真冬のメバリング。海水温はメバルがなんとかまだ反応するかもしれない11℃という、ボーダー水温。大潮回りで上げ切りが19時頃。極寒期のただでさえ悪い中では、いい条件がそろっている。この日は久々に、温めていた大阪湾奥のポイントに行って良型を狙った。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
釣行日は12月9日。満月の大潮回りで、潮の上げがちょうどよくメバルが浮上しはじめるタイミングに絡みそう。しかし、最近の低水温大阪湾奥、なかなかメバルがセオリー通り表層ということも少ない。どんなレンジでもありえるぞ、という心構えでポイントイン。
まずは、ちょっと離れたこのポイントまで。幸福なことに先行者もなくすんなりと入れたことに安心する。うまくやればいいメバルが出ることは知っているのだが、そもそも行きにくいし、ひとつの釣り座から左右に2mくらいの、本当にワンポイントなので、入れなかったら終了なのだ。何より釣り座がとれるかどうかの問題は、幸運にもクリアできた。
事前に泉南の情報源を見ると、海水温は11℃をちょっと下回るくらい。本当に真冬のショアの釣りのボーダー水温である。ここに一発集中するしかないと、本気モード。
水面を引き裂く一尾
先述のようにワンポイントなので、レンジを丁寧に管理したい。適当にワームを投げてレンジキープを怠り、いろんな深さに着いている魚をスレさせたくない。ということで、徹底的なレンジの釣り分けを意識し、プラグでやっていくことにした。
まずは潜行レンジがほとんどド表層の35mmのミニクランクみたいなかわいいプラグで打っていく。表層、メバルにとっての「ふだんの着き場所」をサーチだ。左右にキャストを繰り返す。キワ、少し外して斜めのコース、オープン。やはりメバルは水面直下という頭があるので、結構固執した。
最後は、もうキワっきわのキャスト。足元の凸部分の手前、壁際10cmくらいのところにきれいに着水し、巻き始めて2秒くらいでバシュンと心地よいスプラッシュ。夜の水面を割って浮上してきたのは、26cmと上々の型。
レンジを少しずつ下げる
ド表層から、プラグをかえて、40cm刻みでレンジをコントロールしながら釣る。表中層から中層までは、アタリなし。もう一度表層をマイクロメタルで打つ。出ない。
中層以深をやれるシンキングミノーを持ってきていなかったので、ここからはワーミングにチェンジした。ファーストチョイスは、1.5gのヘッドウェイトと、筆者がメバリングで使うものとしては最重量級。着水から20カウント、ほとんどボトムをとって巻き上げたところで強い引き込みがきた。
ショアからでは最大級の尺前。釣りにきた甲斐があった。メバルの28cmくらいって、チヌの30cmなんかとは比べ物にならないくらい大きく見える。小魚のでっかいのっていいカラダしてるなあ。
そのあとは、ワームとヘッドウェイトをかえながら、1gの中層とボトムで2尾追加、最後は0.8gの表層の巻きでもう1尾追加し、5尾でしめた。