘うことができるようになるだろう。